アーモンド入りチョコレートのワルツ の商品レビュー
ピアノ曲の副題がついた短篇三作から連なっている。物語を読んでいるうちに、自然にあくまでも自然に、リズムが聞こえて来る。どれも中学生くらいの子達の思春期をえがいているが、どれも綺麗ごとではない。虚像の中にもリズムが刻まれている。 この三篇の主人公は、これから社会の理不尽さを目の当た...
ピアノ曲の副題がついた短篇三作から連なっている。物語を読んでいるうちに、自然にあくまでも自然に、リズムが聞こえて来る。どれも中学生くらいの子達の思春期をえがいているが、どれも綺麗ごとではない。虚像の中にもリズムが刻まれている。 この三篇の主人公は、これから社会の理不尽さを目の当たりにしながらも、音楽に導かれてまっすぐと自分を確立していくんだろう。 機会があったら、サティの『童話音楽の献立表』を聞いてみたいと思った。
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クラシックがさっぱりわからないから曲名が出ても曲が思い浮かばず、想像力が使えなかった・・・。 そして曲を調べようとしないズボラな自分。
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違う表紙(ピンク)のを持っています 短編集で 1つめの話はそんなに良いと感じませんでしたが あとの2つは両方わりと好きです 自分で勝手におもってる言葉でいうなら 「新潮っぽい」話でした で、解説をよんで気付きました 「新潮っぽい」≒やさしい うまく言葉にできない感覚だとおもってい...
違う表紙(ピンク)のを持っています 短編集で 1つめの話はそんなに良いと感じませんでしたが あとの2つは両方わりと好きです 自分で勝手におもってる言葉でいうなら 「新潮っぽい」話でした で、解説をよんで気付きました 「新潮っぽい」≒やさしい うまく言葉にできない感覚だとおもっていましたが 気付いてしまえば納得です H20.4.8読了
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装丁が綺麗。話自体も。音楽という魔法に乗せて語られるやわらかくせつない子どもたちの物語が3つ。ゴルドベルグ変奏曲はグールドの演奏が有名みたいで、『夢のもつれ』との意外な接点。ちょっと驚き。 祝200冊!
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これも塾の国語の文から。ピアノの事とか全然分からなくてあうあうな所もあったです。 この中では「彼女のアリア」が好き……! じゃがまる……
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児童文学ってドコからドコまでなんだろう? この人の著作って図書館で言うと 「ヤング・アダルト文庫」 (オガタが通ってたとこにはこの分類があった) に分類されるのかな・・・・・。 そういう感じ。 なぜ買ったんだろうか・・。 一番初めに収録されている話は好きでした。 ...
児童文学ってドコからドコまでなんだろう? この人の著作って図書館で言うと 「ヤング・アダルト文庫」 (オガタが通ってたとこにはこの分類があった) に分類されるのかな・・・・・。 そういう感じ。 なぜ買ったんだろうか・・。 一番初めに収録されている話は好きでした。 しかし、こういうの読むと、子供が出来たとき 「何歳くらいで読んで欲しい」とか考えるのかも 知れないですが、オガタは絶対に子供に 本は薦めない。中学生だからここらを・・みたいなのは 絶対にいやだなあ・・・といつも思います。 きままな児童文学。
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三つのお話です。 どれも優しくてそして切なくて読んだ後少し大人になった気が(?)しました。 素敵な本です。
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思春期に読んで欲しい1冊です!読み終わって爽やかな風が吹く、タイトル通りちょっと大人の「アーモンド」と甘い「チョコレート」と足取り軽くなる「ワルツ」そんな要素がたっぷりの青春群像劇。本当に踊りだしちゃうくらい気持ちがふっと軽くなります。
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森絵都さんの作品の中で一番好きな作品。 どの短編も、読んだあと心がほっこりして、 自然と笑顔になってしまいます。 切ないけど温かい、もう戻れないあのころのお話。
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《読んだ時期:2008年1月》 以前買っておいたのに読んでいなかったのを年末に発掘し読んでみた。 それぞれの曲をモチーフとした読みやすい短編集であった。特にシューマンの子供の情景は少年たちの描かれ方が繊細で、森さんらしさを感じられた。
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