大聖堂(上) の商品レビュー
神と王権が凌ぎ合う12世紀イングランドでの大聖堂建設を核に、石工や修道院長などのそれぞれの群像劇。寒冷期の前でまだまだ農業収穫が豊かだった感じはするが、それでも何かひとつ間違うと飢えと寒さに彷徨うことになる中世の姿がリアルに迫る。
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13世紀イギリスが舞台の歴史小説。 あまり知らない時代と舞台なので、「へー、そうなんだ」という点も多く、その辺も面白い。 しかし、もちろん物語としても波瀾万丈で素晴らしい。 まったくもって情け容赦なく、結構いい人だったバーソロミュー伯はパーシー伯に負けちゃうし、娘のアリエナはラス...
13世紀イギリスが舞台の歴史小説。 あまり知らない時代と舞台なので、「へー、そうなんだ」という点も多く、その辺も面白い。 しかし、もちろん物語としても波瀾万丈で素晴らしい。 まったくもって情け容赦なく、結構いい人だったバーソロミュー伯はパーシー伯に負けちゃうし、娘のアリエナはラストであんなことになっちゃうし・・・。 ウィリアム許すまじ!
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文句無しに面白い。歴史エンタテインメントの傑作。 前回のエヴァ・ライカーもそうだったが、こちらも主要キャラクターに降りかかる難題が次から次へと持ち上がり、息をつく暇がない。 「いつか自分の手で美しい大聖堂を建てたい」という夢を持ち、仕事を探すためさまよう建築職人のトム。彼...
文句無しに面白い。歴史エンタテインメントの傑作。 前回のエヴァ・ライカーもそうだったが、こちらも主要キャラクターに降りかかる難題が次から次へと持ち上がり、息をつく暇がない。 「いつか自分の手で美しい大聖堂を建てたい」という夢を持ち、仕事を探すためさまよう建築職人のトム。彼が訪れる先々に待ち構えるトラブルの数々。その日の食にも窮乏している彼ら家族だが、トムは仕事にありつけるのか??というのが今作の主要ストーリー。 中世イギリスを舞台に、ヘンリー王亡き後の跡継ぎを巡る争いや、当時のキリスト教会の構造や背景も学べるエキサイティングな一冊でした。裏切りや謀略などスリリングな物語の展開に597Pがあっという間です。久しぶりに心臓の鼓動が高鳴るのを感じながら読み終えました。
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全三巻1000ページを超える大作ですが、ワクワクが止まらない。 歴史小説の醍醐味は全部入ってます。 とにかく、悪役ウィリアム・ハムレイがまぢサノバビッチで、やることなすこと本当に最低なので、自身にふさわしい凄惨な最期をいつ迎えるのかが楽しみにすらなってきます。 そして、迎えるクラ...
全三巻1000ページを超える大作ですが、ワクワクが止まらない。 歴史小説の醍醐味は全部入ってます。 とにかく、悪役ウィリアム・ハムレイがまぢサノバビッチで、やることなすこと本当に最低なので、自身にふさわしい凄惨な最期をいつ迎えるのかが楽しみにすらなってきます。 そして、迎えるクライマックス。歴史小説はこれだから止められない。
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B++ 憧れる先輩の好きな本のリストに入ってたから。 大聖堂を作ろうと頑張る人たち(建築家、神父さま、)の群像劇。 たぶん、今年一番のヒット作。 しかし、その理由を具体的な言葉に表現出来ない。 この本を上巻50p読んだあたりから、読むのが止められなかった。 中巻下巻に至っ...
B++ 憧れる先輩の好きな本のリストに入ってたから。 大聖堂を作ろうと頑張る人たち(建築家、神父さま、)の群像劇。 たぶん、今年一番のヒット作。 しかし、その理由を具体的な言葉に表現出来ない。 この本を上巻50p読んだあたりから、読むのが止められなかった。 中巻下巻に至っては、毎日の実験を本が読める待ち時間の多い奴にして、研究計画を変えさせたぐらい。でも、なんで面白いんだろ?謎な面白さ。
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中世イングランドの世界に一気に引き込まれる。いつか大聖堂を建てたいという夢を抱く建築職人トムや修道院長フィリップ、貴族の親子などその時代を生きるさまざまな身分の人々が登場し、壮大なドラマを繰り広げる。 建築にかかわる描写については正直、さっぱり分からないが、人々の野心、裏切り、...
中世イングランドの世界に一気に引き込まれる。いつか大聖堂を建てたいという夢を抱く建築職人トムや修道院長フィリップ、貴族の親子などその時代を生きるさまざまな身分の人々が登場し、壮大なドラマを繰り広げる。 建築にかかわる描写については正直、さっぱり分からないが、人々の野心、裏切り、愛憎などの物語がおもしろくて、どんどん読み進めてしまった。登場する人物がみな完璧ではなく、なりゆきで罪を犯してしまったり感情にまかせてひどいことをしてしまったり、どこかしら弱い部分を持っているのがいい。 第1巻では、長い流浪の末たどりついたキングズブリッジで、トムが念願の大聖堂建立をはじめるところまで。無事に完成するのだろうか? 没落し裸で世の中に放り出された元貴族の娘、アリエナ姉弟の運命も気になる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ドラマで出会って、原作を絶対に読みたいと購入。ますます面白くなった。他の作品も読んでみたい。エロティックで残酷な場面も多く、目を瞑りたくなるような描写も少なくないけど、ヨーロッパや大聖堂に行きたくなる…いったような気分にさせてくれるお話です。こんな壮大な話を書けるなんて尊敬。うまく言えないけど、読書好きの人には絶対に読んでもらいたい。
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大聖堂をめぐる様々な人間模様が描かれています。 小説自体、また時代設定自体がかなり昔の話なので それを意識して読むとなお楽しめると思います。 冒険物では無いのにハラハラドキドキする作品です。 星はまだ上巻なので3にしましたが 4に限りなく近いと思っています。
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ヨーロッパキリスト教的二項対立、勧善懲悪、 波乱万丈なよく出来た面白い群像劇。 マクロな面白さは文句なしなエンターテインメント。 一部人物を最後まで追いきれていないところは残念。 艱難辛苦の波状攻撃が、よくもまあ次から次へと。 相似パターンの繰り返しにややしんどくなる。
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もう20年程前のことだろうか、「大聖堂」が新潮社より出版された時、「針の眼」で有名なスパイ小説作家が中世を舞台にした作品を?と思った記憶がある。「薔薇の名前」のウンベルト・エーコならいざ知らず、スパイ小説作家に中世が描けるか!と思い、また千八百頁もある分量の為、書評紙等での高い評...
もう20年程前のことだろうか、「大聖堂」が新潮社より出版された時、「針の眼」で有名なスパイ小説作家が中世を舞台にした作品を?と思った記憶がある。「薔薇の名前」のウンベルト・エーコならいざ知らず、スパイ小説作家に中世が描けるか!と思い、また千八百頁もある分量の為、書評紙等での高い評価にも関わらず読まず嫌いを通して来た。ある日、関空内の書店で偶然手に取る。原著者からのメッセージを読み著者が最初に書こうとしたテーマであったことを知り俄然興味が湧いた。上巻を読み終わり期待は裏切られなかった。小説ではなく将に物語。
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