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邪魔(上) の商品レビュー

3.6

189件のお客様レビュー

  1. 5つ

    27

  2. 4つ

    72

  3. 3つ

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    11

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2009/10/04

<内容> 及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供2人と東京郊外の建売り住宅に住む。スーパーのパート歴1年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。日常に潜む悪夢、やりきれない思いを疾走するドラマ...

<内容> 及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供2人と東京郊外の建売り住宅に住む。スーパーのパート歴1年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。日常に潜む悪夢、やりきれない思いを疾走するドラマに織りこんだ傑作。

Posted byブクログ

2009/10/04

平凡な主婦、パート仲間、妻に先立たれた刑事、悪徳刑事・・・などなど、とにかく登場人物が多く、それがすべて複雑に絡み合ってくる。上下巻あるので読むのはボリュームがあります。 平凡な主婦が、堕落していく様はなかなか面白いです。

Posted byブクログ

2009/10/04

つい最近まではパート勤めをする普通の主婦だったが、夫に放火の容疑がかかる及川恭子、7年前に愛する妻を身篭ったまま交通事故で失った警部補・九野薫、少し非行に走る高校生・渡辺裕輔。3人の視点から交互に話が進められている。登場人物が多く、それらが絡まっているので少々こんがらがるが、続き...

つい最近まではパート勤めをする普通の主婦だったが、夫に放火の容疑がかかる及川恭子、7年前に愛する妻を身篭ったまま交通事故で失った警部補・九野薫、少し非行に走る高校生・渡辺裕輔。3人の視点から交互に話が進められている。登場人物が多く、それらが絡まっているので少々こんがらがるが、続きが気になってどんどんよんでしまう。

Posted byブクログ

2009/10/04

奥田氏の群像劇はおもしろい。 この本を読むと共産党に興味が湧いた。 だが今は興味は無い。 中だるみする暇なし。

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2009/10/04

「これからが毎日針のむしろだろう。でもいい。言いたいことも言わないで生きているよりはずっといい。」 こんなふうに強くなりたいけど、微妙な所。 読みやすいが、悲しい話。

Posted byブクログ

2009/10/04

奥田さんの本はコミカルな『イン・ザ・プール』を最初に読んだんだけど、ぜんぜん違う作風で知らなくて読んだら同じ作者とは思えなかった気がする。(^^;) 及川恭子の周りが後半にどうつながっていくか、すっごい気になってあっという間に読んでしまった。(でも主人公は恭子の周りに現れる刑事の...

奥田さんの本はコミカルな『イン・ザ・プール』を最初に読んだんだけど、ぜんぜん違う作風で知らなくて読んだら同じ作者とは思えなかった気がする。(^^;) 及川恭子の周りが後半にどうつながっていくか、すっごい気になってあっという間に読んでしまった。(でも主人公は恭子の周りに現れる刑事の九野なんだろうな?!)

Posted byブクログ

2010/03/11

不良少年・パート主婦・刑事それぞれの周辺の話が交互に語られる。 いずれもささいなことで人生の転落・崩壊が始まるのだけど、 それが一点の墨のように、じわじわ広がるさまが上手く描かれている。 文章が非常に読みやすく、のっけからぐいぐい引き込まれるため上下巻になっていてもスラスラよめた...

不良少年・パート主婦・刑事それぞれの周辺の話が交互に語られる。 いずれもささいなことで人生の転落・崩壊が始まるのだけど、 それが一点の墨のように、じわじわ広がるさまが上手く描かれている。 文章が非常に読みやすく、のっけからぐいぐい引き込まれるため上下巻になっていてもスラスラよめた。 登場人物も多いけれど、個性があるので見分けやすい。 三人の崩壊の中では主婦の人生が一番興味をもった。 元は彼女ではなく、夫がしでかしたことによって追い詰められ、あそこまで転落するとは怖い。

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2009/10/04

普通の日常が、ある出来事をきっかけに少しずつ形を変え、気が付くと悪夢のような日々に引きずり込まれている・・・これは誰にでもあり得ることかもしれないと思うと怖くなった。九野薫、及川恭子、渡辺裕輔の3人の視点で物語は進行し、徐々にお互いが絡み合っていく。登場人物が多く、最初のうちはお...

普通の日常が、ある出来事をきっかけに少しずつ形を変え、気が付くと悪夢のような日々に引きずり込まれている・・・これは誰にでもあり得ることかもしれないと思うと怖くなった。九野薫、及川恭子、渡辺裕輔の3人の視点で物語は進行し、徐々にお互いが絡み合っていく。登場人物が多く、最初のうちはお互いがどう関わっていくのかもわからないのもあり、前半は少々かったるい。しかし、読み進めるうちにどんどん面白くなった。

Posted byブクログ

2009/10/04

奥田さんと言えば「イン・ザ・プール」しか読んだことなかったから、のほほんとした感じかと思ってたら全く違うタイプの話だった。 桐野夏生さんの「Out」を思い出したのは、後味の悪さからかなぁ。(つづく)

Posted byブクログ

2009/10/04

過去に妻を亡くした刑事と、放火犯の夫に気づいてしまった主婦が、それぞれ少しずつ現実とのバランスをなくしていき、狂っていきながら関わっていくクライムノベル。 人間は実に簡単に路を踏み外していく過程を、リアリティをもって進めている。

Posted byブクログ