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シタフォードの秘密 の商品レビュー

3.6

24件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2021/10/02

ノン・シリーズ。 雪深いシタフォード村の山荘で行われた降霊会。そこで“降りてきた霊魂”が、山荘の持ち主ではるかふもとの村に住んでいるトリヴェリアン大佐の死を告げます。 そして、その同時刻に予言されたとおり、大佐が本当に殺害されていて・・。 ナラコット警部が捜査にあたり、殺された...

ノン・シリーズ。 雪深いシタフォード村の山荘で行われた降霊会。そこで“降りてきた霊魂”が、山荘の持ち主ではるかふもとの村に住んでいるトリヴェリアン大佐の死を告げます。 そして、その同時刻に予言されたとおり、大佐が本当に殺害されていて・・。 ナラコット警部が捜査にあたり、殺された日に大佐の家を訪問していた大佐の甥・ジェイムズ(ジム)が容疑者として逮捕されてしまいます。 そこで立ち上がったのが、ジムの婚約者・エミリー。 クリスティーのノンシリーズによく登場する、魅力にあふれたアクティブ女子で、新聞記者のチャールズと共に(というか彼を丸め込んで)、真相解明に乗り出します。 シタフォードの村人達から情報を引き出す為、愛想を振りまくエミリーですが、利用価値がないワイアット大尉に対しては塩対応なのが笑えます。 山荘の借主のウィリット母娘も明らかに訳アリですし、他にも色々怪しい人達の人間模様も、謎解きと併せて楽しめます。 で、真相ですが、ラストで一気にというか、あっけなく明かされる感じです。ちょっと殺人の動機が弱いかな、とも思いましたが、積もり積もったものがあったのかもしれないですね。 そして、本書の最大の謎(?)が、美人で頭が良くて魅力的なエミリーが何で、だめんずのジムを選んだのか?だと思いますが、エミリー曰く“あたしが世話を焼かなければ・・”との事でして、まぁそんなものなのですかねー。

Posted byブクログ

2021/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

霊が伝えた殺人事件! 降霊会でトリヴェリン大佐の殺害が予告される。そして大佐は本当にその時間に殺されていた。友人のバーナビー少佐、トリヴェリン大佐からシタフォード荘を借りたウィリット夫人とその娘ヴァイオレット、大佐の下男エヴァンズ、シタフォード荘の隣人たち、大佐の妹や甥姪。誰が大佐を殺したのか? 逮捕された大佐の甥ジェイムズの無実を信じて、婚約者エミリーは調査を始める。 エミリーの勢いに乗ってぐいぐいと読んでいけた。気の弱いところのあるジェイムズにはできないとの判断、特ダネを狙う新聞記者チャールズ・エンダビーをおだてて転がして協力者にさせる。シタフォード村の住民やジェイムズが泊まっていたスリー・クラウン館の人、また大佐の親戚やその使用人たちに対しては、健気に殊勝に同情を買って情報を引き出す。タペンスや『茶色の服の男』のアン、『七つの時計』のバンドルに通じる「おきゃんな娘」エミリーの冒険がこの作品の魅力。 エミリーの視点、バーナビー少佐の視点、そして捜査するナラコット警部の視点など、様々な視点から語られる事件の経過。犯人の視点ももちろん入っているのだが、謎が解けてから読み返すとそういうことだったのか唸ってしまう。 トミーとタペンスシリーズのタペンスを思い出したが、同時に、これはトミーを選ばないタペンスではないかと感じた。エミリーはチャールズの手を取らない。エミリーは、1人でやっていけるチャールズではなく、終始一貫してジェイムズのために動く。チャールズは利用しただけ。その迷いのない姿勢も気持ちがいい。

Posted byブクログ

2020/01/12

降霊会で予言された人が殺される。という展開なんだが、犯人として疑われ逮捕される婚約者が、知り合った新聞記者と共に探偵を実施する。婚約者の探偵術がなんか人を騙す(ではないが)技術ですごい。しかし、最後は一気に解決に向かってしまう。そんな伏線あったっけ、と感じてしまう。が、まぁそうい...

降霊会で予言された人が殺される。という展開なんだが、犯人として疑われ逮捕される婚約者が、知り合った新聞記者と共に探偵を実施する。婚約者の探偵術がなんか人を騙す(ではないが)技術ですごい。しかし、最後は一気に解決に向かってしまう。そんな伏線あったっけ、と感じてしまう。が、まぁそういうものかとは感じられる。

Posted byブクログ

2019/11/06

始まりからなかなか引き込まれて、話の展開にわくわくしながら読み始め。 アガサ・クリスティでいつもすごいなあと思うのは、何気ないのに冒頭から引き込まれること。 特別気取ったり趣向をこらしているようでもないのに、するすると読み進めてすぐ続きが気になってしまう。 読みやすく、そして細...

始まりからなかなか引き込まれて、話の展開にわくわくしながら読み始め。 アガサ・クリスティでいつもすごいなあと思うのは、何気ないのに冒頭から引き込まれること。 特別気取ったり趣向をこらしているようでもないのに、するすると読み進めてすぐ続きが気になってしまう。 読みやすく、そして細やかなネタ(まさか降霊術なんてものがでてくるとは…)にわたる展開。 でもパターンは決まって、典型的な推理小説。なのに続きが気になり、読み進めてしまう。素晴らしい。 なんとなくやわらかみのある文章も好き(訳者にもよりそうですけども)。 まだ途中だけど、面白くなってきた! というところで登場した、若い女性キャラがどうにも好きになれない。自意識過剰で傲慢で他人を見下し、自分は誰より賢いと思っている。 アガサ・クリスティが作中で「とても魅力的な女性」としてメインに持ってくる女性って、だいたい(個人的に)不快な女性が多い……好みが合わないのだろうな。脇役だとそうでもないのに。 今回も残念なことに探偵役に位置するようなので、ずっと出る。 好きになれないキャラが登場した場合、だいたいは「嫌な人だご、まあそういうキャラや人もいるだろ、物語としてはよいアクセントにもなる」と思う場合と、「とにかく目障りだから居なくなって欲しい、これが居なければもっと楽しいのに」と思う場合がある。今回は後者。 まだ途中だからわからないけども、最後は刑事さんがスカっとまとめて、天狗女の鼻をへし折ってくれたらいいなと思う。 ちなみに犯人は、なんとなくこの人かなと思っているが、トリックはさっぱり。 さらに読み進めて読了。 自分でもなんとなくわかる犯人、動機、トリック。かなーりわかりやすいということだと思うので、考えたい人や、裏をかかれたい人は不満かもしれない。自分は気にしないけど。 それよりも、話をややこしくしようとした強引な紐付けや、展開の方が気になった。 キャラクタはそれぞれしっかり設定されているのは流石なのだけど、それ故に不自然さが出てしまったり。 不必要な恋愛要素とか邪魔なだけ。 最後まで読んで、素人探偵気取りの二人組がいなければ、もう☆2つつけた。 とにかくこのキャラが邪魔で仕方なく、残念だった。

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2016/12/06

冒頭の降霊会が興味あったが、その後は読者をだまくらかそうとするため、いらないエピソードが多すぎる感があります。

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2012/03/29

降霊会でおきた、殺人事件。エミリーのキュートさだけで読めたかな?(笑)ミステリ部分はもう少し上手くなんとかしてくれよ!と思ったけれど楽しく読めた。

Posted byブクログ

2011/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

降霊会って、こっくりさんみたいなものなんだろうか。 イギリスでも同じようなものがあるのは初めて知りました。 表紙の雪景色がすごく綺麗で、冬に持って歩くのにはもってこい。 雪の足跡を、もう少しうまく使って欲しかったような気もする。 解説を書かれている「飛鳥部勝則」さんの本は一度も読んだことがないので、ぜひ一度読んでみようと思いました。

Posted byブクログ

2011/04/18

エミリー・トレファシスがいろんな手を使って「お願い」をするのがズルくて、でも可愛いから許されちゃう(笑) トリックとしては今でも通用するとは言えないけれど、それでも読めちゃうから、やっぱりアガサ・クリスティだなあ、と。

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2010/05/27

吹雪の中、孤立した家に住む大佐が死に、数キロ離れた場所にいた人達の催した降霊会がそれを予言した。 トリックがいまいち。

Posted byブクログ

2010/05/27

思ったよりもよかった。 安心して読めるし、楽しい。 エミリーがもうちょっと狡猾だったら面白いんだけど、それは時代かな…

Posted byブクログ