銀の檻を溶かして の商品レビュー
”銀の檻を溶かして 薬屋探偵妖綺談”高里椎奈著 講談社文庫(2005/05発売) (1999/05発売 講談社ノベルスの文庫版。解説:喬林知) ・・・たっぷり雪が積もった小学校の校庭に、一夜にして全長100メートルものミステリーサークルが現れた。雪の妖精あるいは蝶の標本のような...
”銀の檻を溶かして 薬屋探偵妖綺談”高里椎奈著 講談社文庫(2005/05発売) (1999/05発売 講談社ノベルスの文庫版。解説:喬林知) ・・・たっぷり雪が積もった小学校の校庭に、一夜にして全長100メートルものミステリーサークルが現れた。雪の妖精あるいは蝶の標本のような輪郭はくっきりと美しく、内側にも外側にも足跡などはいっさい残っていない。だが、雪が溶けたとき、その中央には他殺死体があった!薬屋でもあり○×△□でもある美男探偵トリオが、初めての難事件に挑む!(amazonより) ・・・第11回メフィスト賞受賞作にしてシリーズ一作目。 キャラクターに寄っている面が大きいシリーズだが、好きになれるキャラクターがいない。 (メインが三人とも合わない。サブキャラクターでかろうじて二、三人くらい) シリーズを読み進めていくと”うまい!”というような巻もあるにはあるのですが、 今巻は強引な展開が目立っているようにも感じました。
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最後まで読まずに評価はできないと思ってなんとか読み切りました。 シリーズが長く続いている作品みたいなので、どこか面白いところがあるだろうと探しながら読んだつもりなのですが、私にはわかりませんでした。残念。 会話が噛み合わない。キャラクターが見えてこない。不自然で、リアルじゃないと...
最後まで読まずに評価はできないと思ってなんとか読み切りました。 シリーズが長く続いている作品みたいなので、どこか面白いところがあるだろうと探しながら読んだつもりなのですが、私にはわかりませんでした。残念。 会話が噛み合わない。キャラクターが見えてこない。不自然で、リアルじゃないというか、こういう人がこの世界のどこかに生きているかも、と思わせてくれない。頭のいいキャラクターの頭がよさそうに見えない。なんだろう、どのキャラクターも深みがない。あと、単純に文章が読みにくいです。これは個人の好みや合う合わないの問題でしょうけれども。 裏表紙に思わせぶりに『彼らの正体は○×△□だった!?』とあるのに、目次の後の登場人物紹介でいきなり『深山木秋……妖怪。』とバラされているのがとても面白かったです。なお話の筋に妖怪設定ほぼ無関係。 ライトノベルのレーベルではないのでライトノベルと言い切っていいのかわかりませんが、表紙のイラストも内容も小中学生までの女の子向けかなと思いました。『謎解きはあくまで本格派をいく』の紹介文には「ティーンズ向けノベルにしては」の注釈が必要かと思います。ライトノベルや児童書にだって大人にも楽しめる作品はたくさんあるんですけどね。
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『Zu Ende sehen, Zu Ende denken』ツーエンデゼーエン ツーエンデデンケン ドイツの哲学者の言葉で『最後まで見、究極まで考えること』 曖昧な物も、不確かな物も、キチンとした型にはめたがるんだ。例えばこのキュウリで言おうか。これは黄色か緑か。こいつは『黄』...
『Zu Ende sehen, Zu Ende denken』ツーエンデゼーエン ツーエンデデンケン ドイツの哲学者の言葉で『最後まで見、究極まで考えること』 曖昧な物も、不確かな物も、キチンとした型にはめたがるんだ。例えばこのキュウリで言おうか。これは黄色か緑か。こいつは『黄』と『緑』の二つの…顔、世界…を持っているのではなく、『キュウリ色』という集合に黄や緑が場を共有してるんだ。
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妖怪探偵のおはなし。 変わった空気感がものタイプでした。 三人の絡み方が面白くて長いですが、読み進める手が止まりませんでした。秋くんのかっこよさは見ものだと思います。一巻が好きなら続編も読み続けることをお勧めしたいです。
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手品のような鮮やかに読み手の視線を奪って、物語を幕引く様に私はただただ感動しました。散りばめられたものを全て回収した時、溶かされたものが分かります。
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私が学生の時にハマりにはまった薬屋シリーズ! 文庫版になったということで、久しぶりに読み返しました。 やっぱり高里先生の文章は心地良いです。淡々としているかと思いきや、細やかな所まで丁寧に、ユーモラスに描く。 とにかくキャラクターが魅力的。 天才的な謎の美少年・秋に、天然アルコー...
私が学生の時にハマりにはまった薬屋シリーズ! 文庫版になったということで、久しぶりに読み返しました。 やっぱり高里先生の文章は心地良いです。淡々としているかと思いきや、細やかな所まで丁寧に、ユーモラスに描く。 とにかくキャラクターが魅力的。 天才的な謎の美少年・秋に、天然アルコールワードの座木、そして完全無敵の愛すべきマスコットキャラクター・リベザル。 リベザルの一生懸命な挙動や言動が、絵で表現されていないのに目に浮かぶようです。 総和さんとの赤毛同盟は最高です。
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昔購入して読んだけど、最近また発掘して新しい気持ちで読んだ。 単純におもしろかったし、キャラクターが魅力的だった。 それぞれにちゃんと個性があるし、スラスラ読めた。 総和さんが好きだな笑
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発売当時、新刊で読んだものの、さっぱり内容を忘れていた。1巻を忘れたままじゃ続刊も買えないので、再読。 妖怪主役にする必要なかったんじゃないなーという内容。 せっかくの妖怪設定が生かしきれてない感じ。もうちょっとあやかし中心の話にしてもよかったんじゃないかな。トリックも極々平凡...
発売当時、新刊で読んだものの、さっぱり内容を忘れていた。1巻を忘れたままじゃ続刊も買えないので、再読。 妖怪主役にする必要なかったんじゃないなーという内容。 せっかくの妖怪設定が生かしきれてない感じ。もうちょっとあやかし中心の話にしてもよかったんじゃないかな。トリックも極々平凡な感じ。全然面白くない、という訳じゃないけれど、色々勿体無かった。
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著者の1999年発表のデビュー作であり、第11回メフィスト賞受賞作です。 そして人気シリーズ「薬屋探偵妖綺談」ものの第1作でもあります。 BL、ラノベっぽい表紙もあり、ちょっと手を出し難かったのですが、「謎解きはあくまで本格派をいく」という紹介文に引かれ、手にとってみました。 結...
著者の1999年発表のデビュー作であり、第11回メフィスト賞受賞作です。 そして人気シリーズ「薬屋探偵妖綺談」ものの第1作でもあります。 BL、ラノベっぽい表紙もあり、ちょっと手を出し難かったのですが、「謎解きはあくまで本格派をいく」という紹介文に引かれ、手にとってみました。 結論から言うと、謎解きは本格派ではないかなぁという感じです 。 謎解きとして見なければ、まずまず面白いので、キャラクターが活躍するラノベとして楽しむのが正解ですね。 評価は紹介文への異議も込めてということで 笑
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
個性的な美男三人が営む深山木薬店は探偵業という裏の顔も持っている。 しかも、三人の正体はなんと…。 第11回メフィスト賞受賞作。 座木(くらき)、秋、リザベルという三人の美男は実は妖怪であった。 んーーー、別に“妖怪”っていう設定はいらないかも??と、もうひとつせっかくの設定がうまく活かしきれていない感が。 私は各々個性的な性格を持つ?キャラクターに感情移入もできませんでした。 警察の人間も何人か出てくるけれど、別にそんなに出てこなくても…と思ったり。 ミステリとして、どうなのかなぁ?? 文章のつくり自体はけして読み難い!なんてことはないんだけれど、「次も読みたいっ」という気持ちを喚起されるわけでもなかった…。 新刊が出たらささっと動く(売れる)作家さんのひとりなので、一体どんなに面白いんだろう??と思って読んだデビュー作。 ひとつ読んだだけでその作家さんのことが分かるわけではないので、次読む時は別のシリーズを。 ファンタジー作品でちょっと面白そう。 解説をされているのが「マ王」シリーズが大人気の(読んだことはない)喬林知さんなのですが、その方の解説を読むと、「あぁ、そうか」やもう読み終わったにも関わらず「面白そう」なんて思ってしまったりと、逆に喬林さんの作品を読んでみたくなりました。 一体どんなお話なのか、「マ王」…。
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