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バーティミアス プトレマイオスの門 の商品レビュー

4.5

83件のお客様レビュー

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オススメ

魔術師ナサニエル、レジスタンスの少女キティ、そして妖霊バーティミアス。3人(?)が繰り広げる物語は、ついに最終巻に。今までの伏線が全てつながり、衝撃のラストへ。読み終えてしばし放心、そんな物語、です。

yui

2024/06/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

さいこうでした。 あれ?本読み終わったらもうこんな時間?でも後悔ゼロ。 切なさが止まりません。 バーティミアスが、どんなに皮肉を言い続けても2千年前のプトレマイオスの理想が忘れられない、という表現があって、そこで泣いてしまった(でも面白いので泣きながら読み続けた) 人はせいぜい100年で死んでしまうけど、何千年も漂いながら存在し続ける妖霊たちは、もし誰か1人のことを想ってしまったら、それってもしかしてとても切ないんじゃないかなあ…… バーティミアスの性格って、素直で誠実な性質を隠すためのものなのかなって思ったりもした。 というか、妖霊たちってすごく約束に忠実だよね。 ナサニエルは、権力を得ながらも、みんなを幸せにしようとしてやっていたはずなのに(少なくとも国のために働いていたはずだ)ズレているのが切なかった。 権力者が権力を守ることに血眼になっているそのシステムでは、理想の実現は難しいよね。 最後に、一般人も交えて話し合いをして、意見が全く噛みあわず、イライラしている魔術師がいたけれど、そういう対立や言い争いって良くないことだと思っていたけど、めちゃくちゃ大切なことなのかも、って思った。 それって、対等だということだもんね。 正しい道を導き出せるかはわからないけど、そういうごちゃごちゃや、混沌から逃げてたら、いつか歪んでしまうのかもね。 ナサニエルは権力が欲しくて頑張ってきたけど、その全ては、幼い頃の「認められたい」「愛情が欲しい」ということから来てたのかな…… 助けた一般人に怯えて敵意を向けられるシーン、切なかった。 不憫なヤツ。 でも、バーティミアスが「心配するな、俺がいる」と言ってくれて、私は救われたと思うんだよね。あれ、優しさだったと思うんだよね。 私も見ていたことを伝えたい。 カッコよかったよ、ナサニエル。 ラスト、最高だった。 進撃の巨人のような切なすぎる終わり(進撃の巨人のほうが後だったな……こっちが先だな) キティが「あんたたちの約束なんてそんなものか」と戦場跡地で呟くシーン、目に浮かびました。 ナサニエルがバーティミアスを解放して自由にしたこと、死に際にそのことを憎まれ口を叩いて告げたこと、やっぱり可愛すぎる。 キティとバーティミアスで、ナサニエルの思い出話をして欲しいけど、きっとそんな機会は来ないよね。 ソロモンの指輪という本が出ていたので、これも速攻読もうと思います。

Posted byブクログ

2020/08/02

バーティミアス 三部作 最終巻 プトレマイオスの門 かなり厚い本で 読み応えのある本だったが 集中して読んだので 読み終わるまで時間かからなかったと思う 異世界はかなり遠くにあるイメージがあるけど 実際は、そんなに遠くなくて…すぐ隣にあるような…パラレルワールドなのかもしれない ...

バーティミアス 三部作 最終巻 プトレマイオスの門 かなり厚い本で 読み応えのある本だったが 集中して読んだので 読み終わるまで時間かからなかったと思う 異世界はかなり遠くにあるイメージがあるけど 実際は、そんなに遠くなくて…すぐ隣にあるような…パラレルワールドなのかもしれない なんといっても、成分に区別や差別がないということが妙に興味深い 地球上の現世は区別や差別だらけだから 未来はそれらを克服して、すこしでも住みよい国にしていかなくちゃ ナサニエルは若いけれど勇気がある。 魔術師になっていなかったとしても、きっとどこかで生きているはずだ。

Posted byブクログ

2020/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

権力を求め、まさに魔術師的な考え方や振舞い方をするようになったナサニエルからは、アンダーウット夫妻と暮らしていたころの少年の面影はほとんど消えかけていた。 ナサニエルがそんな自分に気づき、昔の思い出を求めてラッチェンズ先生のもとへ会いに行ったとき、ラッチェンズ先生はナサニエルのことを魔術師ジョン・マンドレイクとして扱った。先生はマンドレイクのしていることが許せなかったのだろうけど、その先生の態度から、ナサニエルはもう自分が取り返しのつかないところまできてしまったと悟ったのだと思う。 ナサニエルは子供の頃から魔術師になることを定められ、その道を進んでいくうちにもうどこにもいけないところにまで来てしまった。ナサニエルがガラス宮殿で<杖>の力を解放するとき、バーティミアスを解放したのは、バーティミアス自身を大切に思っていたからだけでなく、かつての自分、少年ナサニエルも一緒に解放しようとしたんじゃないかと思った。 プトレマイオスほどの絆は、ナサニエルとバーティミアスの間にはなかったかもしれない。でも、バーティミアスにはこのかわいそうな少年のことを忘れないであげてほしい。ナサニエルは本当に、よく頑張ったと思う。 うわあああああああああナサニエルーーーーーーーーーーー!!!!

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2018/10/01

最後!!!!! 今まで出てきた登場人物達がここに集結!!って感じww なんといってもラスト!!!!!! 友情ここにありっ!!!って感じで大泣きして次の日の朝は大変でしたw 最後の章だけ何回も読んだりしてww ハリーポッター、ダレンシャンに並ぶ面白さだった。

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2018/07/21

今まで読んだファンタジーの中で一番面白いと思う。 小学校の頃死ぬほど読んだ。というかこの群像劇&注釈の挟み方の奇抜さが当時の私に非常にツボだった。

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2017/08/02

三部作が見事に連結していて 作者ジョナサン・ストラウドの構築力 (妄想力と置き換えたっていい) には頭が下がる。 3巻共にかなり分厚いので読破するには それなりの覚悟がいるが、 3巻目の終盤に目を通す頃には 決してそれが無駄ではなかったことに気付くはず。 ナサニエルのなんとも...

三部作が見事に連結していて 作者ジョナサン・ストラウドの構築力 (妄想力と置き換えたっていい) には頭が下がる。 3巻共にかなり分厚いので読破するには それなりの覚悟がいるが、 3巻目の終盤に目を通す頃には 決してそれが無駄ではなかったことに気付くはず。 ナサニエルのなんとも憐れなこと。 悪魔は人間を憎みながら、 その縁は深く刻まれていくばかり。 バーティミアスにはしぶとく生き残り続けて 人間の愚かさと興味深さと友情を 毒舌織り交ぜながら呟き続けて欲しいと思う。

Posted byブクログ

2016/08/31

シリーズ最終作。いろいろな前作までの伏線がここで分かる。しかし、ラストシーンは、「ちょwwおまwwwまてwww」って感じ(実際は、泣ける展開)。子どもが大きくなったら、読んでもらいたいな。

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2016/02/29

再読。 3巻目で最終巻。 2巻から3年後でマンドレイク17歳の話。 1巻の時から怪しさがどんどん上がってったあの人が人間側の黒幕ではあったんだけど、あっさり自滅しちゃったのには笑えました。 (逆に悪魔側の黒幕については「こんな奴もいたな」程度でしたが。。。) 初っ端からバーテ...

再読。 3巻目で最終巻。 2巻から3年後でマンドレイク17歳の話。 1巻の時から怪しさがどんどん上がってったあの人が人間側の黒幕ではあったんだけど、あっさり自滅しちゃったのには笑えました。 (逆に悪魔側の黒幕については「こんな奴もいたな」程度でしたが。。。) 初っ端からバーティミアスがボロボロでマンドレイクとの間も非常に険悪なものになっていたけど 最終的にキティが間に入って信頼し合えることができたよかった。 最後の展開は知ってはいたのだけど、やっぱり少し泣けたな。 蛇足だというのはわかるのだけど、その後の話をもう少しだけ知りたかったです。 (キティがバーティミアスを再召喚するとか!) ともあれ、楽しい作品でした。 機会があれば新しく出たバーティミアスの昔の話を読みたいと思います。

Posted byブクログ

2015/02/18

三部作の中で一番点数が低いです・・ なぜかというと。。 ラストがダメです。。 例え日本人主義と言われようが!! 微かな希望くらいは残してほしかった・・ でも内容は面白かったです・・

Posted byブクログ