大聖堂(上) の商品レビュー
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12世紀イングランドの姿が生き生きと印象深く描かれる魅力。そしてそれ以上に、人の夢と願いが築き上げる「想い」の強さが胸を打つ。大聖堂建設を目指すトムと、彼の周囲の人たち。一気読みさせる魔力は十分!
fyu
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建築職人のトムの夢は大聖堂を建てること。しかし仕事は無く放浪しその日の食べ物にも困る有様。妻との別れ、再婚、修道院での仕事と別れ。話は壮大で長いんだけど、それは舞台背景、登場人物の考え方と行動が丁寧に描かれているから。物語の中に入り込んでしまってアリエナ(シャーリング伯の娘)のことは辛かった。彼女が中巻で幸せになってくれるといいけど……。ジャック(エリンの息子)はどうなるかな? 早く読みたい。
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カナダ人の先生に薦められて読みました。3冊で1500ページくらいあり、正直読み終えるのに半年かかるかもしれないと思いましたが一カ月で読めました。 こんなにページ数が多いのは描写が細かすぎるんだ! と半ギレ状態でしたが読み終える頃には気になる事もなく。→感想・中巻に続く
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単純に大聖堂を建てるトムと、大聖堂で過ごすフィリップの話なのかと思ったら、結構重いし、色々と感情が揺さぶられた。 中へつづく
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舞台は12世紀のイギリス。単に聖堂を建てるだけの本と思いきや、これが面白い。とにかく先の展開が知りたくて読ませる本です。大聖堂を造ることに魅せられた主人公のトム。修道院の健全な運営に燃えるフィリップ。そして領主的な生まれのボンボンで傲慢なウィリアム。この三人を中心に展開されるスト...
舞台は12世紀のイギリス。単に聖堂を建てるだけの本と思いきや、これが面白い。とにかく先の展開が知りたくて読ませる本です。大聖堂を造ることに魅せられた主人公のトム。修道院の健全な運営に燃えるフィリップ。そして領主的な生まれのボンボンで傲慢なウィリアム。この三人を中心に展開されるストーリー。長い話なのでいろいろありますが、いろんな嫌な奴が出てきます。トムが主人公と思いきや、この人は、赤ん坊は置いていくは、女はあっさり乗り換える。ウィリアムに至ってはもう最低。トムの息子も嫌なやつやし、だからこそ物語が面白くて読んでしまいました。大聖堂は再建できるのか、次巻以降も楽しみです。
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★評価は読了後に。 長いな、、、面白くない訳ではないけれども、若干辛い感も無くは無く。長いってあんまり良い要素と思えないんですよね、、、本も、映画も、テレビドラマも、当方にとっては。 この本を手に取った時、思い出したのは、児玉清。もう鬼籍のお方ですが、こちらも今は無き「週刊ブック...
★評価は読了後に。 長いな、、、面白くない訳ではないけれども、若干辛い感も無くは無く。長いってあんまり良い要素と思えないんですよね、、、本も、映画も、テレビドラマも、当方にとっては。 この本を手に取った時、思い出したのは、児玉清。もう鬼籍のお方ですが、こちらも今は無き「週刊ブックレビュー」で本書を熱く語っていた記憶あり。その熱量に引っ張られて中巻に向かいます。 しかし「週刊ブックレビュー」、またやってくんないかな。最近、某新聞の書評欄、読むに堪えんのです、、、面白そうな本、紹介してくれないし。すいません、本書と全く関係ない言でした。
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薦められて読んだのだが、この手の題材の本は初めてなので、コメントが難しいです まだ、中と下があるので読破したら改めてコメントします
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エリス・ピーターズの『修道士カドフェル』シリーズ好きなら絶対ハマること請け合いの、上・中・下三部作。評者は絶対ハマるタイプなので、文句なしの星5とした。 ウェールズの平民で孤児だった修道士が、己の知恵と、仲間と、あらゆる伝手によって大聖堂建立するまでのお話。 そこに、登場人物それぞれの謎や諸事情が絡んでくる。これがしかも、全てきれいに解きほぐされ、決着がつく。 大部だが『必要でないエピソード』がほとんどないのはそのため。 イングランドのヘンリー1世の嫡男、ウィリアムの死に始まり、スティーブン王 VS 女帝モードの内乱、ヘンリー2世になってからの王権 VS 教会の対立など、歴史背景への知識はある程度あったほうがよい。 無くとも問題ない程度に、作中の人物が話題にする。重大事は『この時代だからこそ』の王権の不安定さや、諸侯の思惑によってどちらにも転び得るという、スリリングな展開をみせる。 どちらかというとデウス・エクス・マキナのように「困りごとに片がつく」展開だが、そこを『枝や葉の部分が、大きな物語の進むごとに翻弄されたり、要所要所で解決を見る』形に収めたのがケン・フォレットの力量である。 構想と調査に時間をかけただけあって、ただの中世譚ではなく、当時の建築現場に赴き、日々の進捗を目にしているような気分になる作品である。
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今から千年前の物語。舞台は英国。(キングズブリッジは架空の街の名だという) タイトルでもある大聖堂を創る夢を持つ主人公と、彼を織り成す登場人物は、どこかでリンクしており、それぞれの欲望に支配されている。 600頁にも及ぶ文庫本(上巻)はまさに英国の空のような鈍色のヒューマンドラマ...
今から千年前の物語。舞台は英国。(キングズブリッジは架空の街の名だという) タイトルでもある大聖堂を創る夢を持つ主人公と、彼を織り成す登場人物は、どこかでリンクしており、それぞれの欲望に支配されている。 600頁にも及ぶ文庫本(上巻)はまさに英国の空のような鈍色のヒューマンドラマの序章であり、欲望と復讐のイントロダクションとして費やされる。 爽快さはないものの、次の展開を期待させる作者の手法は流石のひと言に尽きる。 待ち遠しくもあり、先を読むのも躊躇う気持ちもありつつ、また600頁への世界へ没入する。 (文庫本 中巻へ)
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どきどきしながら、読み終えた。 大聖堂ができるまでの壮大な物語 フィリップ修道士、石工トム、建築士ジャック お姫様から、物乞いになるアリエナ 謎の魔女、エリン なんと言っても、敵役の容赦ない悪事が、 物語に緊張感をもたらす。 敵役の憎たらしさ、悪辣さが、物語を面白くしている。 ウ...
どきどきしながら、読み終えた。 大聖堂ができるまでの壮大な物語 フィリップ修道士、石工トム、建築士ジャック お姫様から、物乞いになるアリエナ 謎の魔女、エリン なんと言っても、敵役の容赦ない悪事が、 物語に緊張感をもたらす。 敵役の憎たらしさ、悪辣さが、物語を面白くしている。 ウィリアムの悪役ぶりは、常軌を逸している。 お姫様をいたぶる場面、なんの罪ない町を焼き討ちなど
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