荊の城(上) の商品レビュー
下巻まで読了。 おまるに用を足したり、一人では服を着られなかったり、けして優雅でも快適でもない英国ビクトリア朝時代の庶民の生活、貴婦人の生活をイキイキと描いている。まず最初に第一部のラストで「ええーっ」と卒倒しそうになり、第二部でも何度もどんでん返しをくらい・・・冒険活劇さながら...
下巻まで読了。 おまるに用を足したり、一人では服を着られなかったり、けして優雅でも快適でもない英国ビクトリア朝時代の庶民の生活、貴婦人の生活をイキイキと描いている。まず最初に第一部のラストで「ええーっ」と卒倒しそうになり、第二部でも何度もどんでん返しをくらい・・・冒険活劇さながらの後半はドキドキしっぱなしで息苦しく、でも早く先が読みたいし、睡眠不足に・・・。あっけないラストにちょっとがっかりしたけれど、どういう結末を望んでいたか、といわれれば、良い幕引きが思い描けず。あれはあれで良かったのかなぁ。
Posted by
新作が本屋に並んでいたので昔の作品を読んでみようかなあと図書館で借りてみました。最初はディケンズの頃のイギリスが舞台だし、世界観に入り込めるまで大変かなあ、と思ったのですがすんなり物語に入っていくことが出来ました。 それにしても掏摸でスリって読むんですね…勉強になりました。 ...
新作が本屋に並んでいたので昔の作品を読んでみようかなあと図書館で借りてみました。最初はディケンズの頃のイギリスが舞台だし、世界観に入り込めるまで大変かなあ、と思ったのですがすんなり物語に入っていくことが出来ました。 それにしても掏摸でスリって読むんですね…勉強になりました。 第一部では話の展開としてどうなっていくんだろうと思っていたのですがまさかこう来るとは!と言う展開からひっくり返っていく設定だらけでしたね。そして最後の最後そうなるか…!とちょっと、いや、大分驚きました。 驚かされる展開が多くて面白かったです。結構あっという間に読み切ってしまいました。
Posted by
内容 19世紀半ばのロンドン。17歳になる少女スウは、下町で掏摸を生業として暮らしていた。 そんな彼女に顔見知りの詐欺師がある計画を持ちかける。 とある令嬢をたぶらかして結婚し、その財産をそっくり奪い取ろうというのだ。 スウの役割は令嬢の新しい侍女。スウは迷いながらも、話にのるこ...
内容 19世紀半ばのロンドン。17歳になる少女スウは、下町で掏摸を生業として暮らしていた。 そんな彼女に顔見知りの詐欺師がある計画を持ちかける。 とある令嬢をたぶらかして結婚し、その財産をそっくり奪い取ろうというのだ。 スウの役割は令嬢の新しい侍女。スウは迷いながらも、話にのることにするのだが…。 CWAのヒストリカル・ダガー賞を受賞。
Posted by
図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 19世紀半ばのロンドン。17歳になる少女スウは、下町で掏摸を生業として暮らしていた。そんな彼女に顔見知りの詐欺師がある計画を持ちかける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その財産をそっくり奪い取ろうというのだ。スウの役割は令嬢の新...
図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 19世紀半ばのロンドン。17歳になる少女スウは、下町で掏摸を生業として暮らしていた。そんな彼女に顔見知りの詐欺師がある計画を持ちかける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その財産をそっくり奪い取ろうというのだ。スウの役割は令嬢の新しい侍女。スウは迷いながらも、話にのることにするのだが…。CWAのヒストリカル・ダガーを受賞した、ウォーターズ待望の第2弾。 サラ・ウォーターズは「半身」を最初に読んで面白いと思い、「夜愁」を読んだんですが、これはいまいち。 やっぱりイギリスのこの時代が得意な作家さんなんだなと改めて認識した作品。 意外なえ?がやはり織り込まれていて、そこかしこにレズチックな描写もある。 スウが見ているモードとモードが見ているスウの差がすごい。 春画、ねぇ。 紳士がこのままっていやなんだけど下巻が楽しみです。 Fingersmith by Sarah Waters
Posted by
「半身」が面白かったので読んでみた本作。雰囲気は似てるなあ。この「ブライア城」も「荊の城」……「監獄」に似たイメージがあるし。でもって耽美。前作「半身」を楽しめた人ならお薦め。 これはネタ割っちゃいそうなので多くは語れないけれど、かなりスリリングな物語。二転三転、騙し騙され、いっ...
「半身」が面白かったので読んでみた本作。雰囲気は似てるなあ。この「ブライア城」も「荊の城」……「監獄」に似たイメージがあるし。でもって耽美。前作「半身」を楽しめた人ならお薦め。 これはネタ割っちゃいそうなので多くは語れないけれど、かなりスリリングな物語。二転三転、騙し騙され、いったいどれが本当の「計画」だったのか。スウとモードそれぞれの苦悩も痛々しい。どっちみち〈紳士〉は気に喰わないけれど(笑)、キャラクターも魅力的なんだよねえ。ラストはけっこう感動かな?
Posted by
ロンドンで詐欺師の一家に育てられたスーザンと、世間から隔絶された城で育ったモードの二人を巡る小説。勢いがあるスキャンダラスな展開がシドニー・シェルダンを思わせます。ミステリーとはちょっと違う気はするけど…。スーザンの育ての親の気持ちがちょっとはっきりしないのが消化不良。お金のため...
ロンドンで詐欺師の一家に育てられたスーザンと、世間から隔絶された城で育ったモードの二人を巡る小説。勢いがあるスキャンダラスな展開がシドニー・シェルダンを思わせます。ミステリーとはちょっと違う気はするけど…。スーザンの育ての親の気持ちがちょっとはっきりしないのが消化不良。お金のためだったのか、スーザンを本当に娘のように思ってたのか。古いイギリスの雰囲気は楽しめました。
Posted by
「半身」のウォーターズの2作目。19世紀末、侍女として城にもぐりこんだ主人公の目的は、そこの令嬢が受け継ぐ財産だった。話は、2転3転として、目まぐるしい感じ。それが、へんな陶酔感を呼ぶんだけどね。 非常に面白かったけど、半身でもちょっとあったことが、今回はもっとあって、ウォー...
「半身」のウォーターズの2作目。19世紀末、侍女として城にもぐりこんだ主人公の目的は、そこの令嬢が受け継ぐ財産だった。話は、2転3転として、目まぐるしい感じ。それが、へんな陶酔感を呼ぶんだけどね。 非常に面白かったけど、半身でもちょっとあったことが、今回はもっとあって、ウォーターズはこれからもそういう作風でいくのかちょっと心配。そういうのあると、ものすごく毛嫌いする人もでてくるからね。
Posted by
映像が頭の中にぼんやりと浮かぶのに、 知識と想像力が及ばなくて嘆いた作品。 見事に騙されました。 騙してるつもりで騙されました。 面白い!
Posted by
イギリスでドラマ化されたこの作品。 スーとモードの感情が切ない。 最後のどんでん返しもビックリ。 必見です。
Posted by
時代は百合です。とか言っちゃうとそこまでなんですが。近年の女性向けホモなもの(みもふたもない)には失われつつあるものが、この畑で復活することを期待しつつ。 気持ちが近づいていく過程が、残酷な所も優しい所も丁寧に美しく書かれていて、緊張感と、解放された時のカタルシスにはまります。表...
時代は百合です。とか言っちゃうとそこまでなんですが。近年の女性向けホモなもの(みもふたもない)には失われつつあるものが、この畑で復活することを期待しつつ。 気持ちが近づいていく過程が、残酷な所も優しい所も丁寧に美しく書かれていて、緊張感と、解放された時のカタルシスにはまります。表面的なプライドというより、もっと内面的な自尊心を感じさせてくれる所が良い。設定の耽美っぷりもぶっちゃけ好みなんですが。 同じ作家の前作よりもこっちの方が好きなのは、ハッピーエンドだからかも。
Posted by