森のなかの海(上) の商品レビュー
離婚した主人公・希美…
離婚した主人公・希美子が二人の子供と、震災で家族を失くした少女達を引き取り、生活を共にしていくのだが、物語の展開よりも、臨場感あふれる阪神・淡路大震災の描写の方に、心を動かされました。
文庫OFF
前向きな気持ち
阪神淡路大震災で被災し、夫の不貞が発覚、離婚……主人公の身を、次々に不幸が襲う。しかしそこから、出会いと巡り合わせを経て、彼女が「再生」していく様が見事だ。人間というものを、鮮やかに描いた物語。
yama
相変わらず宮本輝の本は、季節も、景色も、味も、香りも、全てを共に体感する事ができる。 終始落ち着いて共に考えながら読み進める。 それなりにストーリーは動くし、登場人物も今回は多めだが、なんだか静かなんだよなー。 音は自然が奏でるものだけ。 私は何をする時にも音楽をかけるタイプだが...
相変わらず宮本輝の本は、季節も、景色も、味も、香りも、全てを共に体感する事ができる。 終始落ち着いて共に考えながら読み進める。 それなりにストーリーは動くし、登場人物も今回は多めだが、なんだか静かなんだよなー。 音は自然が奏でるものだけ。 私は何をする時にも音楽をかけるタイプだが、宮本輝の本にはそれは邪魔になる。 下巻も雪が積もる音だけを聞く様に読み進めよう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まだ上巻ですが、面白くって一気に読み終わってしまいました。 出だしこそ阪神淡路大震災の被害状況のあまりのむごさに、ちょっと読む手がとまりかけたのですが、夫と姑の不実から離婚へ、ひょんなことから奥飛騨の山荘に住むことになり…と、どんどん先が気になってしまいます。 冷静に考えると、ちょっとした知り合い程度の老婦人からいきなり広大な土地と山荘を譲り受けるなんてことはないでしょうし、その後の展開も主人公がというよりも、主人公の父が資産家で博学で懐の大きな人であることが大きなポイントとなっており、そこまで恵まれた人というのもあまりいないとは思います。 でも、震災の後、まだ家に閉じ込められている人が近所にたくさんいるなかで、それを見捨てて自分達だけが知り合いを訪ねて西宮から大阪に向かったことをずっと気にしていた希美子が、裏のアパートに住んでいた三姉妹が奇跡的に生き残ったが引き取る人がいないと聞いて、自分の家に迎え入れようとする気持ちはわかる。 その後まだまだ同居人が増えていくのにはびっくりしたけれど。 これは希美子の再生の話なのか、それとも遺産をくれた毛利カナ江のミステリアスな人生の謎を追う話なのか、はたまた身寄りのない少女たちの成長物語なのか。 テーマが多すぎて先が読めないけれど、とにかく続きが気になってぐいぐい読める。 満足、満足。
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阪神大震災が絡んではいるがあまり関係ないかな? 多くの遺産をタダで他人に渡した女性の謎が解き明かされていく話。
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宮本輝の長編小説。 阪神淡路大震災で奇跡的に無事だった希美子が、離婚し、息子と震災孤児たちと森の中で生活を始める。 人の縁と、その人が本来持っている人間性といったことを考えさせられる。 下巻が気になる。
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まずは前半読了。 初めは鬱々とした話題が多く、読むのも辛かったが、森での暮らしが始まってからは少しずつ引き込まれた。 カナ江さんのミステリー要素も今後楽しみなところ。
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この作家の作品はハズレがあまりない。阪神大震災で夫の不倫が義母も公認の仲で震災と夫の裏切りで精神的に追い詰められていくのかと思いきや、家族や昔からの付き合いがある老婆などの様々な出来事に流されながらも自分の意思を持ちながらも流されていく。 不幸をバネに幸せとは思っていないかも知れ...
この作家の作品はハズレがあまりない。阪神大震災で夫の不倫が義母も公認の仲で震災と夫の裏切りで精神的に追い詰められていくのかと思いきや、家族や昔からの付き合いがある老婆などの様々な出来事に流されながらも自分の意思を持ちながらも流されていく。 不幸をバネに幸せとは思っていないかも知れないけどやりがいもある充実した日々を送っていく。 お金の心配がないのは羨ましい限りだ。
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震災から繋がる、繋がる。 ああ、こうなるのね。 だけどまだ、感動はない。 いろんな登場人物を忘れないようにしてる。 どうなるのかな、 女性のストーリー…?
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ドンドンと読み進めてしまわせる作者の筆力は相変わらずだと思います。ただ、登場人物が多すぎて、ボヤけた感じがします。それと、震災以降、少し説教臭さが鼻につきます。下巻にどのように続いていくのか楽しみです。
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