パーソナリティ障害 の商品レビュー
パーソナリティー障害がとてもわかりやすく解説されている本。 部下との接し方について考えていたが、この本のおかげで、良質なコミュニケーションをとることができるようになった。
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この手の分野では必ず紹介されるほど、長く読まれてきた名著である。 職場を見渡しても、「あぁ、この人は…」というのは容易にみつかるものであるが、(特に自己愛性や反社会性の人に対し)正しい接し方がわからず、非常に困っていた。 この問題について、パーソナリティ障害をさらにタイプ別に...
この手の分野では必ず紹介されるほど、長く読まれてきた名著である。 職場を見渡しても、「あぁ、この人は…」というのは容易にみつかるものであるが、(特に自己愛性や反社会性の人に対し)正しい接し方がわからず、非常に困っていた。 この問題について、パーソナリティ障害をさらにタイプ別に分け、その付き合い方について指向されており、ノウハウとして非常に役立つものである。 ただ、すこし学術的、分析的なところもあり、実践としてはあわせて「べビー社員―職場をイライラさせる幼稚な人の深層心理」や「プライドが高くて迷惑な人」なども合わせて読むと効果的かと思う。
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同著者の『ササっとわかるパーソナリティ障害』からより理解を深めたい方におすすめの一冊。各パーソナリティ障害の特徴と背景、接し方、克服のポイントについてまとめられている。 パーソナリティ障害の根底には自己愛の問題がある。その生きづらさを補う防衛のために偏った認知行動スタイルがパーソナリティ障害である。それが個人により様々な形で現れるため、10種類も細分化されているが、どのタイプも急激なストレスなどにより自己愛の防衛が崩れたら境界性パーソナリティ障害の様相を帯びる。 他の方も指摘されている通り、この本は全タイプの総論のようなものなので、特に重要な(と言ったら語弊があるが)境界性や自己愛性については、単独で扱った本でも勉強する必要があると思う。
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リンカーンは、こう言っていた。 『中年を過ぎたら、人は自分の顔に責任がある』 筆者がパーソナリティ障害に惹かれる理由は、背負わされた重荷の重さにもかかわらず、それをはねのけていく姿に、人間の強さや素晴らしさを感じるからだと述べる。 ぼくも同感である。 パーソナリティ障害とは...
リンカーンは、こう言っていた。 『中年を過ぎたら、人は自分の顔に責任がある』 筆者がパーソナリティ障害に惹かれる理由は、背負わされた重荷の重さにもかかわらず、それをはねのけていく姿に、人間の強さや素晴らしさを感じるからだと述べる。 ぼくも同感である。 パーソナリティ障害とは、 愛することと信じることの障害である。 対等で信頼しあった人間関係を築くことの障害である。 傷ついた片羽根で、 だからといって飛ぶのをやめるわけにはいかず、 必死になって飛び続けてきた結果、 「変な飛び方だ」「近づくと巻き添えをくらう」 と周囲に煙たがられるような、 そんな飛び方が、パーソナリティ障害というものである。 障害を克服した人は、とても魅力的なパーソナリティとして円熟する。しかし一方で、ひきずったまま年をとった人は、煙たがられ、見せかけだけの関係で結びついた人ばかりに取り囲まれることになる。信頼できる人は離れていき、次第に孤独になる。 どんなに社会的に成功しても、克服できていなければ、 人生は空虚なままである。 生涯かけて、成功や金や欲望では空虚が満たされないことを 証明するための人生となる。 幼い頃は、遺伝や育った環境に強く影響されるため、 運命に逆らうことはできない。 ある意味で、どうしようもない。 しかし、大人になれば、 もはや親のせいや環境のせいにすることはできない。 問題を維持させているのは、 他の誰でもない、自分自身なのである。
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パーソナリティ障害とは、一言で表すと「偏った考え方や行動パターンのため、家庭生活や社会生活に支障をきたした状態」と言うことができる。 この本を読むきっかけとなったのは、自分自身が幾度かの恋愛における失敗を経験したためである。1人で過ごすことができずズルズルと依存関係を続けてしま...
パーソナリティ障害とは、一言で表すと「偏った考え方や行動パターンのため、家庭生活や社会生活に支障をきたした状態」と言うことができる。 この本を読むきっかけとなったのは、自分自身が幾度かの恋愛における失敗を経験したためである。1人で過ごすことができずズルズルと依存関係を続けてしまったり、相手に期待をしすぎて勝手に失望したり等、お互いを真に愛しあえる関係ではなく、お互いがお互いの欲望や愛情飢餓を満たすための行動に走り、相手にきちんと向き合えない関係性に陥ってしまったのではないかと感じている。 そのような考え方や行動をしてしまう原因として、自分自身の人格や性格に問題があるのではないかと考えるようになったときに、この本と出会った。冒頭で述べたような「パーソナリティ障害」は、いま、現代人の間に広く蔓延している症状である。それは、現代特有の社会環境や価値観の変化が関係していると著者は述べる。 「障害」と呼ぶほどのレベルではなくとも、偏ったパーソナリティによって生きづらさや苦しさ、虚無感、不安を強く持つ現代人は多くいるのではないかと思う。本書は、そのような人々への接し方や、克服方法について、研究結果からだけでなく著者自身が患者と接してきた中で得てきた経験知から述べている。 パーソナリティの分類や、精神の病理に関する理論は様々な考え方があるが、全体として共通していると思ったのは、幼い頃の親との関係性やトラウマ経験などによって傷ついた心が、自分自身を守ろうとして身につけてしまったものが偏った考え方や行動として体現されているこいうことである。パーソナリティの偏りがある人々は、自分自身に強く囚われ、傷つきやすいという特徴を持つ。特に、「自己愛」と呼ばれる自分を大切にできる能力が適切に育っていない場合が多く見られ、そのような人々は、安易に自分を傷つけてしまったり、逆に自分を守ろうとしすぎるあまり他人を傷つけたり、信用出来なかったりする。 この本を通して、自分が今まで深く考えることなく従ってきた自分のマイナスな感情は、実はこうした病理から生じていたものなのだろう、と理由を考えることができるようになった。生きづらさ、虚無感、不安についても、これらは自分自身が考え方を少しずつ修正しようと努力することで解消することが出来るものであり、また、自分自身の幸福な人生のためにも、そうしなければならないのだと感じた。「おわりに」で著者が述べていた言葉が印象的で強く響いたので、最後に書き記しておく。 「そこそこの年になれば、人は自分のパーソナリティに対して責任があると思う。その年になれば、親や不遇な環境のせいにばかりはできないのだ。いかに生きてきたかが、その人のパーソナリティには、顔に刻まれた皺のように刻まれている。中年になっても、子供のように自分勝手に振舞い、自分を省みることもない、情けない大人にならないように、自分のパーソナリティと生き方を磨き続けてほしい。」
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「離陸した早々に、片羽根が傷ついたからといって、人間は飛ぶのをやめるわけには行かない。傷ついた片羽根を抱えながら、飛び続けるための必死の努力と対処の結果生み出されたものが、少し変わった飛び方であり、パーソナリティ障害の人の認知と行動のスタイルなのだ。何不自由なく飛んでいる者から見れば、それは、少し奇異で、大げさで、危なっかしく不安定に思える」 「少々変わった度の過ぎた振る舞いには、その人が抱えている生きづらさが反映されている」 自分のパーソナリティに比較的近いところのみ熟読。 自分を知りたくて読んだが、思いのほか、身近で何人もの人がはっきりした「パーソナリティ障害」を抱えていると感じた。
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パーソナリティーが人間関係や社会生活にどんな影響を与えるか・その人自身が生きやすいかということが重要。 それぞれのパーソナリティー障害の特徴、有名人の例、周りの対処法、良きパートナーのタイプがわかりやすく書かれている。
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対処法が書いてあるところが凄い。この手の本は、離れるしかないと書いてあるものしか読んだことがなかっただけに。
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自分自身、まともで立派でありたいと思うのだが、心の傷のようなものが障害として外に現れてしまうことがある。 三冊くらい繰り返し買った本。 「うわ!この人あるある!」と、 あの人のパーソナリティも的確に表現していますし、 「うわ、これワイやん」 と自分の中の「何でこんな死にたいんだ...
自分自身、まともで立派でありたいと思うのだが、心の傷のようなものが障害として外に現れてしまうことがある。 三冊くらい繰り返し買った本。 「うわ!この人あるある!」と、 あの人のパーソナリティも的確に表現していますし、 「うわ、これワイやん」 と自分の中の「何でこんな死にたいんだ」病理を正確に描き出してくれているだけでなく、ちゃんと乗り越え方もかいてくれているので、かなりありがたい。
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教会にはさまざまな種類の人が集まっている。「パーソナリティ障害」と「発達障害」について学べることができます。(河野勇一師) 『牧会相談の実際』あめんどう、2014、第四章心悩む人の理解と支援のためのブックガイドP162-161から抜粋引用
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