1,800円以上の注文で送料無料

月魚 の商品レビュー

3.8

617件のお客様レビュー

  1. 5つ

    159

  2. 4つ

    181

  3. 3つ

    177

  4. 2つ

    42

  5. 1つ

    9

レビューを投稿

2023/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何年経っても不動の一位というくらい大好きなお話。この本がなければ今の私はいないと言っても過言ではないほどに影響を受けています。 二人の関係が苦くて、それでいてとびきり甘くて大好きです。よく読むと身体の関係を匂わせる描写があって読み返すたびニヤニヤしてしまいます。 淡々とした文がすっきりとしていて心地よく、それでいて情景が目に浮かぶようです。父親の描写が少し弱いかもしれませんが、全体として甘美で耽美で、それでも後味がどこかすっきりとしている美しい作品です。

Posted byブクログ

2023/11/05

BL好きの中2娘からのオススメで読んでみた。三浦しおんさんの作品、初めて読みだったけれど、なんとも綺麗で情景の浮かぶ文章、心地よく読めた。 BLといえばそうだけれども、真志喜と瀬名垣の惹かれ合う様子が人としてとても微笑ましかった。 古書の世界のことも垣間見ることができて興味深く面...

BL好きの中2娘からのオススメで読んでみた。三浦しおんさんの作品、初めて読みだったけれど、なんとも綺麗で情景の浮かぶ文章、心地よく読めた。 BLといえばそうだけれども、真志喜と瀬名垣の惹かれ合う様子が人としてとても微笑ましかった。 古書の世界のことも垣間見ることができて興味深く面白かった。

Posted byブクログ

2023/10/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人間が人間へ抱く感情や関係性が複雑に丁寧に綺麗に描写されていると感じた。また、登場人物の欠点ともいえるような部分をどこか抱きしめたくなるようなわずかな暖かさをもって表現されており、そうして表現される人間臭さによって、彼らが実際に存在する人間であるかのように感じられる。葛藤や罪悪感、後ろめたさを抱えながらも相手へ抱く、捨てられない愛しさが行動や表情、会話、その全てにあらわれていて登場人物の一挙一動に目が離せなかった。近づきたいのに肝心な部分を曝せず、それでも離れられないぎこちない関係の中にちりばめられる確かな情を感じられる。 葛藤の部分については作品の中である答えが出されているが、関係性についてはこれからどうなっていくのだろうと想像を掻き立てられる幕引きであった。幕引きの描写も静かで耽美でいて綺麗な描写がされていて、読み終わった爽快感と余韻を充分に感じられる作品。

Posted byブクログ

2023/09/18

友達と、最近読んだ本を交換しようと言い合って受け取った2冊目。 主人公たちのぎこちない関係が瑞々しく描かれる。 古書という独特な世界についても垣間見ることができておもしろかった。

Posted byブクログ

2023/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

モヤっとして終わった。真志喜と瀬奈垣の関係性、無窮堂のその後、真志喜と父親。この本は白黒ハッキリつけたい人には向かないと思った。だが、真志喜と瀬奈垣は文字としてお互いがどう思っているかは書かれていなかったが、書かれなかったからこそ伝わる2人の関係の危うさ、言葉にすると崩壊してしまうかもしれない脆弱性があると思った。激しい同性愛の話ではなかったが、ぼんやりとしてなおかつ温かみのある話だった。

Posted byブクログ

2023/09/01

本編と付録2編が入った内容。 古本屋の「無窮堂」の店主、真志喜とその友人の瀬名垣、及び友人夫婦の物語。本編でも付録でもBLの雰囲気が濃厚に出ていてギリギリの表現が更にドキドキ感を増す。何かの事件があって、罪悪感や後悔の元になっているのが、後半に明かされる。真志喜の父親の失踪が意外...

本編と付録2編が入った内容。 古本屋の「無窮堂」の店主、真志喜とその友人の瀬名垣、及び友人夫婦の物語。本編でも付録でもBLの雰囲気が濃厚に出ていてギリギリの表現が更にドキドキ感を増す。何かの事件があって、罪悪感や後悔の元になっているのが、後半に明かされる。真志喜の父親の失踪が意外なところで顕在化する。こちらの古書買取勝負もドキドキしてくる。 値段の勝負は結局どうだったのだろうか? 本に掛ける二人の情熱が凄い。 付録の中では男性教師や友人女性にも好かれる真志喜が描かれる。脅されながらも従う教師が可哀想になる。

Posted byブクログ

2023/08/29

アメリカで働いていたとき図書館の一角に自分の本を自由に交換出来るコーナーがあり、そこでカバーのないこの文庫本を偶然見つけ、日本語の活字に飢えていた私は内容も知らないままワクワクで持ち帰ってすぐに読んでみたんですけど...そしたらまぁ!とても爽やかなBL作品でワオとなった記憶。

Posted byブクログ

2023/08/21

夏読45冊目。 『無窮堂』という老舗古書店を営む真志喜と、古書の卸の仕事をしている瀬名垣には複雑な過去が… 古書店の仕事の奥深さが面白い。 「水に沈んだ私の村」も、先生の気持ちの変化がよかった。

Posted byブクログ

2023/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中学生の頃に出会った本 もう10年も前のことなのに、今も心にずっと残ってる本 いちばんに題名が出てくる本 読み直す前に覚えてたのは、「トマト」と「水滴」の表現が綺麗だったこと、それと、少しえっちな雰囲気があったこと。 読み直してみて、全然ちがったなって思った。 確かにトマトと水滴はきれいだったけど、全然えっちじゃなくて、ただ綺麗だった。 大人になったほうが、綺麗にみえるものもあるんだなって嬉しくなった。 また時間が経ったら読み返したいと思う。

Posted byブクログ

2023/08/02

ある界隈で有名だということで読まないといけなくなったので手に取った。確かにそうだなと思われる。内容はそれほど…

Posted byブクログ