みずうみ の商品レビュー
なんと2回目。 新幹線乗る前に買って、新幹線で読み始めたら。持ってるじゃん、と。 ダメねぇ。 背表紙の文章が好きな感じなんだろうね。 静かで大きな感動はないけど、わりと誠実というかしみじみと真面目な良い話。 特にこの言葉にとても感動した。 ほんとそうだよね。 思ったことを言...
なんと2回目。 新幹線乗る前に買って、新幹線で読み始めたら。持ってるじゃん、と。 ダメねぇ。 背表紙の文章が好きな感じなんだろうね。 静かで大きな感動はないけど、わりと誠実というかしみじみと真面目な良い話。 特にこの言葉にとても感動した。 ほんとそうだよね。 思ったことを言わないと、ちゃんと話さなくちゃいけないときに、嘘をついたことになる。
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久し振りのばななさん。 やはり独特な、ばななワールド健在! 正直ちょっと物足りませんでした。 趣味が変わったのかしら。 でも、ばななさんの本を読んだ後は、何故だか心がホッコリします。 不思議ね。
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読んだ記憶はあるのですが、内容の記憶はあまりなく… 湖の近くに兄弟が住んでいるんでしたっけ…うん…変わり者っぽい…うん? 記憶にないというのは、記憶に残るほどの強烈な内容ではなかった。 読み終わったという記憶があるのは、それなりに面白かったのでしょう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とてつもなく神秘的。とてつもなくありそうでなさそうで、けれどこんなふたりが脆くて小さな関係を、そうっとそうっと築き上げていこうとする、その奇跡は今あたしが生きているこの地で、この一瞬一瞬で、どれだけの数あるだろうか。読んだ後に自分がふと持つその奇跡を、その奇跡が持つか弱いけれど底知れない可能性を、大切にしたいと思うはず。きっとそこらじゅうにあるのではないだろうか。どうしてこんなにもグロテスクで暗いものを、いとも簡単にすんなりとうつくしいものがたりに作り上げられるのだろうか、彼女は。
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ここに感想を書くのは初めてだけれど、よしもとばななさんの作品はほぼ全部読んでいます。 よしもと作品の好きなところは、物語の中に必ず“死”というものの存在があって、そして“それによって傷を負った人”が出てくる。だけど決して後ろ向きじゃなくて、優しい感情にさせてくれるところ。 死の匂...
ここに感想を書くのは初めてだけれど、よしもとばななさんの作品はほぼ全部読んでいます。 よしもと作品の好きなところは、物語の中に必ず“死”というものの存在があって、そして“それによって傷を負った人”が出てくる。だけど決して後ろ向きじゃなくて、優しい感情にさせてくれるところ。 死の匂いがして、且つ前向き、というのは、小説でも漫画でも音楽(歌詞)でも、私が一番好きなタイプだからこそ、ほぼ全作品共通してその要素があるよしもと作品が好きなのだと思う。 そしてこの「みずうみ」も例に漏れず、“死”と“それによって傷を負った人”が出てくる。けれど優しい。 主人公・ちひろと、恋人とも友人とも言えない関係の中島君。その中島君という人間を表現する時の描写が私はすごく好きだ。この世界の中で少し浮いていて、何だか人間離れしているような。そして彼がなぜそんな雰囲気をまとっているのか、その原因が分かった時に泣けた。 とっても緩やかな流れで淡々としているけど、言葉ひとつひとつがずしんと胸に響くのもよしもと作品の魅力だと私は思う。 大してドラマチックじゃないからこそ、自分に引き寄せて感情移入しやすいっていうのもあるのかも知れない。 みずうみの側の家に住む、ミノ君とチィという不思議な人たちとか、微ファンタジー要素も、よしもとワールド炸裂!といった感じです。 とても深くて、静かな物語。
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生きていること自体が窮屈だと感じてしまう人だっているんだ。無理して周りに合わせて生きなくたっていいんだ。大切なことなんてそんなに多くはないんだ。本当の本当にかけがえのない人と飲む一杯の紅茶は、とてつもなくおいしいんだ。
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生い立ちが今の自分を形成する。影響とか過去の呪縛じゃなく、延長線でどう生きるかという事だろう。個性的な二人が一緒に住むようになる。自由、孤独を求め、人との関わりを避けながら支えあおうとする。淡々として流れるような感性は好きだけど、終盤は詰ってしまった。むしろ謎を残したままでよかっ...
生い立ちが今の自分を形成する。影響とか過去の呪縛じゃなく、延長線でどう生きるかという事だろう。個性的な二人が一緒に住むようになる。自由、孤独を求め、人との関わりを避けながら支えあおうとする。淡々として流れるような感性は好きだけど、終盤は詰ってしまった。むしろ謎を残したままでよかったのかも・・
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なんとなく壁画で生計を立てている私の家に 向いの中島くんが泊まりにくるようになった。 医学部の難しい研究をしている彼には 悟りきったような雰囲気があって現実感がない。 ある日彼に頼まれてみずうみのほとりにある 古い家についていくこととなった。 そこには子どもみたいなミノくんと、妹...
なんとなく壁画で生計を立てている私の家に 向いの中島くんが泊まりにくるようになった。 医学部の難しい研究をしている彼には 悟りきったような雰囲気があって現実感がない。 ある日彼に頼まれてみずうみのほとりにある 古い家についていくこととなった。 そこには子どもみたいなミノくんと、妹のチイさんがいた。 チイさんは占いみたいなものが出来るのだそう。 中島くんはパリに行くことがいいかどうか占ってもらっていた。 私たちは離れ離れになってしまうのだ。 そう思うととても悲しい気がした。私は彼を好きなのだろうか。 装丁:中島英樹 写真:川内倫子 読んだことあるような気もするなぁ… スピリチュアルな話が多いから既視感なのかもしれない。 チイの言う「親に対する憎しみ」があまり読み取れなかったのだけれど イタリア料理店で偉そうにする父親の話なのか? 「ほんとうに恋していたら、きっとこんなことは言えない。じらしてみたり、逆にうまく言えなかったりするだろう。そこには好意だけがあった。」
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重たい過去を背負った人と深く関わることは 主人公が感じているようにある種の恐怖なのだと思う。 自分の生活や価値観と違う世界を突きつけられることは 信じて疑わないことへの疑問や、存在のゆらぎを見せつけられることだと思う。そんな不安をひとはおそらく味わいたくない。 そして、自分と...
重たい過去を背負った人と深く関わることは 主人公が感じているようにある種の恐怖なのだと思う。 自分の生活や価値観と違う世界を突きつけられることは 信じて疑わないことへの疑問や、存在のゆらぎを見せつけられることだと思う。そんな不安をひとはおそらく味わいたくない。 そして、自分と同じ情緒を共有できないこともまたしかり。 親からの支援があって、教育を受けて、社会の一員となることが 今の日本では当たり前すぎることになっているけど 当たり前すぎる前提は、その前提をもたないひとにとっては 強烈な苦しみになる。
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再読。過去を抱えながらもまっすぐと生きてく暖かさが伝わってくる。 変にきどらないよしもとさんらしい小説。
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