書を捨てよ、町へ出よう 改版 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
中盤の馬の話ばかりになったところは「いい加減にしろよ!」と思ったけど、 冒頭らへんと、最後の方の寺山修司の思考法は、 ある意味、当時の風潮に風穴を開けるという意識を持って書いているんだと思う。 言葉の選び方がいつ読んでもかっこいい寺山氏の、 ギャグとも本気ともとりづらい、トンデモ論をどう読むか。 楽しみ方は受け取り手のものだと思う。
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もし、今、寺山修司が生きていたら、どんな芸術を見せてくれただろうか。 ソーシャルメディアを駆使した、現代の寺山修司、見てみたかった! 夏がくると、寺山修司にふれたくなる。
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寺山修司始めて読みました かっこいいとは思う アウトローな感じも でもちょっと古いかな でもそのふるさもいい 自殺のすすめとハイティーン詩集は秀逸
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【増田セバスチャンさんのレビュー】 初めて読んだのは18歳の時です。 当時僕は東京から大阪に行って一人で暮らしていて、専門学校に入ったふりをしていたけど実際はひきこもっていました。この本は、図書館に行って暇つぶししているときに出会った作品。 たまたま手に取った本で、表紙に唇の中に...
【増田セバスチャンさんのレビュー】 初めて読んだのは18歳の時です。 当時僕は東京から大阪に行って一人で暮らしていて、専門学校に入ったふりをしていたけど実際はひきこもっていました。この本は、図書館に行って暇つぶししているときに出会った作品。 たまたま手に取った本で、表紙に唇の中に目が描いてあって不思議なヴィジュアルだったのを覚えています。 小説なのか、エッセイなのか、全然わからなかったけど、読んでいるうちにアジテーションされたんです。「ひきこもってちゃいけない」「とにかく本を置いてポジティブに街に出ないと未来を切り開けない」と思い、東京に帰る決心がつきました。 寺山修司は演劇に限らず、固定概念にとらわれない実験的なことをたくさんやった人。 一つのことを一つの目線で考えるのではなく、違う角度でみていかないといけないということを教わりました。 時代性もありましたが、寺山修司の影響は今でも受けています。 彼は、屁理屈で人を巻き込むような人だったようですが、そういえば僕も小学生の時、問題の答えをわかっているのにわざわざ間違った答えを出してはその答えになる理由をそれらしく言って、みんなを巻き込んでいましたね。
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寺山修司のエッセイ集。 へぇー、変わった考え方する人だなぁ。と思いながら読みました。 自殺学入門が特に面白かったです。なるほどね。
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テキスト?エッセイ? 結構前に書かれたものなので、やっぱり内容が古いです。 前半より後半の方が面白かった。 連載してたのかわかんないけど、同じような文言・表現がよく出てきます。 それがきっと著者が大きく感銘を受けた言葉たちなのでしょう。 「うがった考えの俺かっこういい」っていう匂...
テキスト?エッセイ? 結構前に書かれたものなので、やっぱり内容が古いです。 前半より後半の方が面白かった。 連載してたのかわかんないけど、同じような文言・表現がよく出てきます。 それがきっと著者が大きく感銘を受けた言葉たちなのでしょう。 「うがった考えの俺かっこういい」っていう匂いも結構します。 その中でいくつかの「名言」と呼ばれるものが知れたのがよかった。
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wikipediaによると、本書の著者は歌人、演出家、小説家・・・・等、様々な肩書きを持ち、本業を問われると「僕の職業は寺山修司です」と返すのが常で、ついた異名が「言葉の錬金術師」と言う人物。 本書は、この「言葉の錬金術師」が野球、競馬、自殺、家出、消費行動など様々なテーマで書...
wikipediaによると、本書の著者は歌人、演出家、小説家・・・・等、様々な肩書きを持ち、本業を問われると「僕の職業は寺山修司です」と返すのが常で、ついた異名が「言葉の錬金術師」と言う人物。 本書は、この「言葉の錬金術師」が野球、競馬、自殺、家出、消費行動など様々なテーマで書き連ねたエッセイ集です。 読んでいくと、例えば著者の以下の様な言葉 ・道徳などというものは、所詮は権力者が秩序と保身のために作り出すものにすぎないということは、今では知らないものなどいないのだから。 ・与えられた「正義」のためにばかり働いてきて、それを見きわめる「正義観」など、もつことができなかったのである。 が載っており、これらが書かれたのが1960年代と言う事や今もこの様に考える人もいると言う事を併せて考えると、インターネットは当たり前、携帯電話も当たり前と言う時代になっても、結局、社会や人間の本質は何も変わらないのではないかと考えてしまいます。 つまり、 若い世代が、自分たちより年上の世代を否定し、年上の世代も若い世代を否定する。 しかし、年上の世代も若かりし時には、今、若い世代が自分たちを否定する際に用いるロジックと同じロジックをもって、自分たちよりも年上の世代を否定してきた。 そして、今の若い世代も、年を取れば、今の年上の世代を同じ立場になる。 と言う事を実感させてくれる内容です。 ソープランドの事をトルコ風呂と書いてある等、時代を感じさせてくれる文章なのに、(少なくとも本質的な意味合いでは)古い感じが全くしないエッセイ集と言った所でしょうか。 鋭く激しい言葉を読みたい時におすすめです。
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下ネタはじまりで、「なんだこれは」というのが第一印象。 競馬の話で、競馬に興味を持てない自分としては、流し読み程度。(「結果屋」というのは初めて聞いた)「なんでも中位、という幸福論から、他を捨てて一つをえらぶという幸福論」は面白いと思った。 で、その次が詩集。 自殺学入門は、面白...
下ネタはじまりで、「なんだこれは」というのが第一印象。 競馬の話で、競馬に興味を持てない自分としては、流し読み程度。(「結果屋」というのは初めて聞いた)「なんでも中位、という幸福論から、他を捨てて一つをえらぶという幸福論」は面白いと思った。 で、その次が詩集。 自殺学入門は、面白かった。「遺書は手紙であるから、できるだけ相手の気持ちを考えて書かなければならない」は噴いてしまった。 一応、自殺のライセンスはあるらしい。
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贅沢したいよう。お金はないけど。 ーじゃあどこか一点だけお金をかけて、まぁ他は諦めて。 こんな具合に、「現状を変えたいなら、多少の犠牲は覚悟しないと」と訴えかけてきます。 結構過激なこと言ってます。 自殺もありじゃない~?なんて話も出てきたり。 でもこの著者、すごく優しいん...
贅沢したいよう。お金はないけど。 ーじゃあどこか一点だけお金をかけて、まぁ他は諦めて。 こんな具合に、「現状を変えたいなら、多少の犠牲は覚悟しないと」と訴えかけてきます。 結構過激なこと言ってます。 自殺もありじゃない~?なんて話も出てきたり。 でもこの著者、すごく優しいんです。 キツイこと言ってても、それは「まぁ頑張れや」と励ますため。 自殺肯定論も、結局は「生きてほしい」と訴えているような気がしてなりませんでした。 読んだら愛あるシッペがもらえるかも。
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内容(「BOOK」データベースより) あなたの人生は退屈ですか。どこか遠くに行きたいと思いますか。あなたに必要なのは見栄えの良い仕事でも、自慢できる彼や彼女でも、お洒落な服でもない。必要なものは想像力だ。一点豪華主義的なイマジネーションこそが現実を覆す。書を捨てよ、町へ出よう―...
内容(「BOOK」データベースより) あなたの人生は退屈ですか。どこか遠くに行きたいと思いますか。あなたに必要なのは見栄えの良い仕事でも、自慢できる彼や彼女でも、お洒落な服でもない。必要なものは想像力だ。一点豪華主義的なイマジネーションこそが現実を覆す。書を捨てよ、町へ出よう―。とびきり大きな嘘を抱えながら。家出の方法、サッカー、ハイティーン詩集、競馬、ヤクザになる方法、自殺学入門etc…。八歳にして詩を書き、時代と共に駆け抜けた天才アジテーター・寺山修司による、100%クールな挑発の書。 <ココロウタの感想> 911や311があって、「お決まりの法則」がどんどん崩れていって、なんだかもう世界は今までのものではない、って皆が感じている時代だと思います。今こそ、この書が生きる。
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