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夏草の賦 新装版(下) の商品レビュー

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67件のお客様レビュー

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2009/10/04

読むのに上巻からかなり間が空いてしまっていたのですが、長宗我部家の下巻です。 なんというか、やるせないきもちになりますね…。 死に場所を得られないという事の辛さが伝わって来ます。家を守る屋形という立場と、槍働きでのし上がる者との違いですかね。 でもとにかく四国に行ってみなくては…...

読むのに上巻からかなり間が空いてしまっていたのですが、長宗我部家の下巻です。 なんというか、やるせないきもちになりますね…。 死に場所を得られないという事の辛さが伝わって来ます。家を守る屋形という立場と、槍働きでのし上がる者との違いですかね。 でもとにかく四国に行ってみなくては…!と思いました。(こちらも上巻に引き続き図書館です。今度買います)

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2009/10/04

四国の雄、長曾我部元親の生涯を描いた作品。 齊藤道三の物語に似て、前半の怒涛の成長から秀吉への服従そして老衰との戦いとやはり人間の内面を描いた部分が多い。 個人的にはやはり幕末ものには適わないと思う。

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2009/10/04

長曾我部元親の生涯について書かれた本の下巻。 BASARAから元親の存在を知った不純な者です。 あの順風満帆で大らかな兄貴イメージとはだいぶ異なった元親の姿をみてとりました。 BASARAの元親の印象が強くても、絶対にこちらの元親を受け入れられないなんて事はありません。 老いた元...

長曾我部元親の生涯について書かれた本の下巻。 BASARAから元親の存在を知った不純な者です。 あの順風満帆で大らかな兄貴イメージとはだいぶ異なった元親の姿をみてとりました。 BASARAの元親の印象が強くても、絶対にこちらの元親を受け入れられないなんて事はありません。 老いた元親の行動はいただけないものがありますが、それもまた元親の味です。 上下ともすらすらよめる良い作品です。

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2009/10/04

夏草の勢いが秋に向かって枯れていく、そんな下巻。元親の前に立ちはだかる壁が幾つもあり、なおかつ最愛の息子信親の戦死。せつない。信親のいい男っぷりが堪りません。

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2009/10/04

文庫本上下巻。司馬遼太郎は本作において長曾我部元親を家康ほか一流の戦国武将に匹敵する天才と評している。しかし巡り合わせが悪く、その点悲運の武将として描いている。 長曾我部元親の悲運は、土佐という当時の僻地に生まれ、統一に十数年を費やした点にある。その間東海・近畿地方では信長の台...

文庫本上下巻。司馬遼太郎は本作において長曾我部元親を家康ほか一流の戦国武将に匹敵する天才と評している。しかし巡り合わせが悪く、その点悲運の武将として描いている。 長曾我部元親の悲運は、土佐という当時の僻地に生まれ、統一に十数年を費やした点にある。その間東海・近畿地方では信長の台頭が著しく、地方の大名たちは大きく水を開けられてしまったのである。この点から司馬は、頼朝、信長、秀吉、家康ともに天下に号令するためには東海道に生まれる必要があるという法則を示している。 なお元親は、中央政権に対して鋭い感覚を持っていた。本作での記述かどうか記憶は定かでないが、司馬は地方の大名で他にこのような感覚を持っていたのは大友宗麟ぐらいであるとも述べている。 元親は、信長に接触する際の窓口として明智光秀に接近した。しかし光秀は信長との関係が決して良好ではなく、これも不運であった。もとより信長には元親の領土や命を保証するつもりはなく、信長が四国征伐のために大坂に大軍を集結しているという情報を得たときの元親の絶望についてもよく描かれている。なお、この四国征伐は信長の死をもって中止され、元親は命拾いをした。 しかし結局は秀吉の軍門に降ることとなった。秀吉は基本的に人殺しが好きではなく、元親も比較的円満な合併のような形で臣従する形となった。 ただ、そこから親会社の小役人的社員の高圧的態度に悩まされる子会社社長の悲哀を味わうことになる。九州征伐の際の戸次川の戦いでは、仙石秀久の拙劣な作戦によって嫡男信親を失うことになる。元親の助言は聞き入れられなかった。これ以後元親は、政治はもとより人生に対する意欲を失っていく。晩年はお家騒動が発生したりしている。 戦国時代の隠れた名将ともいえる人物にスポットを当てた意欲作である。

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2009/10/04

何が「夏草」なのか、下巻の終盤からわかってきた。元親の青春こそが夏草なんだ。そしてその夏草は秋がきて色褪せ、冬がきて枯れていくんだ。 移ろい行くある一人の英雄の青春。司馬遼太郎の描く漢の儚げな美しさ。

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2010/06/23

後編。 前半の暖かな雰囲気とは一遍。時代に生かされなかった男の末路が綺麗な所へ逃げることなく描かれていて涙が出ました。 天下にも手を伸ばすことができたはずの男の最期。無様だとは思わない

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2009/10/04

5月に京都に行った際に、連光寺を知ってから、ずっと気になっていました。長曾我部家がずっと気になってました。 名は知っているが、実際にはどんな家系で、どのような運命を辿ったのか、全然知りませんでした。 そこで、調べて この本を見つけました。久々に小説らしい小説を読んだ気がしま...

5月に京都に行った際に、連光寺を知ってから、ずっと気になっていました。長曾我部家がずっと気になってました。 名は知っているが、実際にはどんな家系で、どのような運命を辿ったのか、全然知りませんでした。 そこで、調べて この本を見つけました。久々に小説らしい小説を読んだ気がします。さすがー司馬遼太郎。 考えてみれば、信長、秀吉、家康と戦ったのだから 長曾我部家は凄い。一時は四国覇者にも登りつめた。 もしあの時、こうしていたら、違った運命になったかもと考えると、はかなさがしみじみと感じる事が出来る。

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2009/10/04

元親がゆく!的なお話の下巻。 熱しやすく冷めやすい、のテンプレみたいな人ですが どっちに転んでもメーター振り切ってて潔い! 戦国時代の土佐はすげー田舎扱いされてて驚きます。 (鬼が住んでるとか…)

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2009/10/04

苦難の末についに四国を統一を成し遂げた長曾我部元親。しかし時代は秀吉という新たな英雄を選んだ。彼がもし10年早く生まれていたら、天下は信長、秀吉ではなく彼を選んだかもしれません。

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