1,800円以上の注文で送料無料

チムニーズ館の秘密 の商品レビュー

4

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

バトル警視ものの長編…

バトル警視ものの長編。チムニーズ館で起きた殺人事件を描く。館の主人がいい味を出している。

文庫OFF

2025/05/15

ある小国の元首相の手記を南アフリカからロンドンの出版社に届けてほしいと旧友から頼まれたケイド。 実は頼み事はもうひとつあった。イギリスでも有数の大邸宅チムニーズ館に滞在中の婦人に、あるものを届けてほしいというのだ。折しもチムニーズ館では政府の高官や経済界の大物が集まるなか殺人事件...

ある小国の元首相の手記を南アフリカからロンドンの出版社に届けてほしいと旧友から頼まれたケイド。 実は頼み事はもうひとつあった。イギリスでも有数の大邸宅チムニーズ館に滞在中の婦人に、あるものを届けてほしいというのだ。折しもチムニーズ館では政府の高官や経済界の大物が集まるなか殺人事件が発生、ケイドも巻き込まれるが……。 ************ ポアロの推理が楽しくて、ポアロ登場する作品を好んで読んでたのだけれど、ふと、有名な探偵が出てないクリスティー作品も読んでみようかと思いつき、この「チムニーズ館の秘密」を図書館で借りました。 スパイものってちょっと小難しいっていうフィルター持ってしまってて、普段はなかなか物語に入り辛いのだけれど、この物語はそれがなかった。 冒頭シーンの友人ジミーからある頼まれ事を受ける事になったアンソニーとのやりとりからなんかワクワクしてしまって、すんなり物語に入っていけた。 とは言え、物語背景(革命からみ)が複雑。 読後、あとがきを読むとこの作品が書かれた頃の時代の知識があればもっと楽しく読めたらしいけれど。 さらに、話が進むにつれ、登場人物があちこちから登場し、場面展開も早い。 誰と誰が、どこで話してるのか、どこで何が起こっているのか・・・などなど。 大切なものが盗まれたり、殺人事件が起こったり。 怪盗(盗賊だったっけ?)なんかも存在するらしく、それを追う事だけに全パワーだしてる刑事も現れて・・・。(まるで銭形警部!) 話はどんどん迷宮入りしてるじゃないかー!!!(笑) いや、でも面白い。 このハラハラ感が癖になる展開。 何かカッコいい女性、ヴァージニアと、物語のメイン視点者であるアンソニーとのやりとりも心地よい。 ヴァージニアの好奇心旺盛で行動的なのも良いね。 ハラハラ感と同時に、ワクワク感が話から漂ってくるのはこういう冒険っぽさかな。 終盤まで事件が拗れたままで、誰が主犯者がまったく分からない。 まさかこの2人が? もしくはどっちかが??? とか、何度か疑心暗鬼になって読んでたよ。 さて一体犯人は誰!?・・・って感じ。 ホント、面白かったです!! 読み応えありました。 楽しかった!! でも!でも!! 私は犯人が「こいつだったのかー!」っていう気持ち以上に、ある人物の、ある正体に、ビックリで。 何か物語の全部、“持っていかれ”ました(笑) この作品の続編・・・というか、チムニーズ館で、また事件が起こるお話があるらしい。 「セヴン・ダイアルズ 」というタイトルで最近「新訳版」が発売されたそうなので図書館で予約しようと思います。

Posted byブクログ

2025/05/03

バルカンの小国・ヘルツォスロヴァキア。と聞いただけできな臭いサスペンスの気配が! その期待は、流血革命、国家の財宝盗難、革命派と王政復古派の隠れた闘争、石油利権を狙う大国…と、高まるばかり! 昔ジュブナイル版で読んだ「ゼンダ城の虜」とか思い出してわくわくハラハラしながら読み進めま...

バルカンの小国・ヘルツォスロヴァキア。と聞いただけできな臭いサスペンスの気配が! その期待は、流血革命、国家の財宝盗難、革命派と王政復古派の隠れた闘争、石油利権を狙う大国…と、高まるばかり! 昔ジュブナイル版で読んだ「ゼンダ城の虜」とか思い出してわくわくハラハラしながら読み進めました。故スティルブティッチ伯爵の回想録は、何故狙われる? チムニーズ館で王位継承予定の王子を射殺したのは誰? ヘルツォスロヴァキアのダイヤは誰に盗まれ、今何処にある? 宝石泥棒キング・ヴィクターとは? 入り組んだ謎に取り組む主人公アンソニーの活躍が痛快です。ラストには驚愕の種明かしが! 二十世紀初頭のヨーロッパ情勢をおさらいすると、当時の読者にはきっと、決して遠い国の絵空事とは受け取られなかったことでしょうね。 ところで、せっかく「チムニーズ館」とタイトルにもなっているのに、お館とその主である侯爵ケイタラム卿と令嬢は、完全にチョイ役にされていますね。

Posted byブクログ

2025/04/17

ポアロシリーズでもミスマーブルシリーズでもないミステリー。 誰が誰なのかっていう問題がずっとあって犯人推測できなかったし、主人公の正体も見破れなかった。本当にアガサクリスティーの頭脳には完敗だ。

Posted byブクログ

2025/03/30

ミステリーだけでなく色んな要素が盛り込まれていたためか、前半はあまり集中できず。しかし後半の謎が解けていくパートは予想外の部分もあり面白かった。 個人的にはミステリーに集中している作品の方が好みだと思った。

Posted byブクログ

2025/03/25

ノンシリーズの冒険活劇。旅行ガイドとして働いていたアンソニー・ケイドは友人の頼みでヘルツォスロヴァキア元総理の回顧録を出版社へ届けるためにロンドンへ。石油利権が絡んだ陰謀系事件に巻き込まれていく。殺人あり、大怪盗あり。目まぐるしく変わっていく展開にわくわくしながら読んだ。

Posted byブクログ

2024/05/18

2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。ノンシリーズの冒険ミステリーですが、話は他のクリスティーの冒険ものに比べて単純ではない。正直読んでいる時、話が整理できていなかった。解説がうまく説明しているので、解説を見て「こういう話か」と知ってから読んだらよいかもしれません。「クリス...

2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。ノンシリーズの冒険ミステリーですが、話は他のクリスティーの冒険ものに比べて単純ではない。正直読んでいる時、話が整理できていなかった。解説がうまく説明しているので、解説を見て「こういう話か」と知ってから読んだらよいかもしれません。「クリスティー文庫」で時々ある「解説でネタバレ」は大丈夫。というか、この本の解説は「正統派の解説」だと思う。 解説:「解説」(評論家)井家上隆幸、

Posted byブクログ

2024/05/02

殺人あり、大泥棒の登場あり、政権のいざこざあり。波瀾万丈の冒険ミステリ。謎解きが面白い作品が多いアガサ・クリスティだが、本書のような冒険が絡む物語も良い。

Posted byブクログ

2023/11/13

クリスティの長編スパイスリラー(こういうジャンルがあるかは不明)だが、シリアスになり過ぎずに読みやすい。リアリティよりもエンタメに近い作品だ。読了に至り、最初の感想は「疲れた(笑)」が率直な感想だ。通常であればスパイスリラーはシリアスになる為物語は重くシンプルな道筋という得意が一...

クリスティの長編スパイスリラー(こういうジャンルがあるかは不明)だが、シリアスになり過ぎずに読みやすい。リアリティよりもエンタメに近い作品だ。読了に至り、最初の感想は「疲れた(笑)」が率直な感想だ。通常であればスパイスリラーはシリアスになる為物語は重くシンプルな道筋という得意が一般的なイメージだが、「チムニーズ館の秘密」では頭を抱える程複雑な事柄をこれでもかと言わんばかりにぶち込んでいる為、絶えず、あれがこうで、これとそれがどうなって、と整理しながら読まなければならなかった。しかしエピローグではクスッと笑ってしまう演出がされており、その時点で抱えていた問題が全て片付けられており、完璧に伏線回収してみせた気持ちの良い作品だ。大風呂敷を広げた訳だが、クリスティはたたみかたもものすごく上手だ。  とにかく様々な要素がある。  主人公は旅行ガイドをしている青年アンソニー。彼は仕事上人気がある一方で現在の生活に満足していない。友人のマグラスと再開し、彼からお金儲けが出来るが少し危険な仕事の話を聞き依頼を受ける事にする。自身がマグラスと名乗り。とある国の要人が残した回顧録を巡り、様々な組織があの手この手で奪いにくる。  ヘルツォスロバキア国の政治利権を巡る各国の思惑。要人が集うのは「チムニーズ館」。  秘密結社、フランス、イギリスの名刑事、アメリカの名探偵、キング・ヴィクターと呼ばれる宝石泥棒、暗号解読、謎の死体と殺人事件。更には登場人物達も怪しげな人達が多く、誰かが変装していたり、正体を偽っていたりと序盤、中盤は誰を疑うかも考える必要がある(とある人物だけは流石に気づく事は出来なかった。やはりクリスティは面白い。)程、多数の人物が登場する。 バトル警視の役割もいい塩梅で、あくまでアンソニーが中心になる為、彼より目立つ探偵約がいると引き立たないし、かといって今作では優秀な警察や探偵が必要となり、バトルの登場が一番素晴らしいバランスになる。名探偵の共演という文句は心躍るが、それぞれ個々の活躍のバックボーンが無いので一登場人物に見えてしまう(フランスの刑事がジローだったら最高だった(笑)開いたトランプはもっと後?)。  今作の様に広い世界が舞台になり、それが「チムニーズ館」に集約されていきながら、見識者が集まり事件が解き明かされていく流れは爽快感で(ケイタラム卿には完全に感情移入できた(笑))少し陽気な描写も混ぜる事でとっつきやすい世界になっている。(登場人物達のユーモアや難解な名前等)  今作には続編があり、チムニーズ館での冒険はまだ続くようだ。とても面白いので、このまま「七つの時計」を読む事にする。

Posted byブクログ

2023/02/26

個人的にとても思い入れのある作品でもあり、初めて読んだクリスティ作品でもあるチムニーズ館。ある国の王政復古を巡る国際問題が発端で、呼び寄せられるように社交界で名高いチムニーズ館に集まった人々。そこで巻き起こる殺人、スパイ、宝探し。そしてロマンスも…?ページをめくる毎にワクワクする...

個人的にとても思い入れのある作品でもあり、初めて読んだクリスティ作品でもあるチムニーズ館。ある国の王政復古を巡る国際問題が発端で、呼び寄せられるように社交界で名高いチムニーズ館に集まった人々。そこで巻き起こる殺人、スパイ、宝探し。そしてロマンスも…?ページをめくる毎にワクワクする。バトル警部と競うように謎に挑む青年アンソニーの冒険物として読むのも楽しい。何度目かの再読だが、いつ読んでもワクワクさせてくれる。

Posted byブクログ