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賢者はベンチで思索する の商品レビュー

3.9

67件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2011/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ファミレスでフリーターバイトの女の子がしょぼくれ(に見える)爺さんといろんな事件を解決。 この爺さんがクセモノで時々素敵なおじさまに化けるから一体何者なんだってするする読んでいった。 赤川次郎の本を読んでる感じだった。

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2011/01/22

九里子と赤坂老人、二匹の犬との縁、弓川君など、 二作目の「ふたつめの月」を先に読んでいたので、 「なるほどね」という感じで読めた。

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2010/11/29

進学までは夢を描けても、就職がなくアルバイトで過ごす久里子は国枝と知り合って犬を飼うようになる。.レストランでおこる小さな事件の謎解きや引きこもりがちの弟との関係の修復などがテーマ。 さらりと読める。

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2010/11/14

また最後の1行で涙が出てきてしまった。 暖かくて、嬉しくて、ジーンとする涙。 近藤史恵さんの小説は、いつも暖かいものを残してくれる。 主人公は専門学校を卒業して将来のビジョンもないままファミレスでバイトをしている女の子・久里子(くりこ)。そして、探偵役はファミレスの常連で、み...

また最後の1行で涙が出てきてしまった。 暖かくて、嬉しくて、ジーンとする涙。 近藤史恵さんの小説は、いつも暖かいものを残してくれる。 主人公は専門学校を卒業して将来のビジョンもないままファミレスでバイトをしている女の子・久里子(くりこ)。そして、探偵役はファミレスの常連で、みんなからはちょっとボケていると思われている老人。 変な客だとばかり思っていた老人と公園のベンチでたまたま出会い、そこで話をするようになり、その老人がボケ老人どころか、優しくて頭の切れる人である事が分かっていく。 彼女の回りに起こった、ほんの些細な3つの事件。その事件を老人がふんわりと解決していく話。少しハラハラさせる展開もあって、最後のシーンでは、暖かい涙がジワリ。もう一度読みなおしたい本。 第1章:ファミレスの老人は公園で賢者になる 第2章:ありがたくない神様 第3章:その人の背負ったもの

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2010/10/30

服飾の専門学校を卒業した久里子は アパレルにこだわったためか就職先が見つからず ファミレスでフリーターを続けていた。 常連の1人にお昼にコーヒー1杯で粘るおじいさんがいる。 犬を飼うことになり散歩に連れて行った公園で久里子は 彼に会い、普段と違うしっかりした姿に驚いた。 彼と話し...

服飾の専門学校を卒業した久里子は アパレルにこだわったためか就職先が見つからず ファミレスでフリーターを続けていた。 常連の1人にお昼にコーヒー1杯で粘るおじいさんがいる。 犬を飼うことになり散歩に連れて行った公園で久里子は 彼に会い、普段と違うしっかりした姿に驚いた。 彼と話して目を離しているうちにアンが苦しみだし、 毒入りのえさを食べてしまったことがわかる。 最近頻発しているこの事件、いったい誰が犯人なのか。 装丁:大久保裕文、小倉貴義(BetterDays) 装画:早乙女道春 先に続編を読んじゃってたけどこれはこれで面白い。 国枝老人に相談したくなります。 3章では急にバイトが変わっててびっくりしたけれど。 もうちょっと取り上げてもよかったんじゃないかなぁ。

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2010/09/30

おもしろかったなー。 久里子と自分の立場がなんだか似ていて、すごく感情移入しやすかった!! さらっと読めるし、日常ミステリーものだったからさらっと読めるし。 国枝さんみたいな人がいる公園良いなぁ。 私も近所の公園通って賢者に会いたいなぁ。 個人的には一番最初のわんこが危害く...

おもしろかったなー。 久里子と自分の立場がなんだか似ていて、すごく感情移入しやすかった!! さらっと読めるし、日常ミステリーものだったからさらっと読めるし。 国枝さんみたいな人がいる公園良いなぁ。 私も近所の公園通って賢者に会いたいなぁ。 個人的には一番最初のわんこが危害くわえられる話がおもしろかったかな。

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2011/09/07

3点でもよかったんだけど、アンとトモがかわいいので4点。しかしこんな親切な詐欺師がいるのであろうか?

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2011/09/09

 七瀬がバイトをしているファミレス「ロンド」に、ヘルパーにも近所の人にも痴呆症と思われている老人の客がいる。だが七瀬と公園で会うときは鋭く、ときに優しく接してくれる紳士なのだ。 七瀬の家には浪人生の弟がいる。早朝に外出しているようだが、そんな折、近所の公園などで犬が変死する事件が...

 七瀬がバイトをしているファミレス「ロンド」に、ヘルパーにも近所の人にも痴呆症と思われている老人の客がいる。だが七瀬と公園で会うときは鋭く、ときに優しく接してくれる紳士なのだ。 七瀬の家には浪人生の弟がいる。早朝に外出しているようだが、そんな折、近所の公園などで犬が変死する事件が起こる。もしかして弟が…?と不安な七瀬を老人は諭してくれる。 ほんのひと言で気持ちが楽になる、そんなひと言をもらえるなんてうらやましい。逆にそのひと言がないためにもがいている人もたくさんいるのだから。 後で出てくる弓田くんも、ここぞというときにいいことが言えるいい青年だ。こんな人たちと友だちになりたいな。私もこういう言葉がかけられる人間ならいいのに。

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2009/12/31

日常の謎ミステリ、といっていいかな。ああしかしこれはあまり語るとネタを割っちゃいそうだ~。なんせ問題は、これが連作短編に見せかけてあるけれど実は長編ってことかも。 近藤さんの作品って、人の心に潜む「毒」がなかなかにきつい気がするのだけれど(それが好きなんだけどね)。この作品はそれ...

日常の謎ミステリ、といっていいかな。ああしかしこれはあまり語るとネタを割っちゃいそうだ~。なんせ問題は、これが連作短編に見せかけてあるけれど実は長編ってことかも。 近藤さんの作品って、人の心に潜む「毒」がなかなかにきつい気がするのだけれど(それが好きなんだけどね)。この作品はそれがちょっと薄め。読後感も良いし、お薦めかも。

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2010/01/04

・「そうそう、弟くんのことだがね」  「一度、話をしてみなさい」  「話したら、なにか変わると思いますか?」  十代の頃、したり顔で自分と話をしたがる大人のことが嫌いだった。話しさえすれば、  理解できる。子供はどんなに突っ張っていても、自分に助けを求めているのだ、  そんな傲慢...

・「そうそう、弟くんのことだがね」  「一度、話をしてみなさい」  「話したら、なにか変わると思いますか?」  十代の頃、したり顔で自分と話をしたがる大人のことが嫌いだった。話しさえすれば、  理解できる。子供はどんなに突っ張っていても、自分に助けを求めているのだ、  そんな傲慢さが見え隠れしていて、久里子はそんな人にはよりいっそう反発を  覚えてたのだ。  自分が信と話すことができないのは、だからかもしれないと久里子は気付いた。  彼のことはわかりたいと思っている。だが、彼をわかったふりはしたくない。  「変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。でも、七瀬さんは弟くんの  ことをどうでもいいとは思っていないのだろう。なら、話をしてみればいい」 -P105 国枝老人と久里子との会話- ・「姉貴だって、オヤジやおふくろと共通の話題なんてないだろ。本当は肝心なこと  なんて何にも話し合っちゃいないのに、犬がいるだけで、なんだか楽しいような  気分になって、適当になごんで。おれにも言いたいことがたくさんあるだろうに、  ただ黙って、へらへら笑っているみんながむかつく」  久里子はまた考え込んでしまった。確かに信の言うことも一理あるような気がした。  (中略) でも、ごまかしているわけではないのだ。うまくは言えないけれど。 -P108 浪人生で引きこもり気味の信のセリフに対して- ☆きっかけは八方美人な書評 読了日:2009/12/上旬

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