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月魚 の商品レビュー

3.8

617件のお客様レビュー

  1. 5つ

    159

  2. 4つ

    181

  3. 3つ

    177

  4. 2つ

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  5. 1つ

    9

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2023/07/11

艶っぽい しっとりした 物語。 絵画を想像させるような描写で 時折出てくる「色鮮やかな描写」がとても素敵だった。 めもっておけばよかったな 古本に魅せられる人たちの想いに触れて、 本に宿る"何か"の力を感じてしまった気がした。 古本、いいよね〜

Posted byブクログ

2023/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

月が浮かぶ夜のように、物語は静かに流れていった。 古書の世界も、古書店「無窮堂」の当主・真志喜と父親の再会も、私にとってはとても興味深かった。 しかしこの作品の一番の魅力は、真志喜と瀬名垣の距離感だと思う。 真志喜と瀬名垣は、互いに罪の意識を背負っていた。 真志喜の父親が出て行ってしまったあの日から、二人の間には負い目と罪悪感が横たわり、確かな思いを告げることができなくなってしまっていた。 しかし彼らの間には、何か特別な甘い空気を感じることもあった。 瀬名垣が真志喜の髪や瞼、唇に触れるとき、真志喜はひどく無防備になる。 心は一定の距離を保っているのに、体に触れることは許している。 その距離感がもどかしく、同時に艶かしくもあり、とても好きだった。 読むのにとても時間がかかってしまったが、じっくりと時間をかけて読めて良かったと思う。

Posted byブクログ

2023/04/22

三浦しをんさんに期待しているものはまさにコレなんです…。と言わんばかりに久々に三浦しをんの著書を拝読し興奮しました。短〜中編小説でしたが、背景の奥行きの深さからシリーズものの一部を読んでいるような感覚に陥りました。

Posted byブクログ

2023/03/20

古書店系の話に興味があったので読んでみました。 話の流れは良いのですが、あえてBL要素を入れなくても成り立つのでは?と思ってしまいました。

Posted byブクログ

2023/02/27

大きな盛り上がりのある物語ではありませんが、文章が美しくて引き込まれました。『水底の魚』での真志喜と瀬名垣を中心に描かれる物語も良かったのですが、私は『水に沈んだ私の村』での幼馴染4人の物語が特にお気に入りです。4人の学生時代の青春感が良かったです。 真志喜と瀬名垣の関係性が友達...

大きな盛り上がりのある物語ではありませんが、文章が美しくて引き込まれました。『水底の魚』での真志喜と瀬名垣を中心に描かれる物語も良かったのですが、私は『水に沈んだ私の村』での幼馴染4人の物語が特にお気に入りです。4人の学生時代の青春感が良かったです。 真志喜と瀬名垣の関係性が友達以上に感じられるような描写があるので、同性の恋愛物が苦手な方にはおすすめできませんが、私はとてもお気に入りの小説です。

Posted byブクログ

2023/02/18

2023/02/18 三浦しをんブーム継続中。ずっと題名が読めない。しんしんとすぎる古書店の日々。ふたりの距離が近いなと思ったらブロマンス小説で紹介されてた。なるほど。後半騒がしいところで読んだから静かなところで読みたい。

Posted byブクログ

2023/02/04

しをんさんの初期の作品なんですね。BL要素があるって事だけど、BL作品を読んだことがないので比較はできないわ。でも、露骨な表現はなく、月明かりの元にぼんやり佇む「無窮堂」、暗闇の中でも存在感のある庭の池、そこに住むであろう主…それらが真志喜と瀬名垣の関係を包み込み、とても引き込ま...

しをんさんの初期の作品なんですね。BL要素があるって事だけど、BL作品を読んだことがないので比較はできないわ。でも、露骨な表現はなく、月明かりの元にぼんやり佇む「無窮堂」、暗闇の中でも存在感のある庭の池、そこに住むであろう主…それらが真志喜と瀬名垣の関係を包み込み、とても引き込まれた。ほんとに表現が素敵な作家さんだ。心に沁み、余韻を楽しめる作品でした。

Posted byブクログ

2023/01/29

直接的な表現はないけれど、おそらく主人公2人は友人関係を超えた関係にあると思う。 それがちょっと思わせぶりに、そして美しく描かれていて、少し幻想的なイメージも持った。 こういうのが苦手な人もいるかもしれないけど、私はすごく好きな作品だった。

Posted byブクログ

2023/07/11

ブロマンス作品と聞いて気になっていた本。 過去の"とある出来事"から距離を測りあぐねる2人の関係性がもどかしくも、垣間見える友人関係を越えた距離感に思わず途中で本を閉じて合掌してしまった。尊い… 「水底の魚」のラスト、月光に照らされた庭の池で跳ねる主の姿を...

ブロマンス作品と聞いて気になっていた本。 過去の"とある出来事"から距離を測りあぐねる2人の関係性がもどかしくも、垣間見える友人関係を越えた距離感に思わず途中で本を閉じて合掌してしまった。尊い… 「水底の魚」のラスト、月光に照らされた庭の池で跳ねる主の姿を2人で初めて目にするシーンはぜひ映像作品で見たいくらい美しい情景と静寂が詰まっている。 古書業界や古書を巡る人々の話もとても興味深く、 「図書館に入ってしまったら、本は死んでしまう。流通の経路に乗って欲しい人の間を渡り歩ける本を生きている本と呼ぶんだ」という言葉が印象に残った。 個人的には古書店で光る本もあれば図書館で光る本もあると思うので、その通り!とは思わなかったが、『無窮堂』当主、真志喜の仕事に対する矜恃を感じた好きな台詞だ。

Posted byブクログ

2022/10/16

読書が嫌いになる1冊 BL表現があるなら最初から書いておくべきです やたら男にしては美しい美しいと書かれる男キャラが終盤では相方にハグされるシーンがあって鳥肌が立ちました BL小説読みたい気分では無かったので吐きそうでした 男キャラ同士のモノローグも文学少女が妄想したような低い質...

読書が嫌いになる1冊 BL表現があるなら最初から書いておくべきです やたら男にしては美しい美しいと書かれる男キャラが終盤では相方にハグされるシーンがあって鳥肌が立ちました BL小説読みたい気分では無かったので吐きそうでした 男キャラ同士のモノローグも文学少女が妄想したような低い質です まるで不登校が書いた青春小説のようなものです 汚いものを美しいものですと手渡された、詐欺のような小説でした

Posted byブクログ