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蒼穹の昴(2) の商品レビュー

4.3

149件のお客様レビュー

  1. 5つ

    62

  2. 4つ

    52

  3. 3つ

    24

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2022/09/19

順桂の葉赫那拉の呪いから話が始まる。 王逸と李鴻章との出会い、文秀と玲玲との再開、春児が黒牡丹から教えてもらった技を身につけて入廷してお気に入りになるまで。 西太后の表での印象と実際の考えていることの差が狂っていると感じるぐらい離れていて魅力的。 春児の何事にも一生懸命で根が優...

順桂の葉赫那拉の呪いから話が始まる。 王逸と李鴻章との出会い、文秀と玲玲との再開、春児が黒牡丹から教えてもらった技を身につけて入廷してお気に入りになるまで。 西太后の表での印象と実際の考えていることの差が狂っていると感じるぐらい離れていて魅力的。 春児の何事にも一生懸命で根が優しいところがとても応援したくなる。文秀も頭が良いだけでなく、科挙試験から描かれてる困っている人がいれば助けられるところが2人が似ている。 冬の牡丹江は本当に寒くて、知ってる土地が出てきて想像できるのがおもしろい!

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2022/09/15

一巻では書かれなかった、西太后のキャラクター。私けっこうこのおばさん好きかも。 何も持たない春児が努力し、運命を変えていく様、次の巻が楽しみ。

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2022/08/26

清朝末期を描いた歴史物。 宦官となった春児、官吏となり政権の中央に進む文秀。 春児の妹は、文秀の庇護のもと育てられる。 西太后の譲位。巨大な官僚利権組織の中の権謀術数渦巻くスリリングな展開は、ややこしいが面白い。

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2022/05/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

「蒼穹の昴 2」浅田次郎著、講談社文庫、2004.10.15 368p ¥660 C0193 (2022.05.17読了)(2011.10.10購入)(2009.11.25/13刷) 【目次】 第二章 乾隆の玉(承前) 第三章 河北の太守 第四章 皇太后宮へ 第五章 謀殺 ☆関連図書(既読) 「実録アヘン戦争」陳舜臣著、中公文庫、1985.03.10 「太平天国」増井経夫著、岩波新書、1951.07.15 「太平天国」菊池秀明著、岩波新書、2020.12.18 「李鴻章」岡本隆司著、岩波新書、2011.11.18 「日清戦争-東アジア近代史の転換点-」藤村道生著、岩波新書、1973.12.20 「鉄道員」浅田次郎著、集英社、1997.04.30 「壬生義士伝(上)」浅田次郎著、文春文庫、2002.09.10 「壬生義士伝(下)」浅田次郎著、文春文庫、2002.09.10 「蒼穹の昴 1」浅田次郎著、講談社文庫、2004.10.15 (アマゾンより) 若きエリートが志す新しい時代 その前に「試練」が立ちはだかる 一気読み必至の歴史的傑作全4巻同時刊行! 官吏となり政治の中枢へと進んだ文秀(ウェンシウ)。一方の春児(チュンル)は、宦官として後宮へ仕官する機会を待ちながら、鍛錬の日々を過ごしていた。この時、大清国に君臨していた西太后(シータイホウ)は、観劇と飽食とに明けくれながらも、人知れず国の行く末を憂えていた。権力を巡る人々の思いは、やがて紫禁城内に守旧派と改革派の対立を呼ぶ。

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2022/05/01

2巻。退役宦官の村「老公胡同」で宦官修行の春児。厳しい修行に耐え、西太后の側近へ成り上がって行く様が痛快。黒牡丹の最期には泣いた…。 西太后は、ヒステリーはすぎるが繊細なところもある女性で、滅びゆく清国の行方を憂いて、甥っ子である光緒帝にはこの重荷を背負わせることはできないと自ら...

2巻。退役宦官の村「老公胡同」で宦官修行の春児。厳しい修行に耐え、西太后の側近へ成り上がって行く様が痛快。黒牡丹の最期には泣いた…。 西太后は、ヒステリーはすぎるが繊細なところもある女性で、滅びゆく清国の行方を憂いて、甥っ子である光緒帝にはこの重荷を背負わせることはできないと自らが政権を握る。西太后が仕事できすぎるのがいけなかったのか、それが清王朝を牛耳る稀代の悪女と後の世に伝わってしまった、という解釈は面白い。 また、光緒帝もそんな西太后を母(父)と慕っている。そんな2人の思いとはうらはらに、取り巻く側近たちの陰謀と暗躍で、物語は皇帝擁する改革派と西太后擁する守旧派の派閥争いへ。皇帝派についた文秀と、西太后派についた春児。2人は袂を別ち、時代は進んでいく。3巻へ続く。

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2022/03/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【あらすじ】 文秀は、同じく進士登第を果たした王逸、順桂とともに、楊喜楨を中心とする改革派の一員となる。また、天涯孤独となった春児の妹玲玲と再会し、彼女を引き取るとともに、預言者から春児に嘘のお告げをしたことを聞かされる。一方春児は、城を追われた宦官らが共に暮らす老公胡同でさまざまな厳しい鍛錬を受ける。なかでも演劇では類い稀なる才能を開花させる。そして城にあがるや西太后の目にとまり、西太后づきの掌案的となる。文秀と春児は、皇帝派と皇后派の権力争いの只中に巻き込まれていく。そして西太后は、強大な権力を維持しながらも人知れず国と光緒帝の行く末を案じていた。 【感想】 1巻に続きとても面白かった。春児の成長、出世は読んでいて気持ちがよかった。西太后と乾隆帝のやりとりは、ファンタジーなのと現代的な話言葉で不思議な雰囲気だった。西太后が実際どんな人物だったのか気になった。

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2021/07/04

清末の光緒年間を舞台とした歴史小説。清の最盛期を創出した乾隆帝の話も所々に挿入される。光緒年間は衰退期である。アヘン戦争に敗北し、半植民地状態になっていた。国内ではアヘンがまん延し、官吏は腐敗していた。 通俗的な歴史観では腐敗の根源は西太后になる。本書の西太后も理不尽な暴君である...

清末の光緒年間を舞台とした歴史小説。清の最盛期を創出した乾隆帝の話も所々に挿入される。光緒年間は衰退期である。アヘン戦争に敗北し、半植民地状態になっていた。国内ではアヘンがまん延し、官吏は腐敗していた。 通俗的な歴史観では腐敗の根源は西太后になる。本書の西太后も理不尽な暴君である。佞臣を遠ざけることもしない。しかし、本書は何とか清朝を立て直そうとした人物としても描く。光緒帝に権力を移譲しなかったのも、光緒帝を愛していたためで、統治者の負担や苦しみを与えたくないためであった。

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2021/06/06

科挙の最終試験に見事合格し、中央官吏として頭角を現す文秀。一方、宦官の道を選び場末の胡同で修行を積んだ春児は黒牡丹から受け継いだ演技を老仏爺(西太后)に認められ御前太監として側仕えする身分にまで出世した。 別の世界に別れた二人は紫禁城内に渦巻く后派と帝党との勢力争いに巻き込まれて...

科挙の最終試験に見事合格し、中央官吏として頭角を現す文秀。一方、宦官の道を選び場末の胡同で修行を積んだ春児は黒牡丹から受け継いだ演技を老仏爺(西太后)に認められ御前太監として側仕えする身分にまで出世した。 別の世界に別れた二人は紫禁城内に渦巻く后派と帝党との勢力争いに巻き込まれてゆく。 大清帝国の滅亡に向けて宿命を背負った二人の若者の運命が大きく動き始める。→第3巻に

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2021/02/19

全四巻としてのレビュー。 長かった。歴史小説なので、サクサクと読めず、途中で中だるみしてしまった。 西太后は、歴史上の「清を滅ぼした悪女」というイメージが、自分の中であまりにも強すぎて固定観念として、この小説の中での人物像がどうしてもしっくりいかなかった。 春雲は自身の力で運命を...

全四巻としてのレビュー。 長かった。歴史小説なので、サクサクと読めず、途中で中だるみしてしまった。 西太后は、歴史上の「清を滅ぼした悪女」というイメージが、自分の中であまりにも強すぎて固定観念として、この小説の中での人物像がどうしてもしっくりいかなかった。 春雲は自身の力で運命をも変え、ついにはお宝を手にするが、家族や友人や大事な物など、失ったものも多く、願いが叶っても悲しい人生だと思う。

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2020/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

春児が非の打ち所が無く活躍する様を読むと、そうでしょう!うちの春児は凄いんですよ!!と身内目線でこちらまで嬉しくなってしまう笑 でもパイタイタイのお告げはウソかーい! 分かるよ、春児はかわゆいよね…自分の力でなんとかしそうだし、見守ろう。 文秀と春児は敵同士みたいになってしまったけど、この先どういう結末に向かっていくのだろう… 西太后の本当の思いが文秀達にも伝わればいいのに…だから西太后に付いてる2人は早く死ねよ。

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