神無き月十番目の夜 の商品レビュー
関ヶ原の後に家康が徳川幕府の体制を整えている頃、水戸家支配から徳川の直轄地になった常陸では、かつて自治権を持っていた村にも検地が入る。歴史の授業では単に年貢制度を整えるためのように習った検地が、実は年貢量を増やすための作為的な事業であり、受ける側からすると単なる掠奪に等しかったの...
関ヶ原の後に家康が徳川幕府の体制を整えている頃、水戸家支配から徳川の直轄地になった常陸では、かつて自治権を持っていた村にも検地が入る。歴史の授業では単に年貢制度を整えるためのように習った検地が、実は年貢量を増やすための作為的な事業であり、受ける側からすると単なる掠奪に等しかったのは、言われてみればその通りです。 勝者の都合でしか記されない歴史の闇の部分を力強く描いた作品でした。
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ある土豪の村の住民が一夜に全て消えてしまう。 っていう説明にミステリーかなって勘違いをして手に取った。 いや作者が飯嶋和一さんなので、ミステリーとかSFじゃなく歴史小説だよね、とわかっているんだけど。 序章から二章の途中まで一体どういう話なのかピンとこないまま読んでいて、 私った...
ある土豪の村の住民が一夜に全て消えてしまう。 っていう説明にミステリーかなって勘違いをして手に取った。 いや作者が飯嶋和一さんなので、ミステリーとかSFじゃなく歴史小説だよね、とわかっているんだけど。 序章から二章の途中まで一体どういう話なのかピンとこないまま読んでいて、 私ったらまた背伸びして難しい本に手を出したかな?と後悔し始めた頃、 急に話が動いて、 これはボケ〜っと読んでたらいかんヤツや!となって再び序章から読み返したw 長い間、隠蔽された出来事だったらしいです。生瀬の乱とかって検索したら出てくるんですが、wikiじゃなくこの小説をぜひぜひ読んでみてほしいと思います! 抗えば一村亡所、見せしめか粛正か 女子ども老人もすべて撫で斬りという 凄惨な事件。 興味深くて面白い。 読み応えたっぷりでした。
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時は、慶長七年。 所は、常陸国小生瀬。 村人三百五十人余が忽然と姿を消した。 幕府による年貢増加と百姓による対立。 ここまで、根深いのかと愕然とした。 無いものは出せないでは済まされない。 それを、ただただ、受け入れるしかなかった時代に恐ろしさを感じた。
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隠された歴史というか、マネジメント能力というか。 茨城の農村、一揆の話。 当時の農民がどのように苦しい生活をしていたのか、町村としてどのような秩序を元にしていたのか。そのような事に思いを馳せる事ができる、良い歴史小説だと思う。 歴史というか、マネジメントの大切さを描いてる気も...
隠された歴史というか、マネジメント能力というか。 茨城の農村、一揆の話。 当時の農民がどのように苦しい生活をしていたのか、町村としてどのような秩序を元にしていたのか。そのような事に思いを馳せる事ができる、良い歴史小説だと思う。 歴史というか、マネジメントの大切さを描いてる気もするけど…部下が勝手に動いてダメになったり、上司がもっと気を配っていれば防げた事態だったり…
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どうにもこうにも、あわないの一言に尽きる。 文章が読み辛くて、繰り返し読んだり、 前に戻って読んだりと苦労して読んだけど 結局頭に入ってこなくて、途中で挫折。 事件は何故起こったのかと、すんごく気にはなるが なんとなく途中で分かっちゃったから、 読み終わったことにする。 相性...
どうにもこうにも、あわないの一言に尽きる。 文章が読み辛くて、繰り返し読んだり、 前に戻って読んだりと苦労して読んだけど 結局頭に入ってこなくて、途中で挫折。 事件は何故起こったのかと、すんごく気にはなるが なんとなく途中で分かっちゃったから、 読み終わったことにする。 相性ってあるのね。
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ページ数の割に中身が濃く、読み応え十分、というより前半は読み進めるのに一苦労。悲劇に突き進む後半は一気読み。重く、切なく、やり切れない読後感。藤九郎の最期のメッセージが心に残る。
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土地柄と、時代性と、若い愚かさが引き起こした悲劇だ。こういう悲劇が普通にいつの時代もあったのだろう。ひとつの集落の悲劇は歴史の中では派手な出来事ではないけれど、そういう弱い立場にある人たちに寄りそう姿勢がとても好きだった。とくに、戦いをさけるなら同じくらいの犠牲が必要になるのだと...
土地柄と、時代性と、若い愚かさが引き起こした悲劇だ。こういう悲劇が普通にいつの時代もあったのだろう。ひとつの集落の悲劇は歴史の中では派手な出来事ではないけれど、そういう弱い立場にある人たちに寄りそう姿勢がとても好きだった。とくに、戦いをさけるなら同じくらいの犠牲が必要になるのだという残酷な指摘に考えさせられた。時代は変わり、神は死ぬ。『ともかくも生きることだ』
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重い。 重厚と言うのともちょっと違う、ただひたすらに重い。 一村三百数十人の皆伐という背景の事件の重さもあるのですが、文体や一人一人の登場人物をじっくり描き込んでいく手法も重く。それが飯島さんらしさなのですが。 歴史の片隅の事件ですし、さほど資料が多いわけがないのですが、乏しい...
重い。 重厚と言うのともちょっと違う、ただひたすらに重い。 一村三百数十人の皆伐という背景の事件の重さもあるのですが、文体や一人一人の登場人物をじっくり描き込んでいく手法も重く。それが飯島さんらしさなのですが。 歴史の片隅の事件ですし、さほど資料が多いわけがないのですが、乏しい資料から矛盾無く。確かにそうだったんだろうなと読者が納得できるようなストーリーにまとめて行く力量は大したものです。 ただ、ひたすら重苦しい雰囲気には少々辟易してしまいましたが。
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読み始めは結構辛い。 ガチな文体の歴史小説で物語が どう進んでいくのかわからず 手探りな状態で序章を読み終わるまでが ある意味最大の山。 時系列を遡る形で進む第一章以降は、 序章で提示された謎の解明がされていく という意味でも、文体への慣れという意味でも 読み進めるスピードが...
読み始めは結構辛い。 ガチな文体の歴史小説で物語が どう進んでいくのかわからず 手探りな状態で序章を読み終わるまでが ある意味最大の山。 時系列を遡る形で進む第一章以降は、 序章で提示された謎の解明がされていく という意味でも、文体への慣れという意味でも 読み進めるスピードが加速していくし、 本作がなぜ評価をされている作品なのかを 実感する。
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刊行直後に買ったのだが「読むのは後回し」と決めていた。もちろん怖かったからだ。江戸初頭に記された古文書の記録から飯嶋和一は真実を炙(あぶ)り出す。300人にも及ぶ老若男女が殺戮された事件である。 http://sessendo.blogspot.jp/2015/03/blog-...
刊行直後に買ったのだが「読むのは後回し」と決めていた。もちろん怖かったからだ。江戸初頭に記された古文書の記録から飯嶋和一は真実を炙(あぶ)り出す。300人にも及ぶ老若男女が殺戮された事件である。 http://sessendo.blogspot.jp/2015/03/blog-post_26.html
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