自然農法 わら一本の革命 新版 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
農業に関しての正誤は分からない。今まで科学で対症療法的に行っていたことを、省いて省いてたどり着いた無の農業。日本で科学と言われているものは全部場当たり的だという認識から、従来の農業を否定する。 そこまでは良いのだけど、科学全体を否定する論調がバランスを欠く。政治として人に指示する(減反とか)のであれば、対症療法でがんじがらめにするのではなくて、どのように生きるべきかの哲学が必要だと言うのだが、理由は科学には求められない。だから、理由が存在しないから科学は間違っていると主張しても探す所を間違えている。宗教も科学も現実を認識しようとする思考から生まれた。それを否定して、自分の自然への認識から哲学を得ようとする。歴史観が欠如している。 わら一本の革命も科学。だから、哲学の無い科学を批判するのではなくて、哲学のない政治、経済を批判して覆すんだと言えば良かったのに。
Posted by
読み進めています。 agreeできる部分が多い。 自然に帰りたい欲求と著者の理論が一致する本だ!
Posted by
「自然に還る」に続き福岡正信翁の著書は2冊目。自分は農学には素人だけど、害虫と農薬とのいたちごっこはウイルスと抗生物質のいたちごっこと同じようにキリがないことで、それを根絶するには根本の原因を断ち切らなければいけないのではないかと薄々考えていた。彼の提唱した自然農法は一見突飛なよ...
「自然に還る」に続き福岡正信翁の著書は2冊目。自分は農学には素人だけど、害虫と農薬とのいたちごっこはウイルスと抗生物質のいたちごっこと同じようにキリがないことで、それを根絶するには根本の原因を断ち切らなければいけないのではないかと薄々考えていた。彼の提唱した自然農法は一見突飛なようだけど、結局その根本である自然のバランスが調和した状態にして、作物の本来の強さを引き出したもの。人間の究極の生き方って、これでいいんじゃないかという気がしてきた。と同時に、それはあまりにも人類に受け入れ難いことなのだとも。
Posted by
ある方のブログを読んで、読んだ本。 出会ってみたかったなぁと思わせる著者です。多くの言葉が自分の心にとてつもなくぴったりくるなぁ、と感じます。もう、生きていらっしゃらないのかぁ、残念。 生き方そのものも、力の抜け方が心地よかったです。でも、著者と私は、決定的に違います。...
ある方のブログを読んで、読んだ本。 出会ってみたかったなぁと思わせる著者です。多くの言葉が自分の心にとてつもなくぴったりくるなぁ、と感じます。もう、生きていらっしゃらないのかぁ、残念。 生き方そのものも、力の抜け方が心地よかったです。でも、著者と私は、決定的に違います。だって、私には、この現代社会の生活を投げ捨てることができないのですから。 何をやらなくてよいかを考え、全体として自然の力に任せる、こんな農業ができたらうれしいです。全体としてみることができないというのは、農業に限らず、私のしている仕事でも同じ現象が起きています。何人もの人が、専門家と称しながらバラバラに動いて、いつまでたっても全体最適化できないのが、自分の会社でも当たり前になっています。全体像が見えない統率者が、仕事が増えたと言って、人を増やし、益々やらなくてもいいことを積み重ねていきます。本当は、とってもシンプルなことなのに。 また、この言葉が心地よいと感じました。「身体のまま意のままに従って、美味なれば食をとり、不味なれば食を断つこと融通自在で、無為、無策で、自由奔放、しかもそれで最高の妙味を味わう自然食になる。」。なんで心地よいかわからないけど、もっと自分自身の身体が欲するものを、必要なだけ、自然に摂取するということができれば....という感じでしょうか。そうはいっても、私は、甘いものばかり食べてますけど。 最後の章に、スリーマイル島という言葉が含まれていて、何とも言えない読後感が広がりました。一方で、彼が、生きてきた、戦後、高度成長期と公害、そして自然農法が認められるという流れが、何か自分を勇気づけてくれるような気もしました。
Posted by
1983年の出版だが、ソフトカバーで2004年に再出版されている。5つ星のレビューも多い。 耕さず、肥料や農薬を一切使わず、除草もせず栽培する自然農法と名付けられた農業と、食、人間の生き方について語っている。農業というより、思想、哲学、宗教といったジャンルに近いものがある。 何も...
1983年の出版だが、ソフトカバーで2004年に再出版されている。5つ星のレビューも多い。 耕さず、肥料や農薬を一切使わず、除草もせず栽培する自然農法と名付けられた農業と、食、人間の生き方について語っている。農業というより、思想、哲学、宗教といったジャンルに近いものがある。 何もしないで稲や麦を栽培するというのは、費用もかからず楽なような気がするが、決してそう簡単なものではないことは読んでいくうちにわかってくる。前半は、こういう農業もあるのかという興味と、その農法のバックグラウンドともいうべき人生哲学に大いに興味をそそられたが、中盤あたりは禅問答のようなやり取りが続き、個人的には難しかったというのが正直な感想。青果企業の方からの推薦本です。
Posted by
福岡さんの名前は友人たちからよく聞いて、1度機会があったら読んでみたいと思い購入!何故、彼が自然農法にたどり着いたのがよく分かって、とてもよかった。
Posted by
ふゆみずたんぼを始めたばかりの頃 調査会社の人が貸してくれた たま~に面白いことが書いてある 9割は 現代農業&農政への批判 と 「自分のやってきたことは確かなんだ!」 ということが書かれている
Posted by
すごく哲学的な一冊。 私たちは 「何も知らない」「何もない」 んだってこと。 「ああやればいい」じゃなく、 「あれもしなくていい」の考え方は今まで出会ったことがなかった。 これまでの、石油化学一辺倒・遠心力を使う時代は必ず近い将来崩壊すると強く感じた。 これからは、自然との共存...
すごく哲学的な一冊。 私たちは 「何も知らない」「何もない」 んだってこと。 「ああやればいい」じゃなく、 「あれもしなくていい」の考え方は今まで出会ったことがなかった。 これまでの、石油化学一辺倒・遠心力を使う時代は必ず近い将来崩壊すると強く感じた。 これからは、自然との共存共生・求心力を使う時代に変わっていくと思う。
Posted by
自然農法だけにとどまらない、人生観さえも変えてしまう本。 そもそもなぜ『ご馳走』を食べなければいけないのか? 本当のご馳走(体が必要とするもの)は走りまわらなくても目の前にあるというのに。 しかし、実際福岡さんの生き方を実践するのは難しい。今まで『良い』と思ってきたことを、...
自然農法だけにとどまらない、人生観さえも変えてしまう本。 そもそもなぜ『ご馳走』を食べなければいけないのか? 本当のご馳走(体が必要とするもの)は走りまわらなくても目の前にあるというのに。 しかし、実際福岡さんの生き方を実践するのは難しい。今まで『良い』と思ってきたことを、全て否定しなくてはいけないのだから。 それは理想論だろ、と言われかねない。 だけど今、読み終わってみて、果たして本当に難しいのか?今までと違う生き方をするのが怖いだけではないのか? やろうと思えば今すぐできる福岡さんの生き方、我が家の猫の額程の畑でできる事から始めてみようかな、と思いました。 無理をせず自然体に。
Posted by
友人に勧められ購入 現代の老子と言われる福岡正信さんの自然農法指南書及び思想本。 正直後半は理想論も大きいが、それを自分で咀嚼し糧に出来るならば良書。 自然農法の四大原則や、樹型の見分け方、などは実践的。 特にp192~の自然食とはなにかの章は理想論で薬膳などと比較すると矛盾す...
友人に勧められ購入 現代の老子と言われる福岡正信さんの自然農法指南書及び思想本。 正直後半は理想論も大きいが、それを自分で咀嚼し糧に出来るならば良書。 自然農法の四大原則や、樹型の見分け方、などは実践的。 特にp192~の自然食とはなにかの章は理想論で薬膳などと比較すると矛盾する所もあるが、勉強になる。 それにしても、昔の人の書く言葉は鮮やかでよい。 驚きも喜びも、鮮やかでありたいものです。
Posted by