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無思想の発見 の商品レビュー

3.8

56件のお客様レビュー

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2013/07/04

「自分が自分であって自分でない」という日本独特の風土上の「無思想」にはなるほどと思った。 「思想」って何? じゃあ「無思想」の私たちは何をすればいいのか?

Posted byブクログ

2013/04/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

<思想は隠せない> 出力は行動だから、これは外部的に観察できる。ゆえにその人にとっての現実は、多くの場合、観察可能である。つまり客観性を持つ。たいていの場合には、「やることを見ていりゃ、何を考えているのかわかる」 皆さんは、ジョハリの窓をご存じだろうか? 自分自身が知っていて、周囲の人が知っている自分=明るい窓 自分自身が知っていて、周囲の人が知らない自分=隠された窓 自分自身が知らなくて、周囲の人が知っている自分=盲目の窓 自分自身が知らなくて、周囲の人が知らない自分=未知の窓 自分自身が知っている自分は良いとして、問題は自分が知らない自分である。 ここに、自分も意識していない自分の思想が現れてしまうということである。 養老孟司さんの本は、いつでも知らない世界に連れて行ってくれる。 新しい視点を提示して、本を読んでいる自分自身の内面の見え方すら 違って見えてしまう。この本も、自分自身が知らない自分に出会う 勇気がある人におススメしたい一冊である。 上手く行けば、自分の将来に希望が持てる可能性がある。

Posted byブクログ

2013/02/01

http://kumamoto-pharmacist.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-7680.html

Posted byブクログ

2013/01/19

養老孟司の本はだいぶ読んだなぁ~ でも結局、同じことを繰り返し書いているだけのような気がするなぁ~ 彼の言いたいことの大半は【唯脳論】で既に書かれているんじゃないだろうか。 だけれども、唯脳論は分かりやすい本ではなかった。 その後書かれた【バカの壁】がバカ売れした。 そ...

養老孟司の本はだいぶ読んだなぁ~ でも結局、同じことを繰り返し書いているだけのような気がするなぁ~ 彼の言いたいことの大半は【唯脳論】で既に書かれているんじゃないだろうか。 だけれども、唯脳論は分かりやすい本ではなかった。 その後書かれた【バカの壁】がバカ売れした。 それは、彼の言葉をジャーナリストが代筆したからだ。 彼の言葉では一般人は理解できなかったのだ。 その後彼も勉強して、一般人に分かる言葉で書くコツを会得していった。 そしてこの本である。 また分かりにくい書き方に戻ってしまった。 彼自身もあとがきでこの本は売れないだろうと予想している。 でも、バカの壁以降乱発したどの本より、ホンネで語っているし、自分が書きたかったことを書いている。 ・・・・・・ どうして日本は無宗教で、無思想であるか、例によって彼独特の視点で切り込んでいるのだが、相当本質を突いていると思われる。 大ヒットは絶対にないが、日本人の本質を研究する上でとても重要な指摘をしている。 感覚と認識の間を繋ぐのは言葉であるとの指摘は面白い。 同じものは絶対にないという流れから、自分が認識している自己そのものにまで疑問を進めるのはスリリングでさえある。 もっとも、既に何度も彼は同じことを講演でも述べているし、書いてもいるけどね。

Posted byブクログ

2013/01/02

嫌いな人は嫌いらしい。それは知らなかった。さほど、問題のあることを言っているとも思えないが。 面白く読めるものの、全体としてはやや散漫な印象である。ネットのレビューで、難しい、との声がある程度見受けられるようだが、私が思うには、むしろ、この本があまりキチンと書かれていない、とい...

嫌いな人は嫌いらしい。それは知らなかった。さほど、問題のあることを言っているとも思えないが。 面白く読めるものの、全体としてはやや散漫な印象である。ネットのレビューで、難しい、との声がある程度見受けられるようだが、私が思うには、むしろ、この本があまりキチンと書かれていない、ということかと思う。スケッチとしては面白いが、練られた内容とまでは言えないのではないかと。 以下の点について印象に残った。 ゼロの思想。日本人が実際に無思想なのかどうかはおいておくとして、思想、哲学にゼロを用意しておくのは、良いのではないかと思う。「数」のように思想、哲学の範囲をマイナスや虚へ拡大していくのは良いのかもしれない。 「同じ」と「違う」意識の働きについて。現実に起こる、観察できることはすべて(わずかであっても)「違う」ことであり、言葉や音声でコミュニケーションするためには、多少の差異を「同じ」と考える脳の働きが無いと成り立たない。これはもっともだと思う。 いまだに著者(70歳を超えている)に脅迫状を送る人がいるらしい。もう少し、気が長くても良いのではないだろうか、と思う。というか、実生活に影響することはまずないだろうから、本を書いたり、メディアで好きなことを言っている、あかの他人のことを、そんなに敵視する必要がそもそもないと私には思える。不思議だ。私にはないアツさだ。 私は面白かったが、ファンでなければ、わざわざ新品で買って読むほどではないだろう。古本屋で見かけたら手にとってみても良いかと思う。

Posted byブクログ

2013/08/10

無思想という思想をテーマに書かれた本 。多くの日本人が持つ思想=無思想とし、無思想とは数字のゼロのような存在で、無思想という思想=世間と論じている。 つまり、思想という絶対的なものがあるわけでなく、世間という型があり、その中で多くの日本人は生きているということである。 この本を読...

無思想という思想をテーマに書かれた本 。多くの日本人が持つ思想=無思想とし、無思想とは数字のゼロのような存在で、無思想という思想=世間と論じている。 つまり、思想という絶対的なものがあるわけでなく、世間という型があり、その中で多くの日本人は生きているということである。 この本を読み進めると、この無思想という思想のあり方が非常に上手く表現されていると感じる。 養老孟司氏らしい一冊である。

Posted byブクログ

2012/07/29

「唯脳論」で有名な養老孟司さんの著書。 日本人は無思想、無宗教だと言われるが、それも一つの思想のありようではないか、という主張を述べた本。 養老さんの著書は「唯脳論」を読んだ時も思ったが、切れ味鋭い発言が多くおもしろいのだが、主張があっちいったりこっちいったりで全体として何がい...

「唯脳論」で有名な養老孟司さんの著書。 日本人は無思想、無宗教だと言われるが、それも一つの思想のありようではないか、という主張を述べた本。 養老さんの著書は「唯脳論」を読んだ時も思ったが、切れ味鋭い発言が多くおもしろいのだが、主張があっちいったりこっちいったりで全体として何がいいたいのかわかりにくい印象を受ける。 本書の主題である”日本人の無思想論”はそれほど感銘しなかったが、意識に関する主張は興味深い。

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2012/03/20
  • ネタバレ

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養老先生がまた変な事を言い出した。 日本人には思想・哲学ははないというが、「思想はない」という思想があると。また、日本人は特定の宗教は信仰していないと言うが、「特定の宗教は信仰していない」という一種の信条のようなものを持っていると。 よく言えば多層的に、悪く言えばアイディアの羅列のように日本人の「思想はないという思想」を分析している。大まかには、日本人にとっての「世間」が欧米人の「思想」に対応すると。脳内の思考をより抽象化して上に積み上げていく作業より、下に下げて、現実との結びつきを重視するのが日本人だと。 確かに、日本人が世界に送り出したもの、「食」「マンガ」「アニメ」「武道」「建築のセンス」「電化製品」「自動車」、全て具体的な形を持っている。抽象度は低く、非言語的だ。 養老先生はやはり面白い、変な事を思いつく人だな。現在生きている日本人の中では最大の思想家だと思う。

Posted byブクログ

2011/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本人は無宗教・無思想・無哲学だという。 全部ないとは!?。  本当か?!  ん~ム。 「無思想」というのも思想であるということらしい。 「個性」やら「独自性」やらで悩んでいる人が読むと、 かなりの点でスッキリするんじゃないかと思う。 おいらは単なる無宗教だと思っていました。 宗教に関して教育されていないので…。 ただ、思想はあるよん。 宗教に偏重しないという思想。

Posted byブクログ

2011/05/17

文体が独特すぎて読むの大変だったけど、日本人の無意識下における思想について解き明かそうとする本というのは分かった。 有思想と無思想、感覚世界と概念世界の往復、「同じ」と「違う」。 独特の世界観の中へ巧妙に誘われ、それに浸っているうちに読み終わっていた、そんな不思議な体験を与えて...

文体が独特すぎて読むの大変だったけど、日本人の無意識下における思想について解き明かそうとする本というのは分かった。 有思想と無思想、感覚世界と概念世界の往復、「同じ」と「違う」。 独特の世界観の中へ巧妙に誘われ、それに浸っているうちに読み終わっていた、そんな不思議な体験を与えてくれる本である。 なかなか面白かった。

Posted byブクログ