真昼の花 の商品レビュー
詠んでいて「角田さん…
詠んでいて「角田さん!」と思わずにはいられなかった一冊。個人的にはかなり気に入っています。
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表題作と「地上八階の…
表題作と「地上八階の海」の2編が収められた中編集です。「地上八階の海」のほうが個人的には好みでした。
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いっしょに旅をしてい…
いっしょに旅をしているような感じがしました。誰も知らない土地へひとりで出かけてしまう主人公に少し共感しますが、今の日本を離れてわざわざ未開の地へ行くのはちょっと。。。
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行方不明の兄を追って…
行方不明の兄を追ってアジアへ来た「私」の話。旅の話としてはとても現実的で、旅に出るのが怖くなってしまう。
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こんな気分のときもあります
アジアを放浪するバックパッカーの女性が主人公の表題作。始まりもなく終わりもない旅、それゆえの空虚と喪失。未来が見えなくて、不安定で、怖い……そんな気持ちに駆られた時に、手に取るのも良いかもしれない。
yoko
自分の暮らしに少なからず影響を与える兄を持つフリーター女子の話2編。ちょっと危ない感じの行動には理解に苦しむものの引き付けられた。
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読みっぱなしだったので再読。 発行年から考えると最初に読んだのは20代後半の頃だったはずだが、同世代の女性を主人公にしたこの2編に共感できなかったものか、印象が薄い。 海外を放浪する兄を探すという名目で旅に出て、はっきりとした理由もなく海外を放浪し続ける女性と、家庭を持った兄を不...
読みっぱなしだったので再読。 発行年から考えると最初に読んだのは20代後半の頃だったはずだが、同世代の女性を主人公にしたこの2編に共感できなかったものか、印象が薄い。 海外を放浪する兄を探すという名目で旅に出て、はっきりとした理由もなく海外を放浪し続ける女性と、家庭を持った兄を不思議な思いで見つめる、マンションの一室で一日中一人きりで電話番をするのが仕事の女性。 彼女たちのモラトリアムは必然なのか偶然なのか。確かに共感とは違う視点で読んでしまう。
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久しぶりに読み応えのある文章を読んだ。 現実と幻想の世界が両立していて奇妙で面白い。 さすが文章がうまい
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
パックバッカーの孤独と不安。それを上回る自由であるという日常感覚。生きるということが働くということとイコールになっている現代社会からはみ出した若者の心理を描いている。こんな旅行、魅力的だがおそろしすぎてできそうにもない。
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真昼の花…評価はこの作品。印象的なのはバックパッカーたちが何かを求めて漂流する姿。ゆっくりと流れる時の中で南国の鮮やかな花に囲まれるうちに日本人としてのアイデンティティが濃くなっていくように読めた。 地上八階の海…赤ちゃんの力なのか母や兄との距離感が近くなっていくようだ。
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