心霊写真は語る の商品レビュー
表紙の心霊写真が目を引く本書。 しかし内容はいたってマジメな論文集である。 計八人の著者による論文が、それぞれの視点から「心霊写真そのもの」に迫っていく。 僕たちが「心霊写真」と言う時、どういうものを指して言っているだろうか? たいていは被写体の人物の手が多かっ...
表紙の心霊写真が目を引く本書。 しかし内容はいたってマジメな論文集である。 計八人の著者による論文が、それぞれの視点から「心霊写真そのもの」に迫っていく。 僕たちが「心霊写真」と言う時、どういうものを指して言っているだろうか? たいていは被写体の人物の手が多かったり、いないはずの人影があったりといった「写真に写った予想外の現象」を指して「心霊写真」と言っているのではないだろうか。 そして僕たちはおもむろに「ほらだから霊は実在するんだ。だってこの場所には昔から……」とか「いやこれはトリックだ。こうやれば撮れるよ」とか議論をはじめる。 でもこれってよくよく考えてみると、 「写真の見え方」の解釈しか言っていないわけで「写真そのもの」については何も言っていない。それどころか無視してしまっている。 では、 心霊写真とはそもそもなんなのか? このテーマにむけ、 八本の論文が、八方向の分野から「心霊写真そのもの」に迫っていくのが本書の骨子である。 心霊写真も冷静に「ひとつの写真だ」と考えてみる写真論や、心理的な側面や精神医療という医学、映画『リング』などから見てみる現代風俗研究など多数の分野から眺めた「心霊写真」は、それぞれ少しずつ違って見えてくる。 こういうのを読んでいると「世の中ってのは見る場所が違えば景色も違ってくるのだなぁ」としみじみ思ってしまう。 あなたの考える「心霊写真」とはどんなものだろうか? はたして、それは本当の姿だろうか? ほかのひとにはどう見えているのだろうか? そういったことを考えるには、 ほかの価値観を知らなければいけない。 そして。 ここに八つの価値観がある。 http://loplos.mo-blog.jp/kaburaki/2010/11/post_cc2a.html
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[ 内容 ] 複製技術の向上で容易に「作成」できると知られているにもかかわらず、私たちを惹き付ける心霊写真―。 時代に鬱屈した無意識の心性を投影する「鏡」としての心霊写真に、社会学や心理学、文学、現代風俗研究、口承文芸研究などの多様な領域からのアプローチを試みる。 [ 目次 ]...
[ 内容 ] 複製技術の向上で容易に「作成」できると知られているにもかかわらず、私たちを惹き付ける心霊写真―。 時代に鬱屈した無意識の心性を投影する「鏡」としての心霊写真に、社会学や心理学、文学、現代風俗研究、口承文芸研究などの多様な領域からのアプローチを試みる。 [ 目次 ] 第1章 写真論としての心霊写真論―心霊写真の正しい憑かせ方 第2章 ヴァナキュラー・モダニズムとしての心霊写真 第3章 心霊写真を信じる心への心理学的アプローチ 第4章 心霊写真の発生 第5章 回帰する恐怖―『リング』あるいは心霊映像の増殖 第6章 精神医療と心霊写真―霊や精神疾患は写真に写るか? 第7章 口承文化のなかの心霊写真 第8章 「眉唾写真」の魅力―霊と宇宙人 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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