ラヴクラフト全集(7) の商品レビュー
短編が多く、読みやすいのだが話としてはなんだか物足りなかった。 "夢書簡"では、明らかにランドルフ・カーターの陳述であったり、小説の元ネタとなったらしい。そんな夢をみるものかと思いながら、面白かった。
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最終巻読了。理屈はない善悪もない、ただ襲いかかる旧支配者、太古の異形の神々。その名を口にしてはいけない。エジプト、アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ世界各地で起こるこの不条理の恐怖神話。その着想をラヴクラフトは夢から得た。最終巻はその夢書簡や資料を含む。「逃げろ、そこから逃げるんだ!...
最終巻読了。理屈はない善悪もない、ただ襲いかかる旧支配者、太古の異形の神々。その名を口にしてはいけない。エジプト、アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ世界各地で起こるこの不条理の恐怖神話。その着想をラヴクラフトは夢から得た。最終巻はその夢書簡や資料を含む。「逃げろ、そこから逃げるんだ!」しかし、絶対に逃げられない。自分を守る手段もない。夢の中でもラヴクラフトは不条理に追いかけられる。
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完結巻だからなのか、既刊からこぼれたものを拾い集めて編集した感はある。しかし、決して駄作凡作ばかりというわけではない。 小説の原型となった、夢の内容を書き起こした手紙を収録した『夢書簡』は、夢の描写が緻密でなかなか面白かった。物書きの練習に夢日記をつけるのも良いのかもしれない...
完結巻だからなのか、既刊からこぼれたものを拾い集めて編集した感はある。しかし、決して駄作凡作ばかりというわけではない。 小説の原型となった、夢の内容を書き起こした手紙を収録した『夢書簡』は、夢の描写が緻密でなかなか面白かった。物書きの練習に夢日記をつけるのも良いのかもしれない。 最後に収録された『断片』。要は序章のみ存在する未完作品なのだが、実は完成していたが本編を何者かに奪われて、後年に原稿がオークションに出されて、落札された原稿を巡って――という物語またはTRPGシナリオが既にありそうだ。特に『Azathoth』。 ------------------------------------------------------------ 『サルナスの滅亡』(ドリーム・サイクル) かつて、ムナールという地があった。そこに遊牧民がやって来て、トゥラー、イラーネク、カダテロン、そしてサルナスという都市を建設した、そのサルナスから遠くないところには以前よりイブという都市があり、そこには面妖にして醜悪な存在が住んでいた――。 (イブの住人にサルナスが滅ぼされる話かと思いきや、その通りなのだがその前に――。) 『月の湿原』 友人のバリィが買い戻した古城。そこに近い湿原には、手を付けたり干拓を試みようとしたりすると呪いが降りかかるという伝承があった。もちろんバリィもわたしも意に介さず、干拓作業は予定通りに始められたのだが――。 (神話生物か、神話生物かと思わせる存在は出てこないが、その結末に、そこがかつてサルナスもしくはイブだったのではないか、と勘ぐってしまった。) 『忌み嫌われる家』 かつて商人一家が、不可解で異常な衰弱で全滅したという、いびつな植物が蔓延る朽ちた家。好奇心と迷信を払拭したいという思いから、許可を得て一晩その家に泊まり込むことにしたわたしと伯父が体験した恐怖とは――。 (明言はされていないが、『宇宙からの色』の前身みたいな内容だった。)
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・イラノンの探究 頭の中にあるものとごっちゃになった不老不死の人 さいご沼自殺はかわいそす ・木 しょうみよくわかんない、カロース幻覚見過ぎ ムーシデスまじで、いいやつ。とか思うけどこれは毒殺 ・北極星 天体に見つめられがち嫌われがち。受肉したときから人間関係あるの強すぎ。現実と夢と妄想とあるん? ・月の湿原 完全に夢遊病。開拓するときはやっぱり迷信にも気を使おう。火災報知器なったときに寝てたら多分こんな感じ ・緑の草原 結局手紙として送れたんかい、てかそれを読んでたなんで判読不能で判読できたわ。めちゃめちゃ疲れとるよこの人 ・眠りの神 朝がくるのが怖いんじゃなくて、朝起きたときに夢のことを思い出すことが怖い。病んどるやんけ。トリップしてるときに世界の深淵を学ぶとかまじで頭おかしい。ヒュプノスが私を取り込もうとしていた? ・あの男 知らない人にはついて行ったはいけません。は、全世代共通。好奇心やばすぎ。時間と空間に制限されてない旅行は悲鳴上げるのも仕方なくね。腰抜けの愚か者めとか唾吐くとかしょうみ、しんどい。死体に連れてかれるのはかわいそうやけど ・忌み嫌われる家 頑張って建てた家の下にそんな病的で名状しがたいものが埋まっててなおかつ家族めちゃ死ぬのはがちでしんどそう。土壌検査てか前に何があったのか調べよぜ。墓の近くてか上?に建てるのはやばくね ・霊廟 魅せられて子孫だったのが運の尽き、と思ってしまうのが凡人の極み。境目がなくなれば通れ、見ることができ、あまつさえ飲みあえる。別に狂気に陥ってるわけでなくてただ横たわりたかっただけなんよ。 ・ファラオとともに幽閉されて 現地ガイド怖すぎんか。やっぱ他の神話との組み合わせはガチおもろい。 ・恐ろしい老人 きちがいはほっといて、手出すなや ・霧の高みの不思議な家 きれぎれに振りまかれた夢の出どころと繋がれてる橋が場所のわかる家なら若く好奇心のある人、疲れた哲学者を魅了するのは至極当然。碧い暗礁のような底知れぬ海の秘密なんて記憶には留めれない。 ・洞窟の獣 よく生き延びた ・錬金術師 祖先の愚行はくそだお ・フアン・ロメロの変容 結局どー変化したのかよくわからん。まーわからなくていいんやけど ・通り 比喩すごいんご ・詩と神々 違和感を信じ、天上に繋がる詩から真実を知った。ゼウスの娘はやばみ。神々にふさわしいものかしら、なんてイケメンすぎんか ・夢書簡.初期設定 断片すぎるのが多いけどまぁまぁおもしろかった
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文庫版全集の完結巻。ここまで到達するのにずいぶんと かかったが、とりあえず完結してもらえたことに多謝。訳者 あとがきにもあるように、職業翻訳家の仕事環境がどんどん 悪くなってきていることに不安がよぎる。活字中毒患者と しては寂しい限りだ。出版社には頑張っていただきたい。 さて肝...
文庫版全集の完結巻。ここまで到達するのにずいぶんと かかったが、とりあえず完結してもらえたことに多謝。訳者 あとがきにもあるように、職業翻訳家の仕事環境がどんどん 悪くなってきていることに不安がよぎる。活字中毒患者と しては寂しい限りだ。出版社には頑張っていただきたい。 さて肝心の本の内容だが、ラヴクラフトという作家に ついてこの7巻を読んで思ったことがある。前にも書いた ことだが、ラヴクラフトという作家は決して文章を書く 才能にあふれていたわけではないだろう。原文を読んだ こともないし、英語の文章の善し悪しがわかるわけでは ないのだが、翻訳家の苦労を読むにつれ、そんな気がする。 それでもなお彼の作品に魅力があるのは、彼の見ていた夢の 力に負う物が多いのではないだろうか。見た夢の内容を 描いた書簡などを見るとどうしてもそんな気がしてしまう。 小説として形を整えた文章よりも、単に夢の素描である文章 の方が生々しく輝いている、そんな気がするのだ。そこには 夢を見ることの多い私の、そうであって欲しいという願望も 含まれてはいるのだが。
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最終巻。 六巻までに入れられなかった短編集と短い初期作品集と、夢の内容をつづった書簡と途中で終わってる断片。どれも短いのでちまちまと。一番クトゥルフ感は薄かったかなぁ。「恐ろしい老人」と「霧の高みの不思議な家」はクトゥルフ。 「霊廟」と初期作品集のなかの「洞窟の獣」「通り」が面白かったです。
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サルナスの滅亡★3 奢れるものも久しからず…サルナスという都市が、例の海洋人種を滅ぼし発展したが、仕返しされた。 イラノンの探求★3 イラノンだけ時間の流れが違ってたんだね。理想都市アイラ…姶良を想起しちゃう。 木★3 芸術家とその作品を失わせた嵐は、宇宙的な何かが引き...
サルナスの滅亡★3 奢れるものも久しからず…サルナスという都市が、例の海洋人種を滅ぼし発展したが、仕返しされた。 イラノンの探求★3 イラノンだけ時間の流れが違ってたんだね。理想都市アイラ…姶良を想起しちゃう。 木★3 芸術家とその作品を失わせた嵐は、宇宙的な何かが引き起こしたものなのだろうか? 北極星★2 見張りの役目を睡魔に負けて疎かにし、故郷が滅びた夢を見たようだ。 月の湿原★3 何かが湿地の古代都市を封印しているのだとしたら、干拓計画を立てただけで実行を未然に防ぐとはすごい知覚力。 緑の草原★2 話の流れはあまり頭に入ってこず、ただただ、孤独感や疎外感を感じた。 眠りの神★2 精神病の男の話。彫像を友人だと思い込んでいる。 あの男★2 ニューヨークすら魔の都市に。 忌み嫌われる家★3 fallout4で出て来る「光りし者」はこれが元ネタだろうか?そう考えたら面白く読めた。 霊廟★3 ただの狂人なのか、本当に霊的な出来事があったのか。 ファラオとともに幽閉されて★1 くよくよした主人公だ。結局生きてて何もされてないのに。 恐ろしい老人★2 魔法使いの爺さんだったのね。 霧の高みの不思議な家★2 やっぱり、あんまり大したことは起きないね。
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短編小説や夢書簡、作品の断片なども収められた一冊。 お気に入りは「夢書簡」。文字通り書簡に書き留められた夢の話。しかしこの夢……嫌だなあ。こんなん見たくない。けれどもこれらが作品のもとになってるんだなあ、と思えば……いや、でもやっぱりこんな夢を見たらうなされそうです。
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ギリシャとかが舞台の話はとっつきづらかった 近代の話のやつは面白い 「あの男」は雰囲気が良かった 「忌み嫌われる家」で硫酸ぶちこんで始末するのがウケた。 伯父さんが取り込まれるあたりは怖かった。 初期作品は拙いと解説されているが、個人的にはむしろ読みやすくてよかった
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第7巻。 短篇の他にラヴクラフトの書簡から、夢について書かれた部分と、資料として断片を収録。 『断片』は資料というより、小説のあらすじやワンシーンのメモに近いので、寧ろ書簡を資料とした方が良かったような……。 ただ、この書簡も、シュールな小説作品みたいで面白いんだよなぁ。
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