あたしの一生 の商品レビュー
吾輩は猫である!?
猫ダルシーが「あたしの人間」に出会ってから別れるまでの一生が、ダルシーの目線で一貫して描かれています。一生を共にしてきた猫と人との愛。何より猫好きにはたまらない一冊!!
スウィーティー
こんなにも深い愛に包まれた話は読んだことがない。猫から見た人間との、出会いから別れの話。 こんなに愛に溢れた素敵な物語に出会えて感謝です。江國香織さんの訳も素敵でした。 死が迫っていて、聴力を失ってからのダルシーがもう悲しくて。愛しい飼い主があたしを呼ぶ声をもう聞くことができな...
こんなにも深い愛に包まれた話は読んだことがない。猫から見た人間との、出会いから別れの話。 こんなに愛に溢れた素敵な物語に出会えて感謝です。江國香織さんの訳も素敵でした。 死が迫っていて、聴力を失ってからのダルシーがもう悲しくて。愛しい飼い主があたしを呼ぶ声をもう聞くことができない。あたしの身体は、もうあたしの思いどおりにはならない。 枕が涙でじっとりする程止まらなかった。こんなに泣いたのは「よだかの星」以来。
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胸が締め付けらるほど愛いっぱいのお話しです。猫の気持ち行動が分かったです。一生の終わりは切なく悲しいけど今を精一杯生きている猫は凄くって素敵です。見習わないといけないと思った。家の猫ともお互いに愛ある関係になりたいしならないといけない気がした。1日でも長く生きて欲しい。その為に私...
胸が締め付けらるほど愛いっぱいのお話しです。猫の気持ち行動が分かったです。一生の終わりは切なく悲しいけど今を精一杯生きている猫は凄くって素敵です。見習わないといけないと思った。家の猫ともお互いに愛ある関係になりたいしならないといけない気がした。1日でも長く生きて欲しい。その為に私も頑張りたい。
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歌うように紡がれるまっすぐな愛の物語。最期の人間の選択には賛否両論あると思うが、生涯でこんなにも誰かを深く愛する事、愛される事ができたダルシーはとても幸せな猫だったと思う。ラストは涙が止まらなかった。 『猫語の教科書』のツィツァは上品で賢いマダムというイメージだが、本書のダルシ...
歌うように紡がれるまっすぐな愛の物語。最期の人間の選択には賛否両論あると思うが、生涯でこんなにも誰かを深く愛する事、愛される事ができたダルシーはとても幸せな猫だったと思う。ラストは涙が止まらなかった。 『猫語の教科書』のツィツァは上品で賢いマダムというイメージだが、本書のダルシーは面倒見良く時に寂しがりの少女という印象を受けた。 どちらも魅力的な雌猫である。二冊とも主人公は雌猫だが雄猫視点で書かれるとまた異なってくるのだろうか。
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亡くなってしまった愛猫を思い出し泣いてしまった。 あたしの人間のセリフ 『ダルシー、あなたは20年も、それ以上も生きるわよね。約束してくれる?生きるわよね?』 同じセリフを私も愛猫にしました。 恋しい。
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ディー・レディ著・江國香織訳「新装版 あたしの一生」、2006.1発行。1989.7.6朝、ダルシニア(ダルシ―)、メス猫、17歳4ヶ月と1日、永眠。子猫のときから著者のもとでずっと過ごしてきたダルシ―が、その生涯を、著者への思いを、書き綴った作品です。「別れ」は辛いですね。
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飼っていた犬が亡くなってからこの本と出会った。動物の一生を見届けることは初めてだったので、老いてから亡くなってから知らされたことが色々とあり嗚呼この本を先に読んでいればもっときちんとした対応をしてやれたのに、もっと優しくしてやれたのにと思わされた。色々と間違っていたことに気付かさ...
飼っていた犬が亡くなってからこの本と出会った。動物の一生を見届けることは初めてだったので、老いてから亡くなってから知らされたことが色々とあり嗚呼この本を先に読んでいればもっときちんとした対応をしてやれたのに、もっと優しくしてやれたのにと思わされた。色々と間違っていたことに気付かされた。
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しっかりと自分をもった猫、ダルシー。 表情が思い浮かぶほど賢く語る。 どこか勘のいい子どものようなイメージが 脳裏をかすめることもあるほどだった。 読んでいて思い出したことがある。 留学中にあるクラスが代講になった。 理由は「猫の調子が悪いから」。 ほんの数瞬で「・・・さすがア...
しっかりと自分をもった猫、ダルシー。 表情が思い浮かぶほど賢く語る。 どこか勘のいい子どものようなイメージが 脳裏をかすめることもあるほどだった。 読んでいて思い出したことがある。 留学中にあるクラスが代講になった。 理由は「猫の調子が悪いから」。 ほんの数瞬で「・・・さすがアメリカ(その理由)」と 「自分が手術したときは無理して来てたのに」が 頭のなかを巡った。 けれどまわりから「え?なに?」「猫?」という驚きの声があがっていて 「さすがアメリカ」がしぼんだ。 (アメリカ人もわたしとおなじことを思ったのだ) 日本で「鳥を病院に連れて行く」と言って 半休を取った人がいた。 午後から出勤してきたその人は まわりに鳥の状態をあつく語っていた。 なるほど、国は関係ないのだなと思った。 一見ものすごくアメリカらしい一冊だけど 表現の違いだけなのかもしれない、とも思う。 「だけ」というそれが大きいのだけれど。 想いをどこまで外へ出すか。どう出すか。 とても哀しいラストだけど、読めてよかったと思う。 この本はブクログ仲間さんたちのところで知りました。 両方(彼女たちと本)に感謝。
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江國香織に興味はないけど、猫の本だし、挿絵も丁寧で好感が持てるし、読んでみた。 猫が綴る猫の生涯。パートナーである人間(作者)との生活が中心になっている。 悪くないよ。 でも、猫の生涯って、とりわけ外と家を行き来している猫の生涯って、もっと、人間が想像もつかないほど豊饒なのではな...
江國香織に興味はないけど、猫の本だし、挿絵も丁寧で好感が持てるし、読んでみた。 猫が綴る猫の生涯。パートナーである人間(作者)との生活が中心になっている。 悪くないよ。 でも、猫の生涯って、とりわけ外と家を行き来している猫の生涯って、もっと、人間が想像もつかないほど豊饒なのではないかと思っているので、物足りなかった。このダルシーは、屋外生活も十分に楽しんでいたのだから、かなりいろんなことを、見聞きし、体験し、考えたはず。自然や野生の声は人間よりずっと聞こえる生き物なんだから。 そこを(たとえ人間の想像の産物に過ぎないものであっても)もっと描いてくれたら、文学としての価値があったと思うが。 それが無理なら、猫の語りで進める昔ながらの小説(ムル然り、吾輩然り)にならざるを得ず。 人が猫を語るとなれば、数多あるものの、私には『ノラや』と『クルや、お前か』以上のものはない。 これを猫が読んだら、「私たちはこんなに人間のことばっかり考えてないよ」って怒るかもね。
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大好きな本。猫と主人のお話ですが、ストレートな感情の表現が、心に響きます。猫好きな方にいいんではないでしょうか。
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