ファウスト(第1部) の商品レビュー
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3.5 学問と知識に絶望したファウストは悪魔メフィストフェレスと契約して魂を売るかわりに、地上の快楽を手に入れ、人間の生のあるゆる可能性を体験しようとした。マルガレーテとの恋、マルガレーテの母親の死と兄の殺害、嬰児殺し、処刑。原文ではきれいな韻律のある詩句らしいが、この訳では従来の散文ではなく会話形式のようになっていて読みやすくはあるがそれでもなかなか詩的で難しい。学問や知識、仕事だけやっていればよいというものではなく、バランスが大事。「時よ、とどまれ、おまえはじつに美しい」ファウストの人生の時が満ちた時の言葉。
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メフィストフェレスがえらい魅力的な翻訳。読みやすいしなによりファウスト第一部の面白さが伝わるのでおすすめ。
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読むだけなら読める。が、解説にもあるように、ギリシャ神話を知らないと、良く分からない。もう一度勉強して出直します。
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[ 内容 ] 〈第1部〉 学問と知識に絶望したファウストは、悪魔メフィストフェレスと契約して魂を売りわたすかわりに、地上の快楽を手に入れ、人間の生のあらゆる可能性を体験しようとする。 メフィストと組んだファウストの遍歴が始まる。 霊薬を手に入れ、若返った青年ファウストがマルガレーテを見そめる。 恋の成就、マルガレーテの母親の死と兄の殺害、そして、マルガレーテによる嬰児殺し。 マルガレーテの処刑とともに愛を巡る劇は終わる。 〈第2部〉 雄大な自然のなかで自責の念から蘇ったファウストは、皇帝の城、古代ワルプルギスの夜、ヘレナとの家庭生活、皇帝軍と反乱軍の合戦、海辺の領地での干拓等、大宇宙の生命の諸相を体験する。 やがて人生の“夜ふけ”を迎えたファウストは見えない目で自分の大事業を見とどけようとしながら、思わず「時よ、とどまれ」と口にする。 死んだファウストの魂が、天使たちと“かつてグレートヒェンと呼ばれた女”の導きで聖母マリアの許に救済される。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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戯曲というものをそのまま本にしたものはとことん自分に合わないと認識させられた作品. 確かにこれを役者が舞台上で喋ればさぞかし絵になるだろうけれども実際,これをそのまま文章として読むとなると「普通に喋れよ鬱陶しい」としか思えない.台詞回しもただの尺稼ぎにしか見えない. 機会が...
戯曲というものをそのまま本にしたものはとことん自分に合わないと認識させられた作品. 確かにこれを役者が舞台上で喋ればさぞかし絵になるだろうけれども実際,これをそのまま文章として読むとなると「普通に喋れよ鬱陶しい」としか思えない.台詞回しもただの尺稼ぎにしか見えない. 機会があれば今度は戯曲そのものを見ようとは思ったがもうこれ以上戯曲を本に起こしたものは手にとることはないと思う
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意外と面白く読み進められた。 もっと難解だろうと思っていただけに、 ちょっとホッとした。 翻訳が私に合っていたのかもしれない。 ただ、すべてを理解は出来なくて、 後ろの解説を読んで、「あ、そういうことだったのね」 とわかるところもあった。 200年以上前の本を現代語訳で読むと...
意外と面白く読み進められた。 もっと難解だろうと思っていただけに、 ちょっとホッとした。 翻訳が私に合っていたのかもしれない。 ただ、すべてを理解は出来なくて、 後ろの解説を読んで、「あ、そういうことだったのね」 とわかるところもあった。 200年以上前の本を現代語訳で読むというのは、 なんだか不思議な感じ。 そして、人間がすること、感じることは、 時代が変わってもさほど大差ないんだな。 と思った。 第二部も楽しみ。
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ファウストの地上の快楽と引き替えに、若い娘とその家族と赤ん坊が犠牲になった。 ついでにファウストの心もずたずたになる。 けれど全てを許す存在の前で一体何が問題となるだろう。 己の小ささを自覚して、伏して祈るほか何ができるだろう。 過ちと悲劇の果てに救いがないとは、誰にも言えない...
ファウストの地上の快楽と引き替えに、若い娘とその家族と赤ん坊が犠牲になった。 ついでにファウストの心もずたずたになる。 けれど全てを許す存在の前で一体何が問題となるだろう。 己の小ささを自覚して、伏して祈るほか何ができるだろう。 過ちと悲劇の果てに救いがないとは、誰にも言えないのだ。 メフィストはファウストの魂を手に入れるために、ファウストに恋人を与えた。 愛の絶頂の時に契約の言葉を口にすることを期待したのだ。 だが愛はとどまらず、マルガレーテは鎖につながれた。 マルガレーテは絶望に身を浸していても悪魔の誘いに応じなかった。 かりそめの希望に惑わされず、懸命に祈り続けた。 だから救われたのか? 生の秘密を知りたい。 知によっては得られない。 ならば快楽によってならどうだ。
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池内紀さんは好きです。詩形を日本語に無理くり映そうとするのは単なる遊びで、やってる本人は楽しいかもしれないけれど、読んでもわからないのでは意味がない。訳はこれでいいのだと思う。それにしても、ゲーテの悩みはとことん浅い気がしてならない。読めていないと言われればそうなのかもしれないけ...
池内紀さんは好きです。詩形を日本語に無理くり映そうとするのは単なる遊びで、やってる本人は楽しいかもしれないけれど、読んでもわからないのでは意味がない。訳はこれでいいのだと思う。それにしても、ゲーテの悩みはとことん浅い気がしてならない。読めていないと言われればそうなのかもしれないけれど
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ものすごい上滑り感。 共有してるコンテキスト、背景知識の少なさと、そしてこれはやはり詩であるということが大きいんだろうなあ。
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今更ながら読んでみた。 「神曲」とともにゲーム・アニメ等でよく出てくる古典である「ファウスト」。 まず、戯曲であるのだが、非常に描写が深すぎる。 これをそもそも、舞台でできるのであろうかということに疑問を感じる。 そう、それぐらい壮大で、難解で興味深い古典なのだと思う。 「ワ...
今更ながら読んでみた。 「神曲」とともにゲーム・アニメ等でよく出てくる古典である「ファウスト」。 まず、戯曲であるのだが、非常に描写が深すぎる。 これをそもそも、舞台でできるのであろうかということに疑問を感じる。 そう、それぐらい壮大で、難解で興味深い古典なのだと思う。 「ワルプルギスの夜」 「ホムンクルス」(出るのは二部) 「メフィスト」 等々。 「おや?」と思うこともあると思われる。いろいろな物語がこの作品からインスパイヤされ、現在のファンタジー、アニメなどで使われていることを・・・。 たとえば、「魔法少女まどか☆マギカ」、「鋼の錬金術師」などね。 本作品自体がかなり高尚なものであり、神話に近いところをモティーフに しているということもあるけども。 話の展開もニクい。かなりドラマティックなのだ。 一部だけでも、多くの深みがあるようでならない。ただ、一回読んだだけではわからないことも多く、時間を空けて読む必要があると思う。
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