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てるてるあした の商品レビュー

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84件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2015/08/03

「ささらさや」の続編。ミステリ色は影を潜め、ヒューマンドラマ中心。かしまし三婆の1人、久代さんにスポットを当てつつ、照代が自分を確立する物語。 「本はいいよ。特に、どうしようもなく哀しくて泣きたくなったようなとき、本の中で登場人物の誰かが泣いていたりすると、ほっとするんだ。ああ、...

「ささらさや」の続編。ミステリ色は影を潜め、ヒューマンドラマ中心。かしまし三婆の1人、久代さんにスポットを当てつつ、照代が自分を確立する物語。 「本はいいよ。特に、どうしようもなく哀しくて泣きたくなったようなとき、本の中で登場人物の誰かが泣いていたりすると、ほっとするんだ。ああ、ここにも哀しみを抱えた人がいるってね。」 涙なしでは終われない。

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2015/07/25

2015.7.25 読了 ささらさや の2作目。 ユウ坊も 少し成長し、 登場人物にも 少し変化が。 佐々良(ささら)の駅のホームに降り立つ 照代。 まだ 中学を卒業したばかりの、15歳。 両親が浪費家で、夜逃げで 遠い親戚を 頼るように言われ、 たった一人で 佐々良...

2015.7.25 読了 ささらさや の2作目。 ユウ坊も 少し成長し、 登場人物にも 少し変化が。 佐々良(ささら)の駅のホームに降り立つ 照代。 まだ 中学を卒業したばかりの、15歳。 両親が浪費家で、夜逃げで 遠い親戚を 頼るように言われ、 たった一人で 佐々良に住んでいる久代さんの もとへ。 。。。のはずが、サヤの家の前で 倒れてしまう。 確かに がんはって 第一志望の高校に 受かったのに、 親の浪費とルーズなせいで、 入学手続きをしていないうえ、 借金返済のめどが たたず、夜逃げ。 まだ子供といえる歳で 両親と別れ、 会ったこともない 親戚のところへ、なんて ふてくされたくもなる。 それが 佐々良の 優しい人たちに囲まれてる うちに、ほんとに 徐々に 照代が 変わってゆく。。。というか、 変わらざるを得なかったんだけど。 時々 涙が ちょちょ切れたよ。。。 いろんな事実も 明らかになり、 衝撃の結末も。 読後感としては、切ない話だった。

Posted byブクログ

2015/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

母親に虐待された子供の姿がリアルに書かれていて驚きました。 その子は自分の子供に対しても同じ事をする・・・何故だか説得力が有るけど納得は出来ない。 照代は久代に依って自活する方法や勉強の大切さを徐々に教えて貰い成長していく様が読んでいても悲しくなるほど痛ましかった。 「親は無くとも子は育つ」とはよく言った物で負の連鎖が立ち切れますようにと、願いながら読みました。

Posted byブクログ

2014/11/21

前作より、ずしっときて、私はとってもよかった。 優しい人も、優しい町も 見方によってはこんなに違うだなって思う。 その見方がとっても新鮮だった。 てるちゃんは、きっと大丈夫だろうと思う。 だって、守るものができたんだもん。 守られるより、守るほうがずっといい。

Posted byブクログ

2014/03/26

『ささらさや』の姉妹本。 てるてるあした。きょうはないても あしたはわらう。 親が夜逃げした為、高校進学も諦めて、一人「ささら」の町を訪れた照代は魔女のようなお婆さんと暮らすことになる。 自分の境遇を怒ってささくれ立っている彼女は、自分を包んでくれている温かさにも気づけない。あの...

『ささらさや』の姉妹本。 てるてるあした。きょうはないても あしたはわらう。 親が夜逃げした為、高校進学も諦めて、一人「ささら」の町を訪れた照代は魔女のようなお婆さんと暮らすことになる。 自分の境遇を怒ってささくれ立っている彼女は、自分を包んでくれている温かさにも気づけない。あの人もこの人も、皆嫌い。そう思ってしまう自分がもっと嫌い――。そんな彼女が終章にもらす「ありがとう」という言葉には、とげとげしさがすっかり消えている。ささら町の物語の雰囲気にすっかり飲まれていつの間にか読んでいると柔らかな気持ちになってくる。

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2014/02/22

よし! 今日は一日「読書三昧」だぞ。 の一日に手にした一冊。 ストーリーテリングのおもしろさは いうまでもないけれど 登場してくる「人物」たちが 読み進めるほどに ますます魅力的になっていくのが とても心地よい こりゃあ しばらく 楽しませてもらえそうだ また お気に入り...

よし! 今日は一日「読書三昧」だぞ。 の一日に手にした一冊。 ストーリーテリングのおもしろさは いうまでもないけれど 登場してくる「人物」たちが 読み進めるほどに ますます魅力的になっていくのが とても心地よい こりゃあ しばらく 楽しませてもらえそうだ また お気に入り作家が 一人増えました

Posted byブクログ

2013/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読。『ささら さや』の姉妹編。 不思議なことが起きる佐々良の街が舞台です。 主人公の照代は斜に構えた様な言動の女の子。 不幸な境遇にさらされてささくれ立っている照代の心を、お馴染みの佐々良の面々が解きほぐしていきます。 久代さんの厳しさの裏側にある優しさにほろりとさせられますね。 エラ子ちゃんと照代は、三婆のようになりそう(笑) 『このミス2013』によると、シリーズ3作目が予定されているとの事でしたので、今年中に手に取れるかな?楽しみです。

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2013/10/29

(収録作品)春の嵐/壊れた時計/幽霊とガラスのリンゴ/ゾンビ自転車に乗って/ぺったんゴリラ/花が咲いたら/実りと終わりの季節

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2013/08/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「ささらさや」の続編。 夜逃げで遠い親戚、佐々良の久代ばあちゃんの家に 預けられた照代が主人公。 久代の家にでる幽霊の女の子が 実は生きてる照代の母親の子供時代の姿だ っていうのはどうなんだろう。。。 全体的には「ささらさや」と同じく 心温まる話。

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2013/08/18

事故で夫を失い幼子と二人で残された妻の生活を描いた「ささら さや」の続編ですが、 前作に勝るとも劣らない素敵で心温まる物語でした。 ------------------------------------------------------------ 浪費癖のある両親を持ったた...

事故で夫を失い幼子と二人で残された妻の生活を描いた「ささら さや」の続編ですが、 前作に勝るとも劣らない素敵で心温まる物語でした。 ------------------------------------------------------------ 浪費癖のある両親を持ったために生活が破綻し、 せっかく合格した一流高校への進学も夢と化した中学生の照代。 親の夜逃げに引きづられる格好で、 一人「佐々良」という町の遠い親戚を頼って生活することになった。 町で一緒に暮らすことになったのは、 「魔女」という異名を持つ元教師のお婆さん、久代。 夢見がちでどこか生活感の無かった母親に育てられた照代は、 家事や作法について口うるさく教える久代が苦手だが、 住むところもない彼女にとっては我慢して言われるとおりにするしかなかった。 自分自身に降りかかった災難を受容することが出来ず、 周囲の言葉にも素直に頷くことが出来ない照代は、 久代が大切に見守っている未亡人”さら”さんと知り合っても妬むばかりだった。 そんなある日、照代の携帯電話に差出人不明の不思議なメールが届き始めるとともに、 久代と二人で暮らす家に不思議な少女を見かけるようになる。 そのメールと不思議な少女の正体が分かったとき、 照代にとって驚きの真実が明らかになる。 ------------------------------------------------------------ 加納朋子さんの著書には鮎川哲也賞受賞作品の「ななつのこ」で出会いましたが、 前作の「ささら さや」も今回の「てるてる、あした」も心温まる物語で、 読み終わった時の感動はどれも素晴らしいんです。 今回ご紹介した「てるてる、あした」の主人公は、 さらの住む佐々良の待ちにやってきた中学を卒業したばかりの女の子。 両親からは物質的には何不自由無く育てられたものの、 父親は綺麗な妻にしか興味が無く、母親はおしゃれや友達付き合いにしか興味が無い。 そんな彼女は突然夜逃げ同然に住み慣れた街を逃げ出さなければならなくなります。 初めて訪れた町の駅に一人降り立った彼女は不幸のどん底に落とし込まれ、 自分は悪くないのに周囲のせいでこの不幸が訪れたことを嘆き苦しみます。 自分は何も悪くないのに、一生懸命に頑張ってきたのに。 そんな想いがついつい行動にも表れ、言動にも表れます。 そんな彼女の心を少しずつ変えて行ったのは、 冷たいながらも面倒を見てくれる久代ばあちゃんであり、 近所の人々など彼女を取り巻く人々でした。 久代ばあちゃんの家に出てくる幽霊は誰なのか、 突然送られてくる謎のメールは誰からなのかなど、 物語の中にちりばめられた数々の謎も物語の横軸として重要な意味を持ってきます。 そして迎える意外な結果読んだ時に心を揺さぶられ、 思わずため息がもれるような感動のラストを迎えます。

Posted byブクログ