ねずみとり の商品レビュー
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クリスティーの伝説の劇作品をどうぞ! 雪に閉じ込められた山荘、謎の宿泊客たち、ラジオから流れる殺人事件のニュース、そして起きる殺人。すべてが馴染みのあるミステリ劇。もちろん、クリスティーの時代は新しかったのかもしれない。でも今となってはオーソドックスだからこそ、この劇がロングランした理由がわかる。ちょうどいいのだ。舞台で見てみたいと思う。舞台の上の世界にのめり込み、真相にびっくりしたい。
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同じ訳者による『白昼の悪魔』を読んだときに、なんだか癖のある文体の人だと思っていたので不安だったが、こちらは気にならなかった。 舞台の大道具の配置図が載っており、また、話が一つの場所だけで進行するというのもあり、読みやすくもある。内容も短くまとまっていて面白い。しかし、大団円の...
同じ訳者による『白昼の悪魔』を読んだときに、なんだか癖のある文体の人だと思っていたので不安だったが、こちらは気にならなかった。 舞台の大道具の配置図が載っており、また、話が一つの場所だけで進行するというのもあり、読みやすくもある。内容も短くまとまっていて面白い。しかし、大団円のところで、登場人物が一人だけ出てこなくて、あれっと思った。あいつ、あそこで出番終わりなの? と。(これは話の核心とは関係がないのでネタバレではない)
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クリスティは結構読んでると思ってたけど、戯曲は読んだことなかった。 良質な古典ミステリとはこういうものだ…とシミジミ。
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アガサクリスティーがミステリーの女王と言われる理由は、ミステリーとしての組み立ての見事さはもちろんだと思うのですが、英国文化にあまり詳しくない私でも登場人物のキャラクターがきちんと判別出来る、関係性をそれとなく感じるといった表現にあるのだと思った。 よく結末が見えてしまって興醒...
アガサクリスティーがミステリーの女王と言われる理由は、ミステリーとしての組み立ての見事さはもちろんだと思うのですが、英国文化にあまり詳しくない私でも登場人物のキャラクターがきちんと判別出来る、関係性をそれとなく感じるといった表現にあるのだと思った。 よく結末が見えてしまって興醒めすることもあるのですが、本作は登場人物皆が怪しく最後まで楽しめました。 大どんでん返しとかがあるわけではないのですが、物語の中でほのめかされる伏線をきちんと回収しいて見事だと感じた。 舞台装置についても写真と見取り図が付いていたのでイメージが湧きやすかった。ロングラン戯曲ということなので、是非演劇も見てみたいと感じた。
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"原書名:The mousetrap 著者:アガサ・クリスティ(Christie, Agatha, 1890-1976、イングランド、小説家) 訳者:鳴海四郎(1917-2004、新潟県、英文学) 解説:石田衣良(1960-、江戸川区、小説家)
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戯曲なので、つまらないんじゃないか?と思ったけど、先が楽しみでならなかった。 雪の山荘のゲストハウス。オーナー夫妻と、客と警察官。ロンドンで起きた殺人事件の、現場に落ちていた手帳に山荘が、記載してあった。 誰がなぜ殺されるのか、誰が犯人か。 雪はひどく、電話線は、切られていた。 もう、ワクワクです。
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戯曲である。舞台はオープン初日を迎える民宿の大広間。民宿を経営する夫婦、客の5人の中で犯人を捜す刑事がいる。舞台脚本文章で会話を重視するため、少し物足りない。それでも、アガサ・クリスティーの面白さは現在でも通用する。事件となった動機が過去の虐待にあり、アガサ・クリスティーの時代も今と変わらないことを知った。
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最初は脚本のような書き方に慣れず、なんだか違和感を抱えたまま読み進めた。いや、脚本だからこういった書き方なのかな? 舞台用に作ったのだと全面に押し出しているので、自分が観客なのかキャストなのかただの読者なのか分からなくなり、いつの間にか作品に魅せられ読み終えていた。 戯曲はファウ...
最初は脚本のような書き方に慣れず、なんだか違和感を抱えたまま読み進めた。いや、脚本だからこういった書き方なのかな? 舞台用に作ったのだと全面に押し出しているので、自分が観客なのかキャストなのかただの読者なのか分からなくなり、いつの間にか作品に魅せられ読み終えていた。 戯曲はファウスト以来だからか、あっという間に読み終えてしまった。 いつか舞台を見に行きたい。
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本国では60年のロングランだというこの舞台。2013年3月、六本木にて上演された日本人キャストの「マウストラップ」を見ました。 セリフはほぼ文庫の戯曲のまま忠実でした。 犯人を知らずに舞台を見たら、面白いだろうなあ… カーテンコールでキャストが「結末は誰にも言わないでください」...
本国では60年のロングランだというこの舞台。2013年3月、六本木にて上演された日本人キャストの「マウストラップ」を見ました。 セリフはほぼ文庫の戯曲のまま忠実でした。 犯人を知らずに舞台を見たら、面白いだろうなあ… カーテンコールでキャストが「結末は誰にも言わないでください」と言うのもやってました。
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アガサ・クリスティー作品にしては、めずらしく犯人が途中でわかるという驚き。 戯曲という事で、普段の小説とは少し違った感じがしました。 ぜひ舞台でみてみたいなあと思います。
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