恋愛について、話しました。 の商品レビュー
格好いい
養女(実質は妻)として岡本太郎を支え、彼の死後もずっと彼を愛し続けた女性・岡本敏子。彼女×よしもとばななの対談は、小気味良く心に響く。情報に踊らされず、愛したい人を愛しぬくふたりの女性。格好いいです。
yama
めもめも 狂気だなぁ…(好きだけど) 岡本敏子さんを「愛の最終形態」だと言ってる人がいたけれど、わたしはただただこわいなぁと。好きな怖さだけど。 個人的には「最近の子たちは自分を大切にしすぎる」っていうフレーズが何箇所もあったことに驚いた。時代の逆光性というか…。
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偶然出会ったにも関わらず、 引き込まれるように一瞬で読み切りました。 男女の違い、現代の恋愛観、親子の関係。。 どれもこれも思わず頷いてしまうほど共感しました。 敏子さんはしなやかで逞しい人です…!! !
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二人が向かいあっているのかま事実。うわきを実在させることはない。 マヤ暦、中国暦、縄文の暦とグレゴリオ暦。生理痛は28周期でつきの周期。 マリリンモンロー、シャネルの5番 サルトルとボーヴォワール フランス実存主義哲学の巨人。実存主義はヒューマニズム。チャラい 日本人はちょっした美談が好き。 失楽園 親が子供の可能性をつみとる。
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「今の子たちは、自分を大事にしすぎ」ってフレーズが何度も出てきたのが、 すごく印象に残っている。 ここ1,2年の間、 「もっと自分を大切にしよう」 「自分の身体の、心の声を聴こう」 「もっと幸せになっていいんだよ」 って本を沢山読んできたし、 そういうのが今の流れだと思っていた...
「今の子たちは、自分を大事にしすぎ」ってフレーズが何度も出てきたのが、 すごく印象に残っている。 ここ1,2年の間、 「もっと自分を大切にしよう」 「自分の身体の、心の声を聴こう」 「もっと幸せになっていいんだよ」 って本を沢山読んできたし、 そういうのが今の流れだと思っていたから、頭ががーんとなった。 でもいざ考え直してみると、 自分をぞんざいに扱っていい、という意味じゃなく、、 自分をそこまで守って過保護にしなくてもいいのに、という意味なんだなと解釈した。 自分をネグレクトするのは、本当に良くない事。 でも、自分というのを大切に温めていこうとするあまり、 小さな冒険やハメを外すことにいちいち心を奪われていては 何にもならない、弱くなってしまう、、ということなのだろうなぁ。 私自身、同じ会社で働いていた同期に 「もっとちゃらんぽらんに生きてもいいと思う」と言われた事がある。 その時は、真面目に考えすぎずもっと適当にいきていいんだよ、という意味で受け取っていたけど、 今改めて捉えなおしてみると、「自分の人生を適当に遊ばせてあげてもいいんだよ」という風に感じる。 もちろん、これをしたらいいとか理想はあるんだけど、 そんなこと子どもにいちいち言っていられないわけで。 よっぽどこれは、と思う事は言うべきだけれど、 好きにやらせればいいのだと思う。 それは、子育ても、自分育ても同じなんだなと思う。 自分から決して目を離さず、でもあれやこれやと理想の指示をしない、 それが自分への見守りなんだと思うようになった。
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岡本敏子さんの遺作となった、よしもとばななとの対談集。亡くなってから刊行されたとか。恋愛についてっていうか、愛するということについて岡本さんが語ったという感じの本だね。よしもとばななは、ほぼ聞き手という位置づけ。 これがまた、ザクザクと現代の恋愛を切ってくれていて気持ちいい。それ...
岡本敏子さんの遺作となった、よしもとばななとの対談集。亡くなってから刊行されたとか。恋愛についてっていうか、愛するということについて岡本さんが語ったという感じの本だね。よしもとばななは、ほぼ聞き手という位置づけ。 これがまた、ザクザクと現代の恋愛を切ってくれていて気持ちいい。それでいて嫌みがないのは、敏子さんが無償ともいうべき愛で、一人のひとを愛し抜いた、惚れ抜いたからだろうね。いやあ、こんなこと言う人なんてそういないってことを言ってくれているわけだけど、それらの言葉は決して奇をてらったものじゃないわけ。みんな常識に縛られて言えないけど、実は心のどこかで思っていることだと思う。だから納得できるんだよね。 書中で敏子さんが話していたんだけど、岡本太郎の危険なほうを選ぶ生き方というのもすごい。 太郎はパリにいた頃、自分のなかの譲れない火が燃えているのを感じながら妥協した日々を送り、そのことに悩んでいたそう。それである日、悩みながら映画館に入ったときに、「ああ、そうだ。この中に燃えているものを今まで守ろうとしていた。それを消すこともできないし、なんとかこうやって自分の力で守ろうとしていた。だから弱くなっちゃうんだ」(p.51)と気づき、これからは絶対守らないと決意して、岐路では危険なほう、マイナスに転びそうなほうを選ぶようにしたのだとか。そして、その後は翻意なくそのとおりの生き方をした。 たとえば、試験前に物乞いにお金を渡すのも、善行したことをあてに、いい成績をもらえるんじゃないかみたいに思わないように、わざと施さないようにするとかね。ちょっと「?」って感じだけど、そもそもそんなの人に理解してもらわなくていいこと。要は、自分の力で何とかするっていうことだろう。心のなかの燃えているものは、守らなくても燃えているはずだし、消えてしまうならそれだけのものだもん。夢とか恋心とか大切にしがちだけど、そういうものほど過酷な状況におくべきなんだ。
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岡本敏子さんっていう人は、なかなか稀有な考え方や生き方をした人なんだなあ、と思わされる。 私にとってはいろいろ衝撃的だったけど・・・ 相手の浮気について 「自分の前にいなかったときのことを、なんでそんなに実在にしたがるのか」 「今そこにいる二人が向き合っていることのほうがずっと実在なんだからそのことを大事にすべき」 と言っているのにびっくり。 男・女関係なく、 自分や他人と向き合うことの本質について考えさせられる。
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twitterで岡本敏子さんの名言が心にとまり、どんな女性か気になって、彼女の恋愛観、女性観を知りたくて触れたくて読みました。 自分の好きという気持ちに素直に生きることで、見返りを求めない気持ちになり、人生をまるごと生きることを楽しんでいる、そんな敏子さんのありようを感じました...
twitterで岡本敏子さんの名言が心にとまり、どんな女性か気になって、彼女の恋愛観、女性観を知りたくて触れたくて読みました。 自分の好きという気持ちに素直に生きることで、見返りを求めない気持ちになり、人生をまるごと生きることを楽しんでいる、そんな敏子さんのありようを感じました。 本を読むまで、岡本敏子さんは、太郎さんに尽くした、内助の功を体現した最たる人かと、イメージしていました。 それが、なんとまあ、とっても自分の気持ちに素直で、芯があって、だけれども一所にとどまらない雲のような、かろやかさのある素敵な女性なんだとわかりました。 対話形式の本なのですが、敏子さんの言葉づかいがとても心地いいです。 いきいきとしていて、生々しくて、柔らかい、それでいていやらしくなく、清楚な、まるで若い女性の体のような言葉です。 イヤなもの、おかしいものをはっきりと言いきっているのに、心地よく響いてくるのが不思議です。 気になる言葉をノートに書き写すと、とっても心の栄養になりました。 一生大切にしたい言葉が、生き方がつまった、素敵な本です。
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恋愛についてだけではなく、女として、人としてどう生きるかを考えさせられた。 社会で生きていく上ではなかなか難しいことだけれど、お二人のように自分に素直に生きたい。
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敏子さんからのばななさんへの遺言だと思って読める。 『エッセイは書かなくていい、もっと小説を書け』 『世俗のことは無理して小説に入れなくていい』 『自分らしく生きなさい、そうやってきた人があなたの前にもここにこうしているんだから、いつでもはじめられる、だから今はじめなさい』 ばななさんの印象的な言葉 『自分では、まず作家になることだけ考えていたんで、後のことをなにも考えていなかったんですけど、恋愛はいつも夢で見るんですよね。で、やっとああ、わかったと思うという感じが多かったですね。』 『クリエイテビティーというのはセクシーな要素ですよね』 岡本 それよりも、私が思うのは、やっぱりばななさんって小説がすごくいいから、あんなに書いちゃわないでよ。もうちょっとためといて、小説にしたほうがいいんじゃないって思ったの。 やっぱり死とか向こうの世界とか、男の人でもおばあさんでもなんでも、ちょっと異常というのかな、超能力でもないけど、向こうとつながっているような人がよく出てくじゃない。あれが独特ないい感じなのよね。そうじゃない? すごく植物に詳しいとか、植物と本に通じ合っているような人とか、薬草をつくっているおばあさんだってそうだし、いろんな人がみんな、普通の現世のこの世の中ではなくて、何かと通じている人がいっぱい出てくるじゃない。 それとあなたの作品は、自然というのかな、外の世界とすごく交流があるのね。つまり自然ね。空の色とか、風の動きとか、ちょっとした光線の変化とか、ああいうものがとってもデリケートで大事なのよね。 だから、あなたの小説に、そういう自然の空気がともなって出てくるとこの人はよくわかっているわよと思って、うれしくなっちゃうの。 だから、感じる人と感じないひとがいるのよね。
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