大聖堂(上) の商品レビュー
最後が意外にあっけない幕切れ(個人的に感じたところでは)となりましたが、全体的に非常に面白い小説でした。目まぐるしく変わる主人公の視点や、作中の人物の巡り合いの妙、息をつかせぬ展開など最近読んだ小説の中ではダントツではなかろうか。その世界観に一気に引きずり込まれたというか。内容は...
最後が意外にあっけない幕切れ(個人的に感じたところでは)となりましたが、全体的に非常に面白い小説でした。目まぐるしく変わる主人公の視点や、作中の人物の巡り合いの妙、息をつかせぬ展開など最近読んだ小説の中ではダントツではなかろうか。その世界観に一気に引きずり込まれたというか。内容はまぁ、他の人のレビューなんかを見てもらうとして、「人生って何だろうね」と考えさせられます。内容の面白さもさることながら、和訳も素晴らしかった。と言うか、こういうのを映画化して欲しいね、実に。
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これはお勧めです。自分にはなじみのない西洋の中世。西洋史の勉強不足を痛感。 あまりに面白いので勉強しようって思いますよ。
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時は12世紀のイングランド。建築職人のトム・ビルダーは大聖堂をこの手で作り上げる事を夢見ながらも職を求めて国中を一家で放浪する毎日。 一方、キングズブリッジ修道院長に就任したフィリップは頽廃極める修道院にかつての隆盛を取り戻そうと苦闘の日々二人が巡りあい大聖堂の建設に着手するが...
時は12世紀のイングランド。建築職人のトム・ビルダーは大聖堂をこの手で作り上げる事を夢見ながらも職を求めて国中を一家で放浪する毎日。 一方、キングズブリッジ修道院長に就任したフィリップは頽廃極める修道院にかつての隆盛を取り戻そうと苦闘の日々二人が巡りあい大聖堂の建設に着手するが、司教と領主の妨害に加え、国王が逝去し王位を巡る内乱が勃発するなど、次々に災厄が襲いかかる。 大聖堂を巡る人間模様だけでなく、大聖堂のゴシック式への建築手法の変遷といった西洋建築史の薀蓄もたっぷりで読みどころが多い。 年間ベスト1というだけでなく私が今まで読んだ本の中でもかなり上位に位置する名作!
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活字に疎い輩ですが、傑作と断言します。流暢な文筆にイメージは作品の世界へと誘われ、各登場人物に共感しつつ、大地と人間が接点を保ちながら必死に生き抜く様、臨場感たっぷりの精緻な文章ながらダイナミックに展開する物語。非常に活字量の多い小説ですが、気になりません。
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12世紀イングランドを舞台にしたちょっと大河的な小説。とある大聖堂の建築を中心に話が展開される。庶民の暮らしや修道院の姿、貴族の権威、王権と聖権の争いなど、当時の文化がよく描かれている。物語の筋も、登場人物も魅力的でなかなかの良作。
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中世のキングスブリッジ大聖堂建築を中心に王位継承や教会の権力争い、男女の愛憎、生々しい生身の感情のぶつかり合いが面白い。 人間のおろかさや権力欲、性欲などストレートに描ききっているように思う。人格者らしく描かれるトムの息子アルフレッドへのひいき、ウィリアムのどうしようもない小心・...
中世のキングスブリッジ大聖堂建築を中心に王位継承や教会の権力争い、男女の愛憎、生々しい生身の感情のぶつかり合いが面白い。 人間のおろかさや権力欲、性欲などストレートに描ききっているように思う。人格者らしく描かれるトムの息子アルフレッドへのひいき、ウィリアムのどうしようもない小心・他者への攻撃性などなど。 小説の中で描かれる教会やキリスト教が、精神的にも物質的にも、宗教的にも政治的にも、私の想像を超える存在感で、私の想像する「キリスト教」以上に信者の生活に根付いたものであるように感じた。実際に経験なキリスト教徒とはこのように神の行いを常に照らしあわせ、感じ・感謝して生きているのだろうか。葬式宗教しか実感のない私としては実感しがたい感覚。(070128)
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これぞ歴史エンターテイメント!舞台は12世紀のイングランド。キングスブリッジの大聖堂をめぐる人々の、愛憎、政治、権謀術策…。当時のイギリス世界を活写しながら、ストーリーは二転三転してページをめくる手を止めさせません。分厚い三冊もあっという間でした。元々中世ヨーロッパや大聖堂好きの...
これぞ歴史エンターテイメント!舞台は12世紀のイングランド。キングスブリッジの大聖堂をめぐる人々の、愛憎、政治、権謀術策…。当時のイギリス世界を活写しながら、ストーリーは二転三転してページをめくる手を止めさせません。分厚い三冊もあっという間でした。元々中世ヨーロッパや大聖堂好きの私にはたまらない本です。
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超大作!いつもはこれくらいの大作で名前が外人だと忘れてしまうのだけど、分かりやすくてスイスイ読める。しかも魅力ある人物ばかりで楽しく読めた。お勧め!!
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上・中・下の三部作で、合計1800ページにも及び壮大な物語。 物語自体も40年以上の年月を書き上げている。 ひたすら大聖堂を立てたい側とそれを阻止しようとする側のヒューマンドラマ。 登場人物が魅力的な人物で、グイグイ物語に引き込まれてノンストップ。 1週間で読みきりました。 ...
上・中・下の三部作で、合計1800ページにも及び壮大な物語。 物語自体も40年以上の年月を書き上げている。 ひたすら大聖堂を立てたい側とそれを阻止しようとする側のヒューマンドラマ。 登場人物が魅力的な人物で、グイグイ物語に引き込まれてノンストップ。 1週間で読みきりました。 典型的な勧善懲悪の物語ですが、俗人的な修道僧などが出てきてくどくない。 さらに、ロマネスクからゴシックへ建築スタイルが移り行く時代の流れも知ることができる。 ヨーロッパに行く前に読んでおけばよかった・・、と思わされた一冊でした。 ホント、お薦めの一冊。
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スティーブン王とモード女帝のいとこ同士での王位継承の内乱時代のイングランドに不屈の闘志で大聖堂建立を誓う男たちのプロジェクト?。
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