世界中が雨だったら の商品レビュー

市川拓司(著者)

2011/06/20

「雨が降ったら軒先に逃げればいいんです」
「では・・世界中が雨だったら？」

いじめで自殺を図った少年の姉と、その同級生が交わした短い台詞。哀しくて、切なくて、あわいストーリーでした。

友人に借りて読んでみました。ほぼ2日で完読。
わりとサクッと読めました。
短編３つ納められていたのですがどれもシュールでしたｗ

2011/04/04

久々読書。
ためまくった読みたい本の１つ。

市川拓司さんといえば恋愛小説ー！って思ってたけど、べたな恋愛小説じゃなくて、それぞれ違う悲しげな愛についての短編集だった。

３作あって、「世界中が雨だったら」が1番好き。
すごい泣いた。

2010/12/18

不気味だったり、読んでいて不安になるような3つの物語が入った作品。
表題作「世界中が雨だったら」では、違っていることが個性にも差別にもなることについて考えた。また勉強ができないことが欠点として拡大されすぎてしまうことを痛感した。
「循環不安」はなんともいえない感じだった。不協和音を物語にしたらこんな感じ、というようなストーリーだった。

2010/09/13

『いま、会いにゆきます』や『恋愛寫眞』などの
市川さんの切なくて美しい恋愛が好きな人にとっては衝撃的で受け入れがたいかもしれない。

この本で描かれている３つの話は、あまりにも暗くて重い。
切ない、というよりも、悲しすぎる。
どの話も『死』がテーマになっていて、非常にダークだ。
好きになれない人は多いと思う。

でも私は、綺麗で切なくて優しい物語だけを描く作家さんより、人間の狂気的で醜い部分も描ける作家さんの方が良い。

人間誰でも心の中に醜い部分を持っている。
そういう所は見ないふりして綺麗な愛だけでも良いのに、市川さんはそれも描く。

こういう方だからこそ、市川さんの小説はあんなに心に響くのだろうな、と思う。

2010/07/17

アンソロジーがよかったので市川拓司を読みたくなった。
以前からきになってたこのタイトル。
市川拓司だし、とロマンチックを期待してしまったのですが…
うーんこれは…。
歪んでて苦しくて気持ちが悪い。
ああこういう話もかくんだなぁという。

・琥珀の中に－愛を見失って　閉じ込めて　共犯者
・世界中が雨だったら－愛に飢えた　投票　姉と弟
・循環不安－疾走　逃亡　エンスト

2010/06/22

市川さんって恋愛小説や暖かい作品が多かったかられを期待して読んだら全く違いました…
こういう作品も書かれるんですね。

なんかとっても暗い…
一気に読んだのが失敗だった…
少し苦手な小説でした。

＊琥珀の中に
＊世界中が雨だったら
＊循環不安

の３作短編集。
表題作が１番切なくてジーンときました。
あとの２つは…重い。
どの作品にも共通してるのは死と愛…かな。

夜に読まなければよかった…
少し引きずりそうです。笑

新たな市川さんが見れる１冊でした！

2011/05/20

市川拓司さんの作品が好きなので読みました。

他と比べると、少し雰囲気が違う作品を集めた単行本となっています。
私は…あまりだったかな。

2010/01/06

市川さんが好きで手に取った本のひとつ。『そのときは彼によろしく』の、温かくも切ない雰囲気かと思えばそうでもなく。想像もしない割とダークな話。読み直したい本のひとつ。

2009/11/14

市川拓司、黒バージョン。
今までの本が好きで、これも発売してるのを見かけてすぐに購入したのですが…。
これまでの物語の雰囲気とはガラッと180度変わって、ダークな感じ。
切なくも美しい市川拓司の物語を期待していると拍子抜けしてしまいます。

けれど面白くないわけではないので、読む価値あり。
初めはショックが大きくてあまり楽しめなかったので、落ち着いた今、もう一度読み返してみようかな。

2009/10/04

市川 拓司さんの短編集。市川が好きで手にしたのだけれど、一言で言えばダーク。
良くできたストーリーに救われるけれど、今度は彼が書く世界中が晴れた日のことを読んでみたいと思いました。