ウエハースの椅子 の商品レビュー
久しぶりの江国香織。 ちなみに2月に入ってしばらく本を読んでなかったので、1冊目になる。 江国香織は結構好き。 重たいような内容なんだけど、さらっと読める感じ。 今回の作品は好きな方。 ここまで恋人を愛せることは幸せだけれど、 愛しいからこそ、行き詰って『閉じ込められ...
久しぶりの江国香織。 ちなみに2月に入ってしばらく本を読んでなかったので、1冊目になる。 江国香織は結構好き。 重たいような内容なんだけど、さらっと読める感じ。 今回の作品は好きな方。 ここまで恋人を愛せることは幸せだけれど、 愛しいからこそ、行き詰って『閉じ込められた』時の絶望感はすごいんだろうな。
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でた。江国ワールド。鬱。 これを読んでるとき電話が来た。 <生きてる?>って言われた。 その言葉に驚いた。
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江國香織の小説の中でも1,2位を争うくらい好き。 こんなふうにだるだると仕事をして、やさしい彼氏と過ごしてみたい。 でも、最後はすごく怖い。 あたしは好きなものを食べて死にたい。 何も食べずに死のうとするなんて、無理にもほどがある。
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大好き過ぎて暗唱できるくらい読んでいます。家族設定や小さい頃のエピソードなど、江國さんの自伝のような感触があります。
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かつて、私は子供で、子供というものがおそらくみんなそうであるように、絶望していた。絶望は永遠の状態として、ただそこにあった。そもそものはじめから。
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再読。3回目? この本を読む度に、べこっとうちのめされる。 恋愛ってなんだろう?どこに終わりがあるんだろう?どうすべきなんだろう? つい、自分に当てはめて考えてみる。 今まで読んだ江國さんの作品の中で、2番目にすき。 「私」の死に対する考え方に、危ないんだろうけど共感してしまう...
再読。3回目? この本を読む度に、べこっとうちのめされる。 恋愛ってなんだろう?どこに終わりがあるんだろう?どうすべきなんだろう? つい、自分に当てはめて考えてみる。 今まで読んだ江國さんの作品の中で、2番目にすき。 「私」の死に対する考え方に、危ないんだろうけど共感してしまう。
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ウエハースの椅子は、 私にとって幸福のイメージそのものだ。 目の前にあるのに― そして、椅子のくせに―、 決して腰をおろせない。 やっぱりこの淡い感じが 私は結構すき
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紅茶で一日生活できるかも・・・ 感情移入してしまう私には 読み終わった後 倒れてしまいそうに重くなった
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批判されてしばらく読めなくなっていた うんざりしているのだろう、もうあんなの読めないのだろうと思ったけど、今回読んでみて嫌いじゃないのだなーということがわかったし、やっぱりきらきらひかるは自分にとって大事な本でよいと思った。自分が何が好きで読んでたのかもよくわかって面白かった つ...
批判されてしばらく読めなくなっていた うんざりしているのだろう、もうあんなの読めないのだろうと思ったけど、今回読んでみて嫌いじゃないのだなーということがわかったし、やっぱりきらきらひかるは自分にとって大事な本でよいと思った。自分が何が好きで読んでたのかもよくわかって面白かった つまりは人同士のありかた、ありよう・わかりあう・わかりあわないということの新しさがおもしろかったのだと思う ここに出てくる人が、とか関係性が、ひっついたりはなれたりがなんやかんやという特徴じゃなくて、ありようというものを周りの空気をなぞってなぞって浮き上がらせることで、そのままにしているというだけ、という空気をにおうようにしているだけということがメインで 怒ったり悲しんだり笑ったり恋したりする心の中の奥の奥の奥のところをものすごく身をひそめてかんじとるところは冷静だと思うけど、それに対しては「別れようと思う」というようなふんわりしたことでしか、周りの糸がない ただなんとなく設定と雰囲気でこういうものがかけてしまうのだろうと思っていたけどそんなことはけしてないとよくわかった 最後に「わたしはここにいていいのだ」というような文章がでてくるけど、それさえすでに孤独の気配は漂っていて、いつでも「いやまてそうなのか、いてもいいのか、いない方が良いのか、いなくても何も変わらない」というものに覆われてしまう気配を見せているというところ、「別れる」という人に対して心の中のぼやっとしたかんじを完全に救ってはいない恋人の対応にたいしてなんとなくやさしくされた〜という気持ちが落ち着くところとかがおもしろくて好きじゃないけど別れられないとか、好きだけど別れたいとかってその言葉だけを取り上げて何とかいうのは難しいなとひしひし思った 一生心のそこまでわかりあわないけどふれあえるということだとおもう
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高校のころからもう100回くらい読んだ。かなり暗記の域ってくらい、何度も何度も、リピートしたくなることばでしか書いてない本。 *ウエハースの椅子は、私にとって幸福のイメージそのものだ。目の前にあるのに―そして椅子のくせに―、決して腰をおろせない *かなしみは誰に対してもわ...
高校のころからもう100回くらい読んだ。かなり暗記の域ってくらい、何度も何度も、リピートしたくなることばでしか書いてない本。 *ウエハースの椅子は、私にとって幸福のイメージそのものだ。目の前にあるのに―そして椅子のくせに―、決して腰をおろせない *かなしみは誰に対してもわけへだてない。 *それはほとんどゆるやかな自殺のようだ。 当時の私としては、理解不能だと思いました。つまり、素敵すぎるって思いました。 大好きすぎて、みちたりているのに、そのみちたりている状態に満足できない、だから絶望。 そーんな幸せ満開なときに、 すごいタイミングで「恋人と別れるべきかもしれない」 と、書く。 女性ってこんな感じだよなって思った。 江国 香織さんはすごくすごく女性だよなって思う。感受性が完成されていることによって、完璧に閉ざされているから、かなり狂気めいている。 でも、なんとなく分かってしまう。それが女性だと思う。(男のひとはどうおもうのかな?) たくさん、好きな文があるけど、やっぱり、これかな。 *私はまたここに帰ってきてしまった。 私のいる場所に。 いてもいいと言ってもらえる場所に。
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