ファスト風土化する日本 の商品レビュー
三浦さんは学者さんではなくてあくまで研究家。 それもあって読みやすいし、発想や思考が柔軟。 「ファスト風土」という一見寒~い言葉もなんだかんだ センスあるなぁと思いました(笑)
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ファスト風土とは、ファストフードからの造語。あまりにも安易であると思われる。あとがきに由来が書いてあるが、もう一工夫あった方が良いのではないか? 郊外化により、地方都市はどこも同じような街並み、風景となっている。特色が無い。昔ながらの土地、地域特有のものが消えてしまう(工業、技術...
ファスト風土とは、ファストフードからの造語。あまりにも安易であると思われる。あとがきに由来が書いてあるが、もう一工夫あった方が良いのではないか? 郊外化により、地方都市はどこも同じような街並み、風景となっている。特色が無い。昔ながらの土地、地域特有のものが消えてしまう(工業、技術、産業、農業)。大型店(ここではジャスコ)出店で、ファストフード店などのチェーン店が追随出店する。わざわざ東京まで買い物に行かなくとも良いような品揃えをする。結果として、郊外では消費が増える。(物価が安いために)その半面、教育にかける費用は地方が少なくなっている。虚構の都市化が進むことで、犯罪も増加しているようだ。凶悪な犯罪が、似た風景に、似た犯罪が起こっている。町ぐるみでの対策、共同体として、コミュニケーションが、コミットメントが必要になってくる。
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バブル期を境に地方都市での人口あたりの犯罪件数が増加し東京並みになっている。地方都市に全国チェーンのファストフード店やコンビニ、大型ショッピングセンターが増えた時期に重なる。そこで地方都市の一律した都市化が犯罪を誘発する原因になっていると考察している。しかし、犯罪の表をよく見ると...
バブル期を境に地方都市での人口あたりの犯罪件数が増加し東京並みになっている。地方都市に全国チェーンのファストフード店やコンビニ、大型ショッピングセンターが増えた時期に重なる。そこで地方都市の一律した都市化が犯罪を誘発する原因になっていると考察している。しかし、犯罪の表をよく見ると東京は確かに犯罪率は横ばいだが大阪、福岡、愛知などの大都市でも犯罪が増えている。これから見ると東京で犯罪が増えていないことが特異的なことのように思える。確かに地方でもコミュニティが機能しなくなったのは事実だが、すでにコミュニティが機能していない東京で犯罪が増えていないことに焦点をおくべきではないだろうか。最初から結論ありきの内容でまとめてしまっているために考察不足と思う。
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ジャスコに何か恨みがあるのかと思うくらいのジャスコ批判。この作者パルコ系の出身者だからなのか? ヨーカ堂批判しないのはなぜ?
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「犯罪現場の近くにはなぜかジャスコがある」というのは極端すぎて笑ったけど、地域の文化を無視した都市計画への批判は十分に理解できる。地方都市の駅前はどこも同じ風景になってしまった今、バランスを崩した地方経済が若者の意識も蝕んでいった様子が描かれている。食べ物だけでなく、文化もファス...
「犯罪現場の近くにはなぜかジャスコがある」というのは極端すぎて笑ったけど、地域の文化を無視した都市計画への批判は十分に理解できる。地方都市の駅前はどこも同じ風景になってしまった今、バランスを崩した地方経済が若者の意識も蝕んでいった様子が描かれている。食べ物だけでなく、文化もファスト化してしまったことへの警告である。
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夜ナビに参加。新本格派ミステリーの話や、万葉集や源氏からみた日本語の話など自分ではなかなか読まない分野の知識が今日も得られました。
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気仙沼に母親の実家があるのだが、遊びに行く度に「ジャスコをはしごさせられる」って妹がぼやいていたのを思い出した。宮城にあるのは山と海とジャスコだけだ。なんて冗談を言っていた。
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戦後の高度成長期の中で、地方は地域固有の個性が無くなり、幹線道路沿いに大型ショッピングセンター、コンビニ、ファミレス、カラオケボックスなどが立ち並ぶ、全国一律の風景になってしまった。 著者はこういった風土を「ファスト風土」と呼び、昔からのコミュニティや地域のつながりを壊し、地...
戦後の高度成長期の中で、地方は地域固有の個性が無くなり、幹線道路沿いに大型ショッピングセンター、コンビニ、ファミレス、カラオケボックスなどが立ち並ぶ、全国一律の風景になってしまった。 著者はこういった風土を「ファスト風土」と呼び、昔からのコミュニティや地域のつながりを壊し、地方で不可解な犯罪の増加などの様々な弊害の原因になっていると主張しています。 その中で、どういった地域や人間関係のかで生きて生きたいかを考え、地域をデザインしていく、つまり社会をデザインしていくことの必要性を説いています。 前半で、道路整備と巨大ショッピングモールが槍玉に挙げられて批判されています。個人的には本の後半にあるように社会をデザインしていく中でどういう使い方をするかにかかっているのだと思うのですが、道路整備と巨大ショッピングモールそのものが絶対悪のように書かれているのが残念ですが、格差社会、外交問題など、いろいろな社会問題にも関連付けて考察されており面白く、説明のわかりやすいのでお勧めです。
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郊外に対してのこういう印象が多数の人の印象になったところが興味深い。あるいはテレビの論調に使用される点。
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出張や実家帰省の度に感じてたことが独りよがりでないとわかって感動した。 ただ題名だけでお腹いっぱいで、読めてません。
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