トリップ の商品レビュー
女子高生、主婦、サラリーマン…。同じ町に暮らす人々の危うい生活。「エコノミカル・パレス」 「空中庭園」の著者が描く、ありふれた町の、ふつうの人々の、すこしズレた日常
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一生だしまき卵失敗してろ。角田さんは短編の方が抜群に上手いと思うんです(って長編もあんま読んだことないけどw)相変わらず喪失感を軸に描いてて痛かった(と同量に怖かった)心の闇を抱えた人間模様が小さな古びた町で展開されていきます。本当は、すごくおもしろかった!大好きなのこういう本!...
一生だしまき卵失敗してろ。角田さんは短編の方が抜群に上手いと思うんです(って長編もあんま読んだことないけどw)相変わらず喪失感を軸に描いてて痛かった(と同量に怖かった)心の闇を抱えた人間模様が小さな古びた町で展開されていきます。本当は、すごくおもしろかった!大好きなのこういう本!って笑顔で言いたいんだけど、そうすると私の暗い素性が露呈し、まるで未来にそんな闇が口を開いて待っているかのような恐怖に襲われるので敢えて申し上げません。でも空の底かもしれないな本当はここ。みんな両手高く広げて。人間空飛べないのにね。「きみの名は」が何となく好きだった。片思いの人の接触度をノートにまとめたり、本屋にてDVのタイトルを手にする彼女の真横で同情して涙ぐむシーン。可笑しかった。共感しかけて、待て待て、と再度自分を嗜める私(笑)(20060820)
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短編集だが、A話にちょい役で出てくる人がB話に出て、といったシンクロされた話。 一番興味を持ったのが、花屋の話。バツイチの母と息子の家族プラス一緒に働いている若いオトコ。結局オトコにお金を持ち逃げされるのだが、すっかり消沈している母とそれを見つめる息子の展開がおもしろい。 また他...
短編集だが、A話にちょい役で出てくる人がB話に出て、といったシンクロされた話。 一番興味を持ったのが、花屋の話。バツイチの母と息子の家族プラス一緒に働いている若いオトコ。結局オトコにお金を持ち逃げされるのだが、すっかり消沈している母とそれを見つめる息子の展開がおもしろい。 また他の話ではその息子を追っかける話とか、、。 角田さんの本は2冊目だが、もう少し読んでみよう。
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短編集で『サイガイホテル』と『秋のひまわり』を読んだ。主人公は残酷だけれども、そんなことより人間の正直さがリアルに表現されているような気がした。
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この人の作品は、じっとり怖いです。サスペンスでもホラーでもハードボイルドでも何でもないけど、日常に潜むささやかな狂気を垣間見る感じで怖い。
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