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森のなかの海(下) の商品レビュー

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31件のお客様レビュー

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山荘の持ち主だった毛…

山荘の持ち主だった毛利カナ江が遺した謎が次第に解き明かされ、物語の展開が速くなっていきます。それと並行して、それぞれの人が震災の後遺症から再生していく姿が、小さな木が絡みあい巨木となっていく様(物語中の「ターハイ」)と重なり合い、読後は前向きな清々しい気持ちになりました。

文庫OFF

2025/05/20

宮本輝!って感じの味わい深い作品。 一人ひとりの人間にある歴史と、その人間の営みが絡み合って作り上げられる時代。 その人間の縁にも色々あって、親子/兄弟/男女・夫婦/師弟/上司と部下みたいに関係性が明確なものから、老人と若者 や偶然寄り集まったひとたちまで… 人間って愚かだしさ...

宮本輝!って感じの味わい深い作品。 一人ひとりの人間にある歴史と、その人間の営みが絡み合って作り上げられる時代。 その人間の縁にも色々あって、親子/兄弟/男女・夫婦/師弟/上司と部下みたいに関係性が明確なものから、老人と若者 や偶然寄り集まったひとたちまで… 人間って愚かだしさもしいけど、愛しくも尊くもあって、それを俯瞰・達観できたら自分自身の人生もまた見え方・捉え方が変わる…かな? 具体的に何かにグッときた というより、全体の流れとか人間の変化に身を任せながら読み終えた。

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2024/12/18

素晴らしい世界だった。阪神淡路大震災で家が倒壊、夫の不倫が発覚し子供を連れて離婚。 そんな所から始まった希美子の新しい森での暮らしは、思いがけない方向に拓けていく。 決して自暴自棄にはならず、かといって肩に力を入れすぎることもせず、自分のことも周りのことも大事にして前に進んで...

素晴らしい世界だった。阪神淡路大震災で家が倒壊、夫の不倫が発覚し子供を連れて離婚。 そんな所から始まった希美子の新しい森での暮らしは、思いがけない方向に拓けていく。 決して自暴自棄にはならず、かといって肩に力を入れすぎることもせず、自分のことも周りのことも大事にして前に進んでいく姿勢に引き込まれた。静かな語り口で毎日が過ぎていく中で、数奇な運命に翻弄された陶芸家とも人生が交錯し、壮大なドラマを楽しめた。

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2025/12/03

上下共通レビュー さらさらした小説であっという間に読み終わりました。宮本輝さんの小説はいつもそんな感じ、スピード感があるというか、読みやすい文章というか、とにかくさらっと読めました。疲れているときにさらっとお茶漬けを食べたくなるように、たまに読みたくなります。世界中の恵まれない子...

上下共通レビュー さらさらした小説であっという間に読み終わりました。宮本輝さんの小説はいつもそんな感じ、スピード感があるというか、読みやすい文章というか、とにかくさらっと読めました。疲れているときにさらっとお茶漬けを食べたくなるように、たまに読みたくなります。世界中の恵まれない子どもたちがたくましく生きて欲しい、そしてそのために自分に出来ることがあればしたいと思いました。 阪神淡路地区を大地震が襲った日、36歳の女性の平穏な人生も崩壊を始めた。夫は地震の直後に愛人のもとへ行き、姑もその存在を認めていたのだった。離婚を決意した女性は、両親や妹たちに支えられ再出発をはかる。やがて、学生時代に知り合った老婦人から奥飛騨の広大な森と山荘を相続し、息子二人と移り住むことに。現代に希望の光を与える大作。 マロングラッセを知ったのはこの小説。

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2024/01/02

下巻は時代背景などの話もあり少し時間がかかってしまった。 だが、知らない間にページが進み時間が随分経っているという感覚だった。 落ち着いた良い時間を過ごすことができた。

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2021/11/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんでしょう、これは。 読者アンケートの結果が悪くて、連載を打ち切りになったのでしょうか。 上巻は、ちょっと上手くいきすぎな感はあったけれども、震災から立ち直るための居場所づくり(主人公である希美子や、彼女が引き取った少女たちの)は地に足がついたものだった。 親の愛情に恵まれなくて、自分勝手だったり、気が短くて飽きっぽかったりした少女たちを、仕事を与えることで生活習慣や一般常識を多少とはいえ身につけさせた。 しかし下巻にきてその流れは失速。 希美子に山荘を遺した老女の人生の謎を追う方が主眼になっていて、10人もの少女を預かっているのに、その書き分けもほとんどできていない。 実の息子二人はもっと影が薄い。 小学生の息子と、未成年の少女たちを預かっておきながら、下関に行ったり吉野に行ったり。 その間家の様子を気にかける風もない。 そして、これが作者は書きたかったのだろうけれど、戦後、日本の教育の不毛のせいで、古き良き日本が失われてしまったこと。 それを取り返すには教育を変えねばならないことが、これでもかと主張される。 その説に全くの反対ではないけれど、登場人物たちがあまりにも声高に主張すると、こちらとしては引いてしまう。 結果、阪神大震災はただのネタ振りとなり、希美子の家族は単なる賑やかしとなってしまった。 だって少女たちが成長するところを書いていないんだもの。 数々の伏線が回収されないまま放置 上巻が面白かっただけに、残念でならない。

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2020/05/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

深いストーリー、泣けた。 希美子に家や財産を託して亡くなった西岡カナ江とその若き日の恋人、室谷宗弥、そして二人の息子である典弥の数奇な人生が明かされる。宿命としか言いようがない、家族としてはある意味不幸な人生を生きながらも、それぞれがとても人として深いものをもっていたことが救いだと感じた。 そして、希美子や、やさぐれ気味の震災孤児たちの再生に、知性と寛容さ、人間の幅を感じさせる希美子の父や、個性的ながら姉想いの妹の存在も大きいと思う。 知性と教養のある人は、魅力的だな。。

Posted byブクログ

2020/02/26

山暮らしに憧れさせられる。 私には無理と知ってはいても。。 上の方が好き。 下は 典弥ばっかり。 息子2人の描写がも少し欲しかったなー。 料亭の夫婦の、落ち目も知りたかった。

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2018/12/20

いやはや、大作でした。 13人もの同居が始まり、どう収束するものかと思ったけれど、すっかり作品の世界観に入り込んでしまいました。 自然は偉大だなぁ。大きな力を目の前に人間の諍いが小さく感じる。

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2018/12/09

老婦人の過去が明らかになり、子どもとも再会を果たしたのに名乗らずお互いの生活を続ける。老婦人の結婚生活は旦那に愛人がいてほとんど家に帰って来ない幸せとはいえない人生で、離婚を機に独身を貫いて、娘とも絶縁状態で葬式もあげることなくその理由もわからないまま終わっている。 希美子はその...

老婦人の過去が明らかになり、子どもとも再会を果たしたのに名乗らずお互いの生活を続ける。老婦人の結婚生活は旦那に愛人がいてほとんど家に帰って来ない幸せとはいえない人生で、離婚を機に独身を貫いて、娘とも絶縁状態で葬式もあげることなくその理由もわからないまま終わっている。 希美子はその人生で自分の息子に何を思ったのか?他人の子で手一杯なそんな風に取れていたけど、ラストに息子の成長を感じて感慨に耽っている。 再読したらまた違う捉え方ができるかな??

Posted byブクログ