ぼんくら(下) の商品レビュー
お徳さんの情の厚さから、大切な人を失う恐れを感じながら生活しているかのように、お徳さんの元気さが薄れたように思えた。 読んでよかった。温かい。
Posted by
壮大な事件の全貌がすごいスピードで動いていく。すごいすごい。下手なジェットコースターよりスリリング。
Posted by
上巻が連作短編っぽかったので気楽に読み始めたら長編だったので一気に読んでしまった。おくめさん結構好きだったのになぁ
Posted by
長編時代小説。面白かったです。堪能できました。回向院の茂七親分も隠居みたいな形で登場していて嬉しかったです。ラストはスッキリとはいかなかったけど、十二分に楽しませてもらいました。
Posted by
解かれた謎と解かれないままだった謎、解かれて欲しかった謎と解かれなくてもよかった謎とが交錯していて、そこが宮部みゆきという作家の「うまい」ところだと思った。重い話になってきたなぁ、と思うと、突然挿入される「くすり」という笑いの瞬間。この間の絶妙さ。楽しめました。終わりは何ともい...
解かれた謎と解かれないままだった謎、解かれて欲しかった謎と解かれなくてもよかった謎とが交錯していて、そこが宮部みゆきという作家の「うまい」ところだと思った。重い話になってきたなぁ、と思うと、突然挿入される「くすり」という笑いの瞬間。この間の絶妙さ。楽しめました。終わりは何ともいえない微妙さを残すのですが、それでも仁平がとっちめられたことで読者の不満を逸らしてしまっているような気もする。本当に、「うまい」。 ただ、最後の「幽霊」という章は、蛇足のような気がしてならない。確かにお徳のその後は気になるところですが、どうせ描くなら、もう少し違うやり方にして欲しかった。あそこで葵を登場させることはなかった、と思いました。なので、星4つ。
Posted by
私は「日暮らし」のほうを先に読んでしまっていたので、平四郎とお徳、佐吉、おでことの出会いや、弓之助を養子に迎えるまでのなれそめなどがわかり、よりこのシリーズの主要人物について理解できた。 この本を読んでいて、最初は殺人事件から始まり、次は何気ない日常を描いているように見えたりと、...
私は「日暮らし」のほうを先に読んでしまっていたので、平四郎とお徳、佐吉、おでことの出会いや、弓之助を養子に迎えるまでのなれそめなどがわかり、よりこのシリーズの主要人物について理解できた。 この本を読んでいて、最初は殺人事件から始まり、次は何気ない日常を描いているように見えたりと、一見短編集かと思えたが、どの話にも複線が張っており、最終的には全ての問題が解決されたため、すっきりと読み終えた。ただ、複雑な人間関係や真理が絡んでおり、話の顛末としては納得の行かない部分もあった。でもそれも、世の中の真理なんだと思えた。 順を追って平四郎たちが事件を解決していく様に、どきどきわくわくする。 相変わらず書く人物たちの動きが鮮明で、かつ魅力的でとても楽しかった。
Posted by
キャラがいいよねー。 美形の弓之助かぁ。実写化するとしたら誰よ?とか思いつつ読む。でも誰も思い浮かばない(笑) 茂七親分のシリーズも続編希望!!!
Posted by
一人一人のキャラが相変わらず良いです!時代物ならではの人情味とかあって。 短編集なのかな?と思いきや、最後できっちり繋がって、「ぼんくら」とゆぅ作品なんだ〜と感心しました。(本当は続編あるんだけど未読) 宮部さんの時代物は良いな〜と改めて思った作品。
Posted by
ぼんくらとは、ぼんやりしていて物事の見通しがきかないこと。また、そのような人や、そのさま。との事。確かにココに出てくる主人公にはぴったりの言葉であると思います。この下巻で終結を迎えるわけですが、もう少しスパッとした終わり方を期待していたので残念。実に終わり方もぼんくらな感じでした...
ぼんくらとは、ぼんやりしていて物事の見通しがきかないこと。また、そのような人や、そのさま。との事。確かにココに出てくる主人公にはぴったりの言葉であると思います。この下巻で終結を迎えるわけですが、もう少しスパッとした終わり方を期待していたので残念。実に終わり方もぼんくらな感じでした。しかし、さすがは宮部みゆきといった感じで、登場人物の個性や動きが実に豊かで面白い一冊でした。
Posted by
短編集と思いきや、実は話が続いているんです。すべての事件、物事が実はひとつの事柄からだった、と分かってきます。 なかなか途中で休憩をはさみにくい、展開。 <読書感> いや〜、後味の悪い終わりだったなぁ。話の流れじゃなくって、話の顛末が。 振り回される庶民と自分の好き勝手で世界...
短編集と思いきや、実は話が続いているんです。すべての事件、物事が実はひとつの事柄からだった、と分かってきます。 なかなか途中で休憩をはさみにくい、展開。 <読書感> いや〜、後味の悪い終わりだったなぁ。話の流れじゃなくって、話の顛末が。 振り回される庶民と自分の好き勝手で世界を動かせると勘違いする金持ち。 その全体を見渡せた時、いやぁな気持ちになる。
Posted by