トリップ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ときどき連作の短編集。 「空の底」すみれさんの無気力な感じがよかった。友達になりたい。 「トリップ」薬をやってる主婦の話。何て無気力な。太郎の「なんでえー?」攻撃にかなりイラッた。 「橋の向こうの墓地」専業主夫の人間観察日記。私にはこんな楽しみの少ない暮らしは耐えられない。 「ビジョン」コロッケ屋の揚げ疲れ奥さん。息が詰まりそうに退屈な日々。年齢的に身につまされた。 「君の名は」ストーカー男の日々。なぜそんな「本当の私はこれじゃない」的な下らない女に何年もいれあげる。彼の視点は面白かった。 「百合と探偵」喫茶店の女主人。この人好きだな。性格に欠点があっても好き。ひどい娘がいてもこの人には飄々と生きていてほしい。 「秋のひまわり」12歳の聡明な男の子と母とその恋人マナベ。母子のやりとりが暖かくてよかった。マナベ。金返せ。 「カシミール工場」見た目がアレで少年好きな三十路女。彼女にいいことがありますように。 「牛肉逃避行」不倫してた女が妊娠。袋小路。逃げたいだろうなあ。 「サイガイホテル」東南アジアで漠然と生きる女。夜いつの間にか泣いてそう。不安になる話だった。
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1つの商店街を中心に主人公が変わっていく短編。 当たり前だけど一人一人にドラマがあるんだなぁー。 ストーカーの話がすき。
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内容(「BOOK」データベースより) 女子高生、主婦、サラリーマン…同じ町に暮らす人々の危うい生活「エコノミカル・パレス」「空中庭園」の著者、待望の最新作。ありふれた町の、ふつうの人々の、すこしズレた日常。
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角田光代の本を読んでみようかなぁと思って手に取った1冊。 1つの町で、少しずつ物語がリンクしてる短編集。 そういうつくりかたが好きなのでさくさく読めました。 ・空の底―「道を踏み外す」ことに憧れる女子高生 ・トリップ―LSDと若い主婦 ・橋の向こうの墓地―コロッケを買いに...
角田光代の本を読んでみようかなぁと思って手に取った1冊。 1つの町で、少しずつ物語がリンクしてる短編集。 そういうつくりかたが好きなのでさくさく読めました。 ・空の底―「道を踏み外す」ことに憧れる女子高生 ・トリップ―LSDと若い主婦 ・橋の向こうの墓地―コロッケを買いに行く主夫 ・ビジョン―コロッケ屋の嫁 ・きみの名は―酒屋の嫁と自称・ストーカー ・百合と探偵―喫茶店の女将と探偵 ・秋のひまわり―いじめられっこな息子と男運のない花屋の母 ・カシミール工場―「ミイ」ちゃん ・牛肉逃避行―新居探し ・サイガイホテル―町から逃げ出した女とサイガイホテル
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短編集ですが、それぞれがリンクしています。 けっこう暗い感じの話ですが、それこそ私たちが日々送る人生そのもので。 角田作品の中ではかなり好きな作品です。
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2009.09 前にも一回読んでいた。 どこかの街の人たちをひとりづつ、短編集でつづっています。 普通にみえる人たちにそれぞれドラマがあるんだなぁって・・・
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内容紹介 普通の人々が平凡に暮らす東京近郊の街。駆け落ちしそびれた高校生、クスリにはまる日常を送る主婦、パッとしない肉屋に嫁いだ主婦―。何となくそこに暮らし続ける何者でもないそれらの人々がみな、日常とはズレた奥底、秘密を抱えている。小さな不幸と小さな幸福を抱きしめながら生きる人々...
内容紹介 普通の人々が平凡に暮らす東京近郊の街。駆け落ちしそびれた高校生、クスリにはまる日常を送る主婦、パッとしない肉屋に嫁いだ主婦―。何となくそこに暮らし続ける何者でもないそれらの人々がみな、日常とはズレた奥底、秘密を抱えている。小さな不幸と小さな幸福を抱きしめながら生きる人々を、透明感のある文体で描く珠玉の連作小説。直木賞作家の真骨頂。
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ある町で暮らす様々な人がちょっとづつ絡み合いながら描かれています。 どの人も疲れ、あきらめ、失望し、でも生きてるんだ、、みたいな感じの1冊。
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ばななさんほど重くなく エイミーほど特殊じゃなく 春樹ほど暗くなく エクニさんほど美しくなく 文緒さんよりは救いがある この人の病み具合が今の自分にピッタリで、ハマってます。 一つの街を舞台とした短編集。 人物描写が秀逸
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短編集なんだけど、前の話と次の話が微妙に繋がってる 表題作のトリップは麻薬常用主婦の話だけど、このつなげ方もトリップっていう題名を思わせてすごいなーって感じた
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