アーモンド入りチョコレートのワルツ の商品レビュー
少年だけで過ごす別荘の夏、不眠症の少年と虚言癖の少女の物語、変わったピアノ教室に現われた変わったフランス人のおじさんとのワルツの日々。 どれも青春と括ってしまうにははみ出してしまう部分も多いだろうが、青春としか呼び得ない瞬間の物語。好きだと思っていた憧れていた人物のことが一瞬で色...
少年だけで過ごす別荘の夏、不眠症の少年と虚言癖の少女の物語、変わったピアノ教室に現われた変わったフランス人のおじさんとのワルツの日々。 どれも青春と括ってしまうにははみ出してしまう部分も多いだろうが、青春としか呼び得ない瞬間の物語。好きだと思っていた憧れていた人物のことが一瞬で色褪せたように思え、しかしまた一瞬の内に輝きを増して好きになる。そんな心の機微。 大人の理想をぶつける形でなく、中学生が描かれています。モチーフとなっているピアノ曲も聴いてみたいですな。
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児童文学です。3作の短編がまとめられた短編集。 中学生ぐらいのときに読んでおくのがベストなんだろうな、と感じました。
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リナから借りた本 森絵都さんは小学生の時、ファンになった 夢のある感じと気持ちが好き この本は、高校生の終わりごろに読んだ。 なかなかハマらず、途中放棄した。 なぜだろう。
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音から触って、感じて、笑って。 昔感じた、淡くて儚くて永遠を願いたくなる様な光に似ている。 解説もとても素敵です。 すべての疑問に目をつぶることで、ぼくは彼女と過ごすその満ちたりた時間を守ろうとしていたのかもしれない。
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子どもにとったらキラキラ光る日常たちの集大成。十代の頃に読んでいたなら、ありふれた日常に違った感覚を覚え、「今このときってば輝いているんだ」と認識し、大人になってもその思い出を握り締めていられたに違いないと思います。惜しい。だけど、大人になった今でも、子どもとは異なる視点から、ジ...
子どもにとったらキラキラ光る日常たちの集大成。十代の頃に読んでいたなら、ありふれた日常に違った感覚を覚え、「今このときってば輝いているんだ」と認識し、大人になってもその思い出を握り締めていられたに違いないと思います。惜しい。だけど、大人になった今でも、子どもとは異なる視点から、ジンと胸が震えます。思うのは、大人は子どもを庇護するという権利を、責任という名でもって振りかざしているのかもしれないということ。のびのびと、ある意味ほったかかしに、子どもの感情の流れを甘やかす。そんな大人になりたいと思いました。
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おすすめ(๑→‿ฺ←๑)
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中学生が主人公の短編集。どのお話も10代のころの繊細さと透明さに溢れながら、しっかりと現実を捉えているところがよかった。2番目のお話がいちばん好き。
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シューマン、バッハ、サティ。三つのピアノ曲のやさしい調べにのせて、多感な少年と少女の二度と戻らない「あのころ」に語りかける珠玉の短編集。
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初めて森絵都の作品を読んだ。三つの短編に、それぞれ登場しその話の中核になるクラシックのピアノ曲がタイトルになっているのが面白い。
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文章が透明で、すっごく綺麗。心の中にすーっと溶け込んでくるみたい。 甘くて優しくて、切なく響く少年少女達のお話。
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