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真昼の花 の商品レビュー

2.9

33件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2010/03/15

"真昼の花"、"地上八階の海"の2篇 一人はバックパッカー、一人は電話番のアルバイト、と違いはあるけれど どちらも、定職に就かない若いフリーターの女性の話。 共通するものは、解説にあった浮遊感てことばがぴったりくる気がする 空虚で、はげし...

"真昼の花"、"地上八階の海"の2篇 一人はバックパッカー、一人は電話番のアルバイト、と違いはあるけれど どちらも、定職に就かない若いフリーターの女性の話。 共通するものは、解説にあった浮遊感てことばがぴったりくる気がする 空虚で、はげしい温度をもたない、 でもなんとなくひきずられそうになる独特の雰囲気 主人公といい、ストーリーといい、あんまりにも地味で わるくいえば退屈。 こんなはなしが小説になるのか、とかすかな驚きも感じつつも 読んだあとにのこるけだるい感じは、嫌いではない。

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2009/10/07

レビューはブログにて。 http://tempo.seesaa.net/article/104377476.html

Posted byブクログ

2009/10/04

何かを得るには何かを手放さなければならないとは よく言われることで、 実際そのとおりなのかもしれないが、 自分が何を得て、 何を手放してきたのか、 私にはまるでわからない。 ただひとつ、 ものごとがかわり続けていくその真ん中に、 かわったり、 かわらなかったりしつつも 自...

何かを得るには何かを手放さなければならないとは よく言われることで、 実際そのとおりなのかもしれないが、 自分が何を得て、 何を手放してきたのか、 私にはまるでわからない。 ただひとつ、 ものごとがかわり続けていくその真ん中に、 かわったり、 かわらなかったりしつつも 自分がいて、 日々おちこんだり 笑ったりし 来週にはかわってしまうかもしれない何かを 切実だと思い、 何かに深刻に向き合っている、 そんなことを思うと、 時間の流れの中に ぽつんといる 自分というものが、 唯一、 私に測量可能のささやかな永遠であるような気がして、 どことなく安心してしまうのだ。

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2009/10/04

好き、とはいえない。 この二つの物語の主人公はいずれも「一人」の方向に向かおうとしているように見える。 ここが自分の居場所だと言い張れる場所もなく、何かが足りないわけではないのになぜかものがなしい。 現代を生きる人間ならばこの孤独と焦燥に共感を覚えるだろうが、それはなんだかさみし...

好き、とはいえない。 この二つの物語の主人公はいずれも「一人」の方向に向かおうとしているように見える。 ここが自分の居場所だと言い張れる場所もなく、何かが足りないわけではないのになぜかものがなしい。 現代を生きる人間ならばこの孤独と焦燥に共感を覚えるだろうが、それはなんだかさみしい。

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2009/10/04

海の向こうに何かを探しに行った日本人。バックパッカーとして何でも見てやろうという意気込みが懐かしい。

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2009/10/04

この本の表題作の「真昼の花」はすごく好きな作品。 アジアを旅行しているときの描写が、単なる観光旅行ではなく、さまざまな矛盾をそのままさらけ出していて、深い。 貧困の描写、自分の居場所、何のために生きているのか、など、大きなテーマだけど、 それらをさらっと本の中に登場させてい...

この本の表題作の「真昼の花」はすごく好きな作品。 アジアを旅行しているときの描写が、単なる観光旅行ではなく、さまざまな矛盾をそのままさらけ出していて、深い。 貧困の描写、自分の居場所、何のために生きているのか、など、大きなテーマだけど、 それらをさらっと本の中に登場させている。 若者の放浪旅行というありがちなパターンではなく、終始漂う空虚な感じがおもしろいと思う。 ラストも「え!?」って感じ。 「自由になりたいから、旅に出たい」と考える人は多いかもしれないけど、 現実的に考えると、旅に出たから自由になれるわけではない。

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2009/10/04

ピンと来た。うん。 定着と漂流の間がたんたんと 書かれてたなあ。 旅行してるとこのまま 何処までも行ける気になる。 まだ帰りたくない、帰れないと思う。 長い旅に出たら、私も戻らない気がするな。 帰りたくて淋しくてでも帰れないと思う。 しかし、角田光...

ピンと来た。うん。 定着と漂流の間がたんたんと 書かれてたなあ。 旅行してるとこのまま 何処までも行ける気になる。 まだ帰りたくない、帰れないと思う。 長い旅に出たら、私も戻らない気がするな。 帰りたくて淋しくてでも帰れないと思う。 しかし、角田光代は対比が巧い。

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2009/10/04

アジアで放浪しながら困りたくなりたくてお金が全くない生活をする主人公。(真昼の花) 白い壁に囲まれたマンションで一日2回か3回くらいくる電話を永遠と待っているバイトをする主人公(地上八階の海) 変な主人公だけど、周りにいそう。 はなし、面白くない

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2009/10/04

07年9月読 真昼の花は、バックパッカーだった角田さんだからこそ書ける深い話で怖かった。地上8階の海は息子夫婦が住む新興住宅地に越したお婆さんが物悲しい。

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2009/10/04

タイトルも表紙も好き。 角田さんお得意の(だよね?)アジアを旅するバックパッカーのお話。たとえバックパッカーでなくても、こういう気持ちをどこかに持っているだろうな、という感情表現やものの見方感じ方がリアルでしんどくなった。 それとは関係なく、一気に読むことはできなくて、時間がかか...

タイトルも表紙も好き。 角田さんお得意の(だよね?)アジアを旅するバックパッカーのお話。たとえバックパッカーでなくても、こういう気持ちをどこかに持っているだろうな、という感情表現やものの見方感じ方がリアルでしんどくなった。 それとは関係なく、一気に読むことはできなくて、時間がかかってしまった。 2007/03/29読了

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