てるてるあした の商品レビュー
この話大好きです。 とても感動しました。 不幸で文句が多い主人公に、ほんのり怖く不思議で、悲しいけどとても良い話でした。
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子供じみて狂った金銭感覚の両親から放り出され、身寄りの居ない佐々良という土地の久代さんの家に辿り着いた照代。 他の子が当たり前に持つ衣食住がなく、親のせいで通えなくなった高校、連絡の取れない両親…突然の理不尽に15歳の女の子にとっては辛くて悔しくて心が割れるような想いだったろう。...
子供じみて狂った金銭感覚の両親から放り出され、身寄りの居ない佐々良という土地の久代さんの家に辿り着いた照代。 他の子が当たり前に持つ衣食住がなく、親のせいで通えなくなった高校、連絡の取れない両親…突然の理不尽に15歳の女の子にとっては辛くて悔しくて心が割れるような想いだったろう。 前を向けたかと思えば、途端に泣き崩れてしまう心の不安定。 そんな照代に久代さんは決して優しい言葉をかけなかった。 正しくは掛けられなかったのかもしれない。 厳しく、その時の照代に必要な事をピシャリと言ってのける。照代が強くしっかり生きていけるように。 分かりづらい優しさだけど、確かに照代には伝わっていて、彼女はきっと笑顔でこれからの人生を強く生きていけると思う。大丈夫、自分が変われば周りも世界も変えていける。
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幽霊の正体とかは途中でぼんやりわかってくるが、全体の話の流れがとても良い。実際照代のような人が賢く産まれる確率は凄く少なくて、そこが連鎖になっていく原因なんだろうけど。 一人でも多く、本を読まない子を減らして行きたいと思います。少なくとも本が好きなら何とかなるかもしれないから。
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一番最初の話を前に見たが、よくわからない話だった。けれど続きをよんでみると主人公が、少しずつ成長していき、謎のメール、幽霊など、最後に謎がきっちりと、納得する解き方をしたので、おもしろかった。
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語り手を改めての第2作。前作のヒロインさやは語られる立場に後退する。 「ささらさや」のラストを電車の中で読んだので、涙をこらえるのが大変だった。 「てるてる〜」は自室で読み了えた。思う存分 泣く。 余談:難病に冒された加納さんが最悪の事態を覚悟した際、遺影にしてほしいと願ったのが、本作ドラマ化にあたって、撮影現場を訪れた時のスナップ写真だったという。
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親の借金が原因で、合格した高校に入学することが出来なくなった照代。 更には、佐々良に住む見ず知らずの親戚久代さんに預けられることになる。 前作があるとの事。 それを知らずに読み始めました。 かなりひどい状況とは言え、マイナス思考の照代があまり好きになれず、なかなか読み進めずに...
親の借金が原因で、合格した高校に入学することが出来なくなった照代。 更には、佐々良に住む見ず知らずの親戚久代さんに預けられることになる。 前作があるとの事。 それを知らずに読み始めました。 かなりひどい状況とは言え、マイナス思考の照代があまり好きになれず、なかなか読み進めずにいました。 エピローグで一気に好みの展開に。 久代さんの遺言が良かった。照代も、久代さんの元、佐々良での暮らしを通して、前向きで、明るい女の子になれた様子。良かった良かった。 幼少期にネグレクトを経験していた照代のお母さん、同じことをしてしまっていると気付けなかったのでしょうか。
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読んでいて、佐々良ってなんか知ってるぞ?と思ったら、はるひのの、はると同じシリーズでした。 佐々良シリーズを逆から読んでることになります( ̄◇ ̄;) 結局は照代の話というより、母・慶子の話だったような気がします。 照代目線で語られた、慶子の話。 それで照代が成長したって感じの話でした。 今回なんだかモヤモヤしたまま終わりました。 偉子の予知能力は本当なのか、嘘なのか。どちらにせよ、なぜ偉子は照代の存在を知ってノートに書き留めていたのか。 佐々良が不思議なことが起こる街なのはわかているけれど、だからって偉子が予知能力持ってるっていうので完結?だったら別にその予知能力設定いらないくないか?嘘つき呼ばわりして仲良くするための設定?と、なんだかモヤモヤしてます。 サヤさんが壊したガラスのリンゴの置物も、サヤさんが「お金は払うから似たものを作って」というけれど、結局照代が職人さんにこっそり「コップか何かにしてください」と申し出て、サヤさんが後日それを話題にしないのも変な感じです。 あゆかちゃんの問題も、取り上げただけで照代がなにか動くわけでもなく、心に秘めておくだけで完結…。モヤモヤ…。 照代の母の生霊が、照代のアルバムを割いたのも私には理解できませんでした。
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「ささら さや」の続編。久々の再読です。 僕は「続編」モノに関しては、その完結時点で登場人物が第1作終了時より不幸であってはならない、と思っています。続けた結果より不幸になった、なんて報われない作品は頂けません。その意味で最低の続編は「続・星の金貨」ですが(汗)。 で、このく...
「ささら さや」の続編。久々の再読です。 僕は「続編」モノに関しては、その完結時点で登場人物が第1作終了時より不幸であってはならない、と思っています。続けた結果より不幸になった、なんて報われない作品は頂けません。その意味で最低の続編は「続・星の金貨」ですが(汗)。 で、このくくりで本作を捉えると、あれれ、うーん、微妙かもしれません。 にもかかわらず、にもかかわらずです。 泣いてしまいました。 ええ、涙ぐんだ、ではなく泣きましたとも。 「鉄道員」でも「AIR」でも「秋の花」でも、本書の初読の時でさえ泣かなかったのに、見事にツボにはまってしまいました。なんか本当にもう、胸が一杯です。 登場人物に惜しみない愛を降り注ぐ、加納朋子さんの優しさにほろり、またほろり。読了後に表紙を見返して、またほろり。もう語るだけ無駄です(レビューの意味が無い!)。兎にも角にも、じっくり浸って下さい。無論、「ささら さや」から。
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「ささらさや」のメンバーの中へ闖入者。懐かしい人々と再会したような気になった。テーマは児童虐待という重い物なのに、ファンタジックであり、その中にミステリーが潜んでいる。読後感が非常に良く、先週読んだアイドルタレント本と大違いだ。やはりプロの作家はすごいと言わざるをえない。
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少女目線のコミカルな文章の中に 楽しく読み進めるのだが ふいに毒のある言葉がグサリ。 自分と重なる部分が いっぱいあるせいなのだろう。 なにげなく、さりげなく 人生訓が織り交ぜてある。
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