ねずみとり の商品レビュー
驚異のロングランを誇…
驚異のロングランを誇る戯曲「ねずみとり」の脚本。最後のどんでん返しまで飽きさせない。
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短期集中アガサ・クリスティー第三弾。 突然ですが著者の名前問題。 みなさんアガサ・クリスティーって、何て呼んでます? 名前の呼び方って三種類あると思うんですよ。 ①姓で呼ぶ ②名前で呼ぶ ③フルネームで呼ぶ ①の姓で呼ぶのが一般的かなー。 エラリー「クイーン」 エドガー・ア...
短期集中アガサ・クリスティー第三弾。 突然ですが著者の名前問題。 みなさんアガサ・クリスティーって、何て呼んでます? 名前の呼び方って三種類あると思うんですよ。 ①姓で呼ぶ ②名前で呼ぶ ③フルネームで呼ぶ ①の姓で呼ぶのが一般的かなー。 エラリー「クイーン」 エドガー・アラン「ポー」 コナン「ドイル」 「太宰」治 ②の名前呼びは国内の人に多い。 江戸川「乱歩」 夏目「漱石」 ③が一番無難かな。 藤沢周平 パット・マガー 村上春樹 ダニエル・キイス で、アガサ・クリスティー。 なんとなくだけど、「アガサ」「クリスティー」「アガサ・クリスティー」と人によって呼び方がまちまちな気がする。 「クリスティー」呼びが一番多いかな。「クリスティー文庫」ってぐらいだし。 でも俺はなぜか「アガサ」って呼んでしまう。 人生の先輩だし、合ったこともないから呼び捨てもなんなので、「アガサさん」と。 アガサさん……。 口に出してみると呼びづらい。 なので略して「アガさん」と呼んでます(笑) はい。アガさん、アガさん、ア~ガ~さん。 (バナナン、バナナン、バ~ナ~ナンのリズムで) あとはそうだな~。 ミネット・ウォルターズも「ウォルターズ」とは呼ばないな~。 普段は「ミネットちゃん」と呼んでます。 なぜか「ちゃん」付け(笑) まあ、好きに呼べばいいわな。 あ。本書の内容。 戯曲です。 ロングランらしいです。 雪に閉じ込められた山荘で殺人でみんな怪しく思えます。 ちょっとヒッチコックぽいかも。 いい具合に忘れたので再読したんですが、読んでいるうちに思い出してしまいました。残念。 忘れてしまいたいことほど思い出してしまうもんだよな~。人生ってヤツは。夜風が身に沁みるぜー。 ( `ー´)フッ
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【戯曲】 「吹雪の山荘もの」で大好きなクローズド・サークル! タイトルからは全くクローズド・サークルだと想像できなくて、攻略本でも★3だったのでノーマークだった。 正真正銘のこれぞ王道クローズド・サークルという作品だった。 魅力的なキャラクター、ストーリー、戯曲っぽいラストと...
【戯曲】 「吹雪の山荘もの」で大好きなクローズド・サークル! タイトルからは全くクローズド・サークルだと想像できなくて、攻略本でも★3だったのでノーマークだった。 正真正銘のこれぞ王道クローズド・サークルという作品だった。 魅力的なキャラクター、ストーリー、戯曲っぽいラストと全てのバランスが良い。 特にラスト好きだー。 1952年から世界で最長連続上映をしている理由は、このバランスの良さのような気がする。 以前に★10を付けた戯曲『検察側の証人』の方が意外性や面白さからすると断然優れていると思う。 でも子どもでも、ミステリー好きじゃなくても、誰でも楽しめるわかりやすさは『ねずみとり』だと思った。 「この中で嘘をついているのは誰か?」というシンプルで王道のドキドキ感は、この先もずっと変わらず愛され続ける作品だと思う。 解説によると、この作品はメアリー王女80歳の誕生日記念に書かれたラジオドラマが原型だそう。 誕生日にミステリーのプレゼントだなんて、英国だからこそで知的で素敵だ。 戯曲は登場人物のキャラクターや動き、ト書きなどを頭の中で想像するのがとても楽しい。 第1幕が終わった時は、自分も本を閉じ休憩して演劇を観に行ってる感を出して気分を盛り上げている。 たくさんの観客に楽しんでもらうために練りに練られているので、戯曲は無駄がなくてハズレがない。 クリスティーは小説だけでなく、戯曲もすごく面白い。 自分の夢が一つ増えた。 いつかイギリスで『ねずみとり』を観てみたい。そんな日を夢見て日々頑張ろう。
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2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。戯曲なのか、脚本なのか。ミステリとしては本当によくあるタイプではあるが、それだけに面白いと思う。舞台作品として基本がきっちり抑えられているらしい。舞台は見ないのでよく分からないのだが。 解説:「永遠の女王」(作家)石田江良、
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僕は舞台の事は詳しくないが、イギリスでもっともロングランしていた作品がこの作品の様だ。 過去に小説版を読んでいるが、戯曲についても楽しむ事が出来た。戯曲の方が少し抒情的に感じるのは小説版から時間が経っているせいか。戯曲構成の為か。いずれにせよ、クリスティ作品の中でも完成度は抜...
僕は舞台の事は詳しくないが、イギリスでもっともロングランしていた作品がこの作品の様だ。 過去に小説版を読んでいるが、戯曲についても楽しむ事が出来た。戯曲の方が少し抒情的に感じるのは小説版から時間が経っているせいか。戯曲構成の為か。いずれにせよ、クリスティ作品の中でも完成度は抜群で余計なものが無い、研ぎ澄まされた様な作品だ。 クリスティの傑作、名作は数十作に上るが、今作では「これぞクリスティ!!」と舌を巻く、王道の「雪の密室」と「フーダニット」そして「メロドラマ」の組み合わせだ。最後のオチまでしっかりと描かれており、舞台は観ずともミステリーとして面白い。 舞台用なので登場人物が小説よりもわかりやすく丁度いい人数の為、読者が推理する楽しみも味わえる。舞台装置や俳優の動き方はイメージ出来なかったが、舞台で見たら面白そうだと興味が生まれた。 若い夫婦モリーとジャイルズがロッジをオープンし、そこに宿泊に来る数名。何かしら一癖も二癖もありそうな面々。そして時折聞こえるラジオでは、近隣で起きた殺人事件のニュースが流されており、犯人は捕まっていない。 ロッジのオープン日は豪雪に見舞われ、予約できた人々も、トラブルにて偶々やってきた人も閉じ込められてしまう。 そんな折、モリーの元に警察から連絡があり、緊急の用件でロッジにやって来るという。 刑事がやって来て近隣の殺人事件とロッジの関係性、過去に起きたとある事件の顛末を語りながら殺人事件が起きない様に注意喚起をしていくが・・・。 何度もいうが、まるでお手本の様な完成度であり、雪の中の舞台効果がよく発揮されている。 舞台としてロングランされる理由もわかるし、読んでも面白い。ポアロの様だと形容されるバラビチーニのキャラクターを置いた事である意味読者はミスリードされる(笑)。いずれにせよ、「今作の様な」構成のトリックもやはりクリスティが書いていたのかと脱帽だ。本当に彼女は全てのミステリのトリックを生み出したのでは。と疑ってしまう。
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2023一作目。友達が勧めてくれたアガサ・クリスティ。コナンが大好きなのに、ミステリーものは怖くてあまり読めない私だったけど、この作品は私ににちょうどよかった。解説で述べられていた「ほどよい趣味のよさ」という表現に共感。 とにかくプロットがシンプルで美しい。 初めて戯曲を読ん...
2023一作目。友達が勧めてくれたアガサ・クリスティ。コナンが大好きなのに、ミステリーものは怖くてあまり読めない私だったけど、この作品は私ににちょうどよかった。解説で述べられていた「ほどよい趣味のよさ」という表現に共感。 とにかくプロットがシンプルで美しい。 初めて戯曲を読んだから、読み始めはその文体自体に慣れなかったけど、読み進めていくと情景がわかりやすく浮かんできて、本当に劇を見ているかのようだった。
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戯曲ってあんまり好きじゃないんですよね (衝撃の告白からスタートしております) 高校生くらいの頃かな? 文学青年きどりたいわたくしはシェイクスピアも有名どころはほとんど読んだんですよ でもその頃からダメだったんですよね んでもそれって固定観念や先入観あるいは単なる無知から来て...
戯曲ってあんまり好きじゃないんですよね (衝撃の告白からスタートしております) 高校生くらいの頃かな? 文学青年きどりたいわたくしはシェイクスピアも有名どころはほとんど読んだんですよ でもその頃からダメだったんですよね んでもそれって固定観念や先入観あるいは単なる無知から来てたということが今となっては分かっていて、あれから何十年もだった今改めて読んだら何か変わっているかな?と考え 土瓶さんにお勧め頂いたのももしかして転機となるかな?と思ったのですが… 結論を言うと三つ子の魂百までというやつでした(★3の時点でわかる) ではなぜ戯曲があまり好きではないのか?ということなんですが… まずはっきりさせておきたいのはシェイクスピアもこの『ねずみとり』も素晴らしい物語だということは間違いないんです 間違いないんですが戯曲って未完成品だよねって思っちゃうんです(まぁ了見の狭いこと) 舞台になって初めて完成品だよねって もしこの『ねずみとり』を舞台で見たら(もちろん脚本だけで決まるわけではありませんが)立ち上がってブラボーって言ってたかもしれません でも戯曲って設計図やん!そんなん舞台や映画が好きな人がコレクションするやつやん!って思ってしまうんです うんもうしょうがない しょうがないこれは 面白ければ面白いほど小説で読みたいな〜(あるいは舞台で)って思っちゃうんですよね なのであんまり好きじゃないのです
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これは途中で犯人の目星がついたが、どうやって事件関係者がその場所に2人同時にいられるように工作できたのかわからない。 本物の刑事は2件目の事件を阻止できなかった大失態の割には悠々と構えてたなぁと。実の姉に気づかないってあるのかな?
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ミステリーの女王アガサクリスティー戯曲 1952年S27ロンドン初演以来2万回以上世界で最も上演させている作品。若き夫婦が山荘を開業させた日ロンドンでは殺人事件発生し犯人が逃走中山荘は大雪に見舞われ孤立にどこか怪しげな宿泊客がやって来てそして殺人事件が発生する。カーテンコールで...
ミステリーの女王アガサクリスティー戯曲 1952年S27ロンドン初演以来2万回以上世界で最も上演させている作品。若き夫婦が山荘を開業させた日ロンドンでは殺人事件発生し犯人が逃走中山荘は大雪に見舞われ孤立にどこか怪しげな宿泊客がやって来てそして殺人事件が発生する。カーテンコールでは観客に筋書きの結末を漏らさないようにお願いしているらしいです。 いつか日本でも上演していただきたいです。
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ミステリーものとして有名な戯曲。 新規開店したコテージのラウンジが舞台。 コテージの主人の若夫婦、客、招かれざる外国人、犯人を追ってきた刑事、 彼らの中に殺人犯が居る・・・ という趣向の作品。 ミステリーとしては、スキーに関する言動が鍵かと思います。 プリーストリーの『夜の来訪者』と似た雰囲気があると感じました。 私は『夜の来訪者』のほうが好みです。
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