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無思想の発見 の商品レビュー

3.8

56件のお客様レビュー

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2012/01/09

途中まで読んで、長い間放置してしまい、前半の記憶皆無のまま読了。非常に興味深いが、ここまで軽めの新書ばかり読んでいたせいか、非常に重い。言いかえの量と速度についていけない。養老はたぶん天才なんだろうなとおもった。時間がたったらもう一度読んでみたい。・韓国では意外にキリスト教信者が...

途中まで読んで、長い間放置してしまい、前半の記憶皆無のまま読了。非常に興味深いが、ここまで軽めの新書ばかり読んでいたせいか、非常に重い。言いかえの量と速度についていけない。養老はたぶん天才なんだろうなとおもった。時間がたったらもう一度読んでみたい。・韓国では意外にキリスト教信者が多い・思想とは現実に干渉するものであり、思想のない社会は存在しない。そして日本は無思想という「現実に干渉しない」思想を持ち、そしてその不干渉が無思想を現実化する唯一の手段なのである。・歴史は信憑性から言って科学ではない。思想である。とすると日本人の考えとしては、「歴史(=思想)は現実に干渉してはならない」となるが、有思想の国々では歴史は現実に干渉するものである。よって、ここからは持論だが、韓国や中国はそれの逆手をとって現実を変えるために歴史を歪曲するのである。・日本人は、有思想国の理論信仰に対して、実感信仰である。・感覚世界(違い)と概念世界(同じ)。つなぐのは言葉。・モノとは五感全てで捉えられるもの。・有思想→概念世界、無思想→感覚世界・無思想であるとは、「何も信じないことを信じること」であり、感覚世界、つまり差異の世界に身をゆだねることである。そこに正解があるはずはない。・確かなものがない世界で生きるためにとる方法は、「考えないこと」か「決め付けること」であり、後者を原理主義といい、有思想の陥穽である。・知らない世界を知ることは、未知との遭遇ではなく、未知の自分との遭遇であるつまり、環境が変われば自分が変わり、自分が変われば世界の見え方が変わるということである。・同じ私、個性のある私なんて存在しないし必要ない。人間は変わり続けるから面白い。

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2009/10/04

日本の風土と伝統が生んだ「無思想という思想」を解剖20年経験の著者が語る読み応えのある一冊。(07/10/5)

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2009/10/04

 新渡戸稲造の武士道は、日本人はかくあるべきだとの格言ではなく、「日本人は宗教を持たないというが、どうしてそれで秩序が成り立つのか」ということを英語で説明しようとしたものだった。それからずっと時間がたち、そこに並んだ言葉と論理の展開で、当の我々日本人自身がああ、そうだったのかと自...

 新渡戸稲造の武士道は、日本人はかくあるべきだとの格言ではなく、「日本人は宗教を持たないというが、どうしてそれで秩序が成り立つのか」ということを英語で説明しようとしたものだった。それからずっと時間がたち、そこに並んだ言葉と論理の展開で、当の我々日本人自身がああ、そうだったのかと自分自身を理解したり、「正しい自分像」を再確認しようとしたりするのは考えてみれば不思議なことだ。  「日本には無思想という思想がある」 著者がこのことを前提にすることによって、特に戦後の価値観の大転換や、近年の迷走ぶり、若者の「自分探し」の構図などが、だんだん腑に落ちるように理解できるようになる。  「バカの壁」も、虫取りに熱中していることもあいまって、「養老先生は学者さんだから言ってることがよくわからない」と言われているのを見かけるが、そう言わず素直に読みすすめていくと、次第にぽつりぽつりと霧に穴があくように何かが少しずつ見えていく感覚を覚えることができるだろう。  

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2015/11/12

全体的に難しい・・ はぁ、私はばかなんだろうか。 うすうす気づいていてはいるのだけど “他人の目と自分の目を、自分について「合わせていくこと」、 それが完全にできるようになれば、「心の欲するところに従って、矩をこえず」となるであろう。 それがつまり「自分を作る」ことで...

全体的に難しい・・ はぁ、私はばかなんだろうか。 うすうす気づいていてはいるのだけど “他人の目と自分の目を、自分について「合わせていくこと」、 それが完全にできるようになれば、「心の欲するところに従って、矩をこえず」となるであろう。 それがつまり「自分を作る」ことであり、世間ではじめて働くようになった若者なら、「自分を創る」ことである。” 日本人の思想についての話。

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2009/10/07

無思想の思想とは、相対的バランスの上にある思想であるように思える。絶対を認めてしまうと、そこから演繹的に「思想」が導かれてしまう。絶対を求める「意識」と相対的関係性を基本とする「感覚」の相克が面白く書かれている。唯脳論から一歩踏み出した著作。

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2009/10/04

養老節炸裂! 多かれ少なかれ、誰でもやっていると思うんだけど、自分の内面を見つめて「なぜ自分はこうなんだ?」というのを繰り返して掘り下げていく…。 この本は、彼がそんなことをした中から生まれた産物ではないかと。

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2009/10/04

そう、僕も「無思想という思想」の持ち主なのであります。 養老せんせいの本ってその深さがどうも計り知れません。いつも理解しきれない感じが残る。どうやらまだまだ僕には人生経験が足りないようです。

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2009/10/04

内容は難しかった。というよりは、私を含め若い人にはこういった考え方をする事はないはずで、理解が難しかった。自我の輸入。う〜ん、考えた事もなかったです。

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2009/10/04

「真理は自分の『手に入ったり』、言葉で『これだ』と示すことができるようなものではない。それはひたすら『追い求める』ものである。暗黙のうちに真理を追う。ひょっとすると、それがもっとも真理に近づく道であるかもしれない。」というのはすごくよく理解できる。内容全体は読み返したりしていかな...

「真理は自分の『手に入ったり』、言葉で『これだ』と示すことができるようなものではない。それはひたすら『追い求める』ものである。暗黙のうちに真理を追う。ひょっとすると、それがもっとも真理に近づく道であるかもしれない。」というのはすごくよく理解できる。内容全体は読み返したりしていかないと理解できないような気もするが、上の様な事をヒントとすれば意外とわかりやすい本かもしれない。

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2009/10/04

興味深い。養老さんの本は、読み終わった後、くすくす笑えてしまう。きっとリズムが某憲法教授の語りを思い出させるからでしょうか。

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