あたしの一生 の商品レビュー
猫なりの他者を愛すること、愛することの責任。やっぱりそれは、人間にも言えることだと思う。 純粋な思いが濃縮されたこの話は胸を突き上げるものがあった。 辛い体験も乗り越えて、二人(一匹と一人)の繋がり、別れるまでの思いがあるから、話が終盤になっても辛くなかった。冒頭の゛私の思いを蒔...
猫なりの他者を愛すること、愛することの責任。やっぱりそれは、人間にも言えることだと思う。 純粋な思いが濃縮されたこの話は胸を突き上げるものがあった。 辛い体験も乗り越えて、二人(一匹と一人)の繋がり、別れるまでの思いがあるから、話が終盤になっても辛くなかった。冒頭の゛私の思いを蒔いてきた゛というのが効いているのかもしれない。 段々、辛くなるのが分かっていても、逆にダルシーの思いの種を心に植えられる本でした。
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- ネタバレ
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『一猫称』小説。 私はこの子を愛していてこの子も私を愛してくれてっていう。 自分の飼い猫(勿論、犬でも鳥でもハムスターでも可)が本当にこんな風に思っていてくれたらいいのに。と願わずにはいられませんマジで。多分そんな事はない、と思っているので逆に。 人間の「うちの猫」的な物言いの裏返しなのか、主人公ネコが飼い主を「あたしの人間」と呼ぶのにはニヤッとしました。
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訳者あとがきを読んで、すとん、と、色んなことが腑に落ちた。濃密で純粋で、何の混じり気もないただの愛の物語。猫好きさんには泣けて泣けて仕方ない、かもしれない。
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人を思う気持ちってすばらしい! 何回読んでも飽きません。 ダルシーの生き方、なんて格好いいんだ。
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目線の下で行儀よくちょこんと座り、物言いたげに、こちらをじっと見つめる猫。こちらもじーっと見返してしまう。気になってしょうがない。この猫はどんなことを語ってくれるんだろう。耳を傾けながら、近々読んでみたい一冊です。
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めちゃ読みたい!! 書店で探し回ってますが見当たりません; この本と、先に出た「あたしの一生 猫のダルシー物語」とは同じ本なのでしょうか? 猫好きには気になってたまらない本です><
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やってくる。ニンゲンなんて気にかけてないふりをする。 時々スリスリする。舐めたり、丸くなって寝たりする。 突然いなくなる。でも、確かに残していく。ぬくもりの痕跡と思い出だけを。 とても、愛に似ている。
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涙せずには読めなかった。 淡々とした語り口調なのに、ものすごい強い思いが伝わってきます。 江國さんの訳、良かったです。
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猫を愛するすべての人にぜひ読んでほしい。あたしの人間への愛に溢れていて、胸がいっぱいになった。愛する猫を失った後に読んだ時は涙が止まりませんでした。
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猫を飼っている(というか一緒に暮らしている)全ての人に読んで欲しい傑作。思わずニヤリとさせられ、あるある、と共感し、最後は必ず感動すると思う。
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