風味絶佳 の商品レビュー
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「間食」での言葉。 「頬をこすり付けて、自分の匂いを移すためにあるもの。噛んだり、羽交い締めにしたり、つねったり。可愛がりたい気持ちが行きすぎて、ついそんな行動に出てしまいたくなる対象。」 あまりにも表現が愛しすぎて 号泣してしまいたい衝動に駆られてしまった。危ない。 これには一ページ目からやられた。 愛されたくて、愛された分だけ誰かを愛したくて。 人がたくさんいるように、愛し方も同じようにたくさんある。 無条件な愛情。 生活の中で欠かせない職だが、表にはなかなか出ない仕事柄がよく出てきた。 高3の時に風味絶佳シュガー&スパイス映画を観たけど、 映画の印象とグランマ役の夏木マリの印象が強すぎ。 金原ひとみが著者の影響を受けているなぁwってわかった。 うん。とにかく、なんかすごい)^o^(
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さらさらと軽く読める割に、1つの話に数フレーズ、素敵な言い回しが出てきます。年をとろうが、とるまいが、生き生きしてる女の人ってかっこいい.
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いまさらながら、山田詠美のすごさを思い知る。 この人、本当に文章のセンスがすごいなぁ。 内容は恋愛小説。 一癖も二癖もあるけれども、 やはり恋はいいもんだね。 『海の底』がかわいかったなぁ。 大人の初恋、初恋のやりなおし。
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"淡々と読みすすめる中、不意打ちで目に飛び込んできたいくつかの文章に、胸を揺さぶられた。 『夕餉』 「ひどい女だからこそ、私は、このソファを手に入れることが出来た。」 『海の庭』 「大人が初恋やり直すって、いやらしくて最高だろ?」 「だせーおやじ。情けない。でも、人を情けないと思うのと、いとおしいと思うことってなんて似ているんだろう」 『春眠』 「私は、お父ちゃんを尊敬してるなんて、立派なことは言えない。でも、お父ちゃんの味方だってことは、はっきりしてる。」 そしてあとがきから 「そのたたずまい。まさに絶佳。」 さりげない。しかし胸にガツンと響く言葉たち。 ずっと一定だった心電図が、この言葉を目にした瞬間にガクーッと上昇するような感じ。 山田詠美、センスが良くて惚れ惚れする~。 しかし「風味絶佳」という言葉は、美しいなぁ。"
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体を商売道具にする職人をなまめかしく描く。 体温が伝わる、こちらの心もジンジンしてくる。 私にとっては、新しい。 体温には心も宿っていることもうまく描いている。 傑作だと思う。
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短編集。 映画にもなった「シュガー&スパイス 風味絶佳」の原作が入っています。 なんだか私にはどの話もイマイチで、あまり共感できませんでした。
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春眠とあとがきが印象に残った。なんで尊敬しているのかがわかった。 あまり扱われない職業が多かったので珍しいなと思っていたら、意図的だったようだ。
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ショートストーリー なんかおもしろかった気がするんだけど、 読んでたタイミングもあって何一つ思い出せない・・・・・・ おもしろかったと思うんだけどな。
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どの話も世界観が確立されていて、登場人物がくっきりしている。 特に表題作のキャラクターがいい。 風味絶佳の志郎と春眠の章造の普通さに好感。
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すごい久しぶりに山田詠美さん。 短編集です。 「風味絶佳」ってタイトル好きだなぁ。 それにほんと文体すごいし, なにより感性が豊か。っていうのを越えて鋭い。 人間味がある。を越えて生々しい。 表題作は面白かった。 若いボーイフレンドがいる70歳のあばぁちゃん。...
すごい久しぶりに山田詠美さん。 短編集です。 「風味絶佳」ってタイトル好きだなぁ。 それにほんと文体すごいし, なにより感性が豊か。っていうのを越えて鋭い。 人間味がある。を越えて生々しい。 表題作は面白かった。 若いボーイフレンドがいる70歳のあばぁちゃん。 ハツラツです。 個人的には「海の庭」が好きでした。
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