神様がくれた指 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
めちゃくちゃ面白かったー!! まず設定がおもろい。 出所したばかりのプロのスリがスられる。そこを通りかかった占い師の男と同居を始める。 スリと占い師という2人の組み合わせも面白いし、 仁義のために犯人を捕まえようとしていたはずが、 ラストで犯人とのスリを楽しんでしまうところ、 とても人間らしい。 辻も昼間も魅力的な人間。
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出所したその日に、利き腕に怪我を負ったスリ。ギャンブルに負けて、オケラになったタロット占い師。思いっ切りツイてない二人が都会の片隅でめぐりあった時、運命の歯車がゆっくり回り始めたことを、当人たちはまだ知らない。やがて登場するもう一人がすべてを変えてしまうことも。「偶然」という魔法...
出所したその日に、利き腕に怪我を負ったスリ。ギャンブルに負けて、オケラになったタロット占い師。思いっ切りツイてない二人が都会の片隅でめぐりあった時、運命の歯車がゆっくり回り始めたことを、当人たちはまだ知らない。やがて登場するもう一人がすべてを変えてしまうことも。「偶然」という魔法の鎖で結ばれた若者たち。能天気にしてシリアスな、アドベンチャーゲームの行方は。
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スリと占い師が主役の物語。 出所してきたばかりの主人公スリのマッキーは、いきなり電車で少年スリ団に身内が被害にあう。 そのスリ団の一人を追いかけ問い詰めようとするところから物語は進んでいく。 そのスリにマッキーはのされ、そこをもう一人の主人公の占い師 昼間に助けられ おかしな...
スリと占い師が主役の物語。 出所してきたばかりの主人公スリのマッキーは、いきなり電車で少年スリ団に身内が被害にあう。 そのスリ団の一人を追いかけ問い詰めようとするところから物語は進んでいく。 そのスリにマッキーはのされ、そこをもう一人の主人公の占い師 昼間に助けられ おかしな同居生活が始まる。 被害にあったスリ仲間の為に必要に少年スリ団を探していき、ついに対決となるが最後まで不利に不利に。 最後は警察に助けられるような感じで、なんかしっくり来ないのでこの評価。 新刊として出た当時にこのミスでランクインし 読みたいと思っていて少し前にこの文庫を手に入れたんだが、この題名と女性作家さんということもありなんか文学ぽく勝手に思っていて、なかなか読む気にならずにいた。 読んでみるとサクサク読みやすく、文学とは反対のコミカルな語り口でスイスイ読んでしまった。
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ギャンブル好きの金なし占い師、才能のあるスリ、この出会いから物語は始まる/ 想像していた内容とだいぶん違った/ 逆転を賭けてコンビを組んで仕事をするような話かと思った/ 後半のいざこざが少し荒唐無稽でもったいない/ 話も落ちたんだか落ちていないんだか微妙/ 前半は読ませる/ 咲と...
ギャンブル好きの金なし占い師、才能のあるスリ、この出会いから物語は始まる/ 想像していた内容とだいぶん違った/ 逆転を賭けてコンビを組んで仕事をするような話かと思った/ 後半のいざこざが少し荒唐無稽でもったいない/ 話も落ちたんだか落ちていないんだか微妙/ 前半は読ませる/ 咲との関係性ももっと盛り込んだ方がバランスがよい/ ちょっと設定がもったいないかな/
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【あなたが私にくれたもの―】 主人公の辻がやっていることは犯罪なのに、何か文体から雰囲気はふわふわしているようで、かと思ったらスリリングなことになっていき―。 とにかく、目が離せない。 マルチェラの海外編なんかも読んでみたいけど、でもあえて秘密にしておいて欲しい気もする。 年齢は...
【あなたが私にくれたもの―】 主人公の辻がやっていることは犯罪なのに、何か文体から雰囲気はふわふわしているようで、かと思ったらスリリングなことになっていき―。 とにかく、目が離せない。 マルチェラの海外編なんかも読んでみたいけど、でもあえて秘密にしておいて欲しい気もする。 年齢は違うけれど、辻は高良健吾をイメージして読んだ。坊主も、ニヒルな笑みも、コーヒーを淹れる様子も似合ってそう。 ほんわかして、ハラハラして、悲しい気持ちになって、気づいたら暖まる。そんな本。
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スリの一家に養われて育った、マッキーこと辻牧夫が出所してきたところからこの物語は始まります。 辻は出所当日、少年少女のスリグループに全治1か月の肩の怪我を負わされてしまいます。 マルチェラという、女装をする占い師の昼間薫と知り合い、三沢医院を紹介してもらい、昼間の家に同居を始め...
スリの一家に養われて育った、マッキーこと辻牧夫が出所してきたところからこの物語は始まります。 辻は出所当日、少年少女のスリグループに全治1か月の肩の怪我を負わされてしまいます。 マルチェラという、女装をする占い師の昼間薫と知り合い、三沢医院を紹介してもらい、昼間の家に同居を始めます。そして借金で困っている昼間のためにまたスリを働きます。 同居以外、一見、何の接点もなさそうな、辻と昼間の生活がハルこと竹内春輝というやはりスリの父親を持つ少年の登場により、繋がっていきます。 同じスリでも、辻には心があり、幼馴染の女性、早田咲に命を懸けられるほど想われています。 一方ハルは少年たちを集めてスリをやっていますが、誰のことも信頼していません。 そして、自分を怪我させた相手グループのハルをみつけだした辻は逆にハルに捕らえられ、咲を人質にとられます。 そして、辻はハルから逃れるために、ハルに一緒に組んでスリの仕事をしてハルの逃走資金の工面をするという取引を提案します。 辻とハルの二人の仕事ぶりは実に見事に描かれ、犯罪でありながら仕事をしている辻の気持ちの高ぶりがよくわかり、読んでいる方もスリルがあります。 サマータイムというキラキラした詩情あふれる、ひと夏の物語を書かれた作者の佐藤多佳子さんが、こんな見事なエンタメ作品を描かれるとは思ってもみませんでした。
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2019.5.30 終盤からの盛り上がりがよかった! 主人公の人柄が周りの人からの印象で徐々に分かってきて、すごく好きになってしまった。 不思議でした。
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読み応えありの作品。久しぶりにこの厚さが嬉しい。 このくらいから時代設定ってちょっと違うだけで常識がどんどん変化しちゃってきてるんだなぁ。 携帯持ってないとか、駅で切符買うとか、今の普通で読んでいるとそんなところにつっかかっちゃう。 佐藤多佳子ってなに書かせてもうまいよなぁ。
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スリが題材の話⁈で、すぐ引き込まれてしまった。面白かった。スリに加えて、魅力的な男子2人な関係が新鮮だった。後半の誘拐?からははーっ、はーっとは思ったけど、主人公の人間性?がはっきりしてたので、物語が案外ぶれずに最後まで読めた。好きかな、この作家、と今さらだけど思う。
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『しゃべれどもしゃべれども』がおもしろかったので、同じ著者のちがう小説を読もうと思って読んでみたのですが、これがまったくおもしろくなかったのでした。なにがどうというのを言い募っていけばきりがないくらい。「それなりにおもしろい」とすらいえない程度だったと思います。『くうねるところす...
『しゃべれどもしゃべれども』がおもしろかったので、同じ著者のちがう小説を読もうと思って読んでみたのですが、これがまったくおもしろくなかったのでした。なにがどうというのを言い募っていけばきりがないくらい。「それなりにおもしろい」とすらいえない程度だったと思います。『くうねるところすむところ』につづいて、著者つながりで小説を読んで大失敗するという展開に、読書運のなさにびっくりした記憶があります。(2015年5月12日読了)
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