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日本のインテリジェンス機関 の商品レビュー

3.8

19件のお客様レビュー

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2026/01/08

フェアな視点で軽やかな文体で書かれたインテリジェンスに関する随筆。インテリジェンスの光景、現実を的確に描写。ただし提言部分は若干現実遊離というか元実務家にしては無責任な印象も受ける。

Posted byブクログ

2023/10/27

 内閣情報調査室室長として従事した著者が、日本のインテリジェンスについて語る。内閣情報調査の仕事内容はもちろんのこと、情報の扱いに対する著者の見解も本書の見どころである。興味深い箇所をいくつか紹介する。まず、情報を扱う際、注意すべき点として、情報が具体的に作戦にどう役立つのか、作...

 内閣情報調査室室長として従事した著者が、日本のインテリジェンスについて語る。内閣情報調査の仕事内容はもちろんのこと、情報の扱いに対する著者の見解も本書の見どころである。興味深い箇所をいくつか紹介する。まず、情報を扱う際、注意すべき点として、情報が具体的に作戦にどう役立つのか、作戦の結果を検証する戦略性があるのか、組織として情報と作戦が相互に行われるのか。以上をふまえたうえで、はじめて情報に価値を見出す。また、インテリジェンスとは、人間の表裏を観察する心理ゲームだという。情報分析とは、未知の部分を直感で読み解くのであり、それゆえに、インテリジェンスとは、熟練したアートだと、著者は表現する。残酷な話だが、ボスニア紛争のとき、当事者である小国の願望は無視された。その代わり、アメリカやロシアなどの大国が、自己の権益を保有しつつ、利害調整を図る。このように、国際紛争の際、上記のような大国が主導権を握っており、その意味で、現代は帝国主義の頃とさほど変わらない。植民地は跡形もなく消えたが、依然として国家間での競争、弱肉強食の原理が浸透している。情報を駆使するインテリジェンスとは、武力を行使しない国家間の戦いである。

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2020/09/04

【インテリジェンスは毒である】(文中より引用) 宮澤から橋本に至る5名の総理大臣に内閣情報調査室長として仕えた人物が語るインテリジェンス論。高所からの議論ではなく現場をつぶさに見てきたからこその内容に溢れています。著者は、退官後は日本文化大学学長などを歴任した大森義夫。 自身...

【インテリジェンスは毒である】(文中より引用) 宮澤から橋本に至る5名の総理大臣に内閣情報調査室長として仕えた人物が語るインテリジェンス論。高所からの議論ではなく現場をつぶさに見てきたからこその内容に溢れています。著者は、退官後は日本文化大学学長などを歴任した大森義夫。 自身が関係するエピソードも交えながら主に90年代から2000年代初頭に至る動きを記録しているため、情報の重要性が強く叫ばれ始めた時代の空気感がよくわかる一冊。海外との比較も踏まえながら日本の置かれていた状況がすっきりまとめられていました。 分量的には薄いぐらいですが☆5つ

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2020/05/02

内調室長を務めた警察官僚による、内調を含めた日本のインテリジェンスの実情と、あるべき姿、インテリジェンスを志す若者への助言。 お堅い文体ではなく、筆者が勤務を通じて得た雑感を綴るような、でも、インテリジェンスの本質を突き、日本のインテリジェンスの今後を考えるプロフェッショナリズム...

内調室長を務めた警察官僚による、内調を含めた日本のインテリジェンスの実情と、あるべき姿、インテリジェンスを志す若者への助言。 お堅い文体ではなく、筆者が勤務を通じて得た雑感を綴るような、でも、インテリジェンスの本質を突き、日本のインテリジェンスの今後を考えるプロフェッショナリズムも感じる。 インテリジェンスを志す人はもとより、我が国に健全で有用なインテリジェンス組織を根付かせるために、我々一人一人が、インテリジェンスとは何かを正しく認識しなければならない。

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2018/10/28

【由来】 ・自衛隊での勉強会翌日にamazonで「自衛隊」検索 【期待したもの】 ・ 【要約】 ・ 【ノート】 ・

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2017/05/07

本書のタイトルをみて、ガッチガチの教科書かと思いましたが、内容は著者のお人柄や内観が伺えます。 著者曰く「研究ノート」と言われてますが、豊富なエピソードで当時の日本のインテリジェンスの実状が良くわかりました。 大森さんは、警察官僚出身であり内調(内閣情報調査室)室長だった方です。...

本書のタイトルをみて、ガッチガチの教科書かと思いましたが、内容は著者のお人柄や内観が伺えます。 著者曰く「研究ノート」と言われてますが、豊富なエピソードで当時の日本のインテリジェンスの実状が良くわかりました。 大森さんは、警察官僚出身であり内調(内閣情報調査室)室長だった方です。 大森さんの日本人の情報感を。 ・情報マインドはあるが、状況が煮詰まり追い込まれると、慌ただしくなる ・ムラ的で仲間内で温情主義で運営された組織、人事 ・メカに弱い ・観念論による行動形態をとり教条主義的 最後に、最も印象に残った内容を。 大森さんに対し、熱烈にインテリジェンス機関勤務を意思表明した若者へのコメント。 (要約) ・富士山のように裾野を広く、いつまでも好奇心と行動力を持ち続ける ・国を思う心は必要だが、あまり気負わず振り回さず、静かな愛国心で ・「学問の真実」に対する尊敬の気持ちを失わずに、良書に親しみ、良き友を得て、無頼に不敵に何にでも挑戦すればよい 自分に投影しました(笑) インテリジェンスは"知性"なんですね。

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2013/09/25

何となく、そうは言っても、ゴルゴ13や落合信彦の世界みたいにちゃんと諜報活動等々はあるんだろうな、と思ってたら、新聞のスクラップがインテリジェンス??ここまでちんけな組織のちんけな活動だったとは、只々愕然。

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2013/03/05

ようやく独自の情報衛星が打ち上げられたので、著者の言うように得た情報を分析する能力を持つ人材の育成が急務だろう。 縦割りの行政組織の中で横断的に情報収集分析を行える組織改革の必要性を感じる。

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2012/11/14

インテリジェンスの入門書ではないが、日本の内務省情報調査局局長を5年務めた大森義夫氏の著書だけあって、日本のインテリジェンスのリアルが伝わってくるため、読み進めやすい。インテリジェンスの理論を理解してから読むと◎。インテリジェンスとしての情報をいかに扱うか。どういったコミュニティ...

インテリジェンスの入門書ではないが、日本の内務省情報調査局局長を5年務めた大森義夫氏の著書だけあって、日本のインテリジェンスのリアルが伝わってくるため、読み進めやすい。インテリジェンスの理論を理解してから読むと◎。インテリジェンスとしての情報をいかに扱うか。どういったコミュニティを形成するか。日本が名実ともに大国になるのに避けられない議論。

Posted byブクログ

2012/08/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本人の情報マインドの特徴についての以下の筆者の指摘は、今の日本企業にも大きく通じる。 1.情報マインドはあるが、煮詰まってしまうと「情報どころではない」 2.組織・人事。年功序列、仲間内の温情主義で運営されて機能的ではない 3.メカに弱い、というか、弱い人が多く、安定的「基盤」たりえない 4.観念論。一つの目標だったものが自己目的化し、ドグマとなる。 筆者の「対外情報庁構想」についても同様、学ぶべきところは多い。少しでも実行の端緒を開きたいものである。

Posted byブクログ