館島 の商品レビュー
内容は面白かったんですが、 特殊な建物の中で起こった事件を解決していく物語で、建物の形が複雑なので登場人物が移動するたびに間取りの説明を読み、頭の中にイメージするのに少し疲れてしまいました。 あとコメディタッチで描かれてますが、笑いがちょっとオヤジギャグっぽくてあまり好みではあり...
内容は面白かったんですが、 特殊な建物の中で起こった事件を解決していく物語で、建物の形が複雑なので登場人物が移動するたびに間取りの説明を読み、頭の中にイメージするのに少し疲れてしまいました。 あとコメディタッチで描かれてますが、笑いがちょっとオヤジギャグっぽくてあまり好みではありませんでした。
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相変わらずテンポが良くて読みやすい。会話が面白いし、登場人物も愛嬌がある。分量を気にせずさくさくと読めるのが良いなぁ。 舞台は岡山、というか、瀬戸内海に浮かぶ島。どうも岡山のことに詳しいなぁと思ってたら、この人、岡山大学卒業だった。そりゃ詳しい。女探偵の「天満屋の屋上から~」...
相変わらずテンポが良くて読みやすい。会話が面白いし、登場人物も愛嬌がある。分量を気にせずさくさくと読めるのが良いなぁ。 舞台は岡山、というか、瀬戸内海に浮かぶ島。どうも岡山のことに詳しいなぁと思ってたら、この人、岡山大学卒業だった。そりゃ詳しい。女探偵の「天満屋の屋上から~」という台詞に思わず笑ってしまった。 時代は1980年代(だったと思う)。瀬戸大橋ができる前だから今より二十年昔。っていってもほとんど今と変わらないから別に気になるところもなかったけれど。 女私立探偵と刑事の掛け合いが面白くて、そこに入るお嬢さまの天然ボケがさらに良い味を出している。 以下空白反転処理。 トリックに関しては、「館が可動式」であることは初っ端から気付ける。ミステリを読みなれた人間なら多分みんな気付ける。さすがに「ネジとナット」を模していることは分からなかったけど。展望台にある屋根のない十文字の廊下がまさか「ネジの頭の部分」とはね。面白い。 途中の館に名前がない部分の会話も面白くて好き。確かに館に名前は必要だよなぁ。たとえそれが見たままのものであったとしても。館に名前がないってことはつまり「その館は館ではない」ってことなんだなぁ。いや、実に面白い。 気になるのは、タイトルがなんだかそぐわないなぁということくらいで(おそらく館に名前がないからこんなタイトルなんだろうけど)、ラストの「瀬戸大橋から眺められることを前提にしてその館は建てられた」というオチは非常に壮大で好きです。 05.08.11
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登場人物が多いので、こんがらがるなぁ、と思っていましたが、東川さんのノリノリな文章でサクサク読めましたねぇ。このページ数にして、この軽快さはお見事。なんとなく、赤川次郎先生のような読みやすさがあるかなぁ、と。そこかしこにトリックがわんさか満載しており、重くない内容なのがまた良かっ...
登場人物が多いので、こんがらがるなぁ、と思っていましたが、東川さんのノリノリな文章でサクサク読めましたねぇ。このページ数にして、この軽快さはお見事。なんとなく、赤川次郎先生のような読みやすさがあるかなぁ、と。そこかしこにトリックがわんさか満載しており、重くない内容なのがまた良かったです、はい。
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謎解きはディナーの作者。 時代は瀬戸大橋完成前。瀬戸内海に浮かぶ小さな島にある六角形の建物で殺人事件がおこるというなかなか興味深いシチュエーション。 トリックも凝っているが、いかんせん説明がしきれてない。設計図でも載せてほしいところ。 また、第二の殺人の必然性がない。 全体的には、ライトノベルのような軽妙な語り口は、だんだん鼻についてきて、飽きて来る。 などなど、見過ごせない点は多々あるが、私自身故郷の見慣れた景色。今となっては、その恩恵に預かりつつ、瀬戸大橋を利用するものとして、題材的に興味を持った。
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「謎解きは」の東川篤哉の長編ミステリ。ちょっと長いかなと思ったけどとぼけた感じを楽しめました。鯉ヶ窪学園探偵部シリーズぐらいのふざけっぷり(?)です。トリックもよかったですよ。
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―その館に名前がついていないのはなぜですか? 相変わらず、登場キャラの軽妙なかけあいとユーモアはなるほど東川篤哉作品だなぁと思う。 ただ、まぁその分真剣味は薄れるんだけど。 その辺でこの作者の好き嫌いが分かれると思う。 トリックについては、凡そ想像がつくもの。 なんとなく、森博嗣の『笑わない数学者』を思い出した。
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軽妙な会話と至る所に張られた伏線が楽しいミステリー。瀬戸大橋のたもとになる場所に建つ館で起きる怪事件だが、以前読んだ作品と同じ展開。殺人が起こるが、未解決のまま時が過ぎる。解決を見ないまま刑事が現場を訪れるとまた次の事件が・・・ただ前作でも感じたが間延びしすぎな気がする。最近短編...
軽妙な会話と至る所に張られた伏線が楽しいミステリー。瀬戸大橋のたもとになる場所に建つ館で起きる怪事件だが、以前読んだ作品と同じ展開。殺人が起こるが、未解決のまま時が過ぎる。解決を見ないまま刑事が現場を訪れるとまた次の事件が・・・ただ前作でも感じたが間延びしすぎな気がする。最近短編が評価されている作者だけにその思いが強くなった。
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『謎解きはディナーの後で』の作者の本。 シリアスすぎないミステリーがちょうどいい感じでした。 瀬戸大橋が完成する数年前、橋脚の島となる横島に建つ館で殺人事件が起こる。 その約半年後、同じ館でまた殺人事件が起こるが・・・。 館のからくりがすごいです。
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天才建築家が残した異形の館で起こる殺人事件。「謎解きはディナーの後で」の作者さんだったので読んでみたけど、文体がちょっと苦手だった。でも、テンポがよく、読みやすかった。
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ライトノベル的ですね。 表現というか、キャラクターの動きが。 楽しく読めますが、重みはないかもしれません。 しかし、危ないおうちだなぁ。 安全対策に課題があるようです。
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