こゝろ の商品レビュー
しっかりと読んだのは初めてだったが、読み入ってしまった。人間とは弱く、寂しい生き物だ。どんなに崇高に見える人でも、その人を形成してきたのはまぎれもなく、誰もが体験しうる「人間らしい」要素なのであろう。
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高校生の時授業でやったときは全くピンとこなかったのに、今改めて読むと、すごく言葉が響いてくる。 先生がとても人間らしく、どんな人かとてもイメージしやすい。 印象的な言葉が沢山あった。 「精神的に向上心のないものは、ばかだ」ってところが、なんだかずしりとくる。
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高校の授業で、「先生の遺書」の最後の告白の部分だけ読んだきりでしたが、やはり全体通して読んだほうが良いですね。思っていた以上に読みやすくて驚いた。明治の精神や、Kや先生が自殺を選ぶしかなかったその心理など、肝要なところで理解し難い部分もありましたが、他人を通して実感した人間の醜さ...
高校の授業で、「先生の遺書」の最後の告白の部分だけ読んだきりでしたが、やはり全体通して読んだほうが良いですね。思っていた以上に読みやすくて驚いた。明治の精神や、Kや先生が自殺を選ぶしかなかったその心理など、肝要なところで理解し難い部分もありましたが、他人を通して実感した人間の醜さを、自分自身の中に認めてしまったときの辛さは確かに人間共通のものだなと思う。それに接したとき、どのように振舞うか、そこが大きな問題なのかもしれない。全然関係ない話ですが、これを買ったときにもらったハッケンくんストラップが、黒いう○こだったのがひどく悲しかった……。なんなんだよ、このデザイン…(怒)2010/09/26追記:私個人の気持ちとしては先生に自殺という選択をとっては欲しくなかった、と思っている。自身の醜いエゴを見つけてしまったとしても、むしろだからこそ、その後を生きようとして欲しかった。少なくとも「明治の精神」に仮託をすることで自殺の決心をして欲しくはなかった。
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名作すぎてレビューするのも気が引ける。 とは言え、まだ3回くらいしか通して読んだことは無いわけだけど。 大学2年の時に読み返してみて、改めて思った。格が違う。全然。 語彙もそうだが、深い洞察と人間の描き方が卓越だなと。 明治時代の偉人のレベルの高さを思い知らされる。 「精神的に...
名作すぎてレビューするのも気が引ける。 とは言え、まだ3回くらいしか通して読んだことは無いわけだけど。 大学2年の時に読み返してみて、改めて思った。格が違う。全然。 語彙もそうだが、深い洞察と人間の描き方が卓越だなと。 明治時代の偉人のレベルの高さを思い知らされる。 「精神的に向上心のないものはバカだ」
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新潮文庫の字体が好きではないので、 角川文庫のものを購入しました。 忘れもしない高2の課題図書。 しかも1年の半分以上も「こころ」に費やした。 自分で本を選んで読むようになったこのごろ。 先日高校生の国語の教科書を開いてみて、 国語の教科書に載るような作品は秀逸だと思った。 ...
新潮文庫の字体が好きではないので、 角川文庫のものを購入しました。 忘れもしない高2の課題図書。 しかも1年の半分以上も「こころ」に費やした。 自分で本を選んで読むようになったこのごろ。 先日高校生の国語の教科書を開いてみて、 国語の教科書に載るような作品は秀逸だと思った。 当時死ぬほどつまらないと感じた「富岳百景」やら「マルジャーナの知恵」といった評論も、読み返すと収穫は大きいではないか。 懐かしさからくるものもあるだろうが。 もう一度高校の恩師に授業を受けたくなった。 「こころ」も、話の展開以上に登場人物の描写が奥深い。 人間の本性をわたしたちに語りかけている。 もっとその深さを味わいたい。じっくりと。
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「但し君、恋は罪悪ですよ、わかっていますか。」――先生のこのセリフが頭から離れないでいます。Kや奥さんに背徳感を感じた上での言葉なのだろうけど…自分自身をすごく冷めた目で見てる先生がせつないです。
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夏目漱石の名作『こころ』。 前置きが非常に長く(ここに伏線がはられているのだけど)、半分を過ぎたところで、やっと本来のテーマに入ります。全文が先生から主人公への手紙。ここに入って、ページをめくるスピードは加速しました。 自分の愛している人を、親友も愛していることを先に打ち明けられ...
夏目漱石の名作『こころ』。 前置きが非常に長く(ここに伏線がはられているのだけど)、半分を過ぎたところで、やっと本来のテーマに入ります。全文が先生から主人公への手紙。ここに入って、ページをめくるスピードは加速しました。 自分の愛している人を、親友も愛していることを先に打ち明けられ、親友には言えず・・・というある意味ありがちな設定の中で、複雑に微細に変化していくこころの描写・表現が凄いです。 人間の醜い部分、狡猾さや裏切り、相手の一挙手一投足から自信を失ったり、回復したりする部分にも、それぞれ複雑な心の動きがあって、もちろん後から考えれば、後悔してしまうようなひどいことであっても、渦中にあるときには、ついそういう行動をしてしまうよね。と共感できる描写の仕方でした。 ・「私は冷ややかな頭で新しいことを口にするよりも、熱した舌で平凡な説を述べるほうが生きていると信じています。血の力で体が動くからです。言葉が空気に波動を伝えるばかりでなく、もっと強いものにもっと強く働きかけることが出来るからです」 ・「おれは策略で勝っても人間としては負けたのだ」
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高校のとき宿題で読んだのがきっかけだったと思いますが物凄い衝撃でした。頭が痺れてしばらくフラフラしてたのを今でも覚えてます。
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中学の時に授業で読んだような。 教科書に載っているのに、なぜかざら紙の大量のプリントで。 当時、中学生ながらに得体のしれぬ衝撃をうけたような。 と思って、ぜひ再読したい。
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言うまでもなく名作。先生のKへの気持ちの葛藤が絶妙。最後のシーンになるまで気になって夢中で読みました。薄暗くて悲しい話。
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