幻世の祈り の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
児童相談センターに勤める氷崎遊子は、日々色々な事情を抱えた子供と接するが、虐待される女の子に胸を痛めていた。救いきれない自分の無力さを日々実感していた。 また、高校で美術を教えている教師・巣藤浚介は、家庭を作ることに抵抗を感じていた。そんな中、教えている高校のある女子生徒・亜衣と出会う。絵のことで、声をかけたことから始まり、警察で保護された時に何故か巣藤の名前をあげ、しかも嘘をでっちあげられ、巻き込まれていく。そこで、氷崎と出会う。 刑事の馬見原は、夫の暴力から逃げ今は平和に暮らしている綾女とその息子研司との旅の終わりに、心の疼きを感じていた。 そして、その平和な暮らしは長続きせず、夫は出所し、また綾女たちを追うようになる。 また、馬見原の妻も退院し、いろいろな問題が交差する。 以前放送されていたドラマも見ていて、なんとなく話はわかりながらも、やはり読み進めていくと止まらなくなりました。ドラマの方が明るいイメージがありました。 家族とは何か。 この先のストーリーが楽しみです。
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私の読んだのは2003年版。ドラマよりも作者の怒りが感じられ、一層重かった。これを5冊読むのはドラマを連続してみるよりも辛いかも。
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家族…当たり前に平凡に見えても、端からはわからない事情が個々にあり、それが崩れた時に何かが起こる。 いくつかの家族とそれを繋ごうとする人間がいる。 第一部の幕開けだが、壮絶なスタートとなった。 2015.2.22
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人の抱える様々な問題、それに鋭く切り込んでいく。 フィクションとはいえ、ノンフィクションのようなリアルさが漂っている。 5部作ということなので、読み進めていきたい。
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抵抗を感じるようなシーンはあって、何度か思わず顔をしかめてしまったのですが・・・ どれも同じような事件が、最近ニュースになったりしています。 今の世の中には目を背けてはいけない問題があるのではないかと感じました。 安らぐはずの家庭で、何故傷つく人が後を絶たない世の中にな...
抵抗を感じるようなシーンはあって、何度か思わず顔をしかめてしまったのですが・・・ どれも同じような事件が、最近ニュースになったりしています。 今の世の中には目を背けてはいけない問題があるのではないかと感じました。 安らぐはずの家庭で、何故傷つく人が後を絶たない世の中になってしまったのか、天童ワールドの中で自分なりに考えてみたいと思いました。 第2部の『遭難者の夢』に続きます・・・・
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ずっと昔に読んで、全く話を忘れているので読み返し中。。 「ああ、いたなあ。」って馬さんのことはかろうじて覚えていたような。。
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幻世の祈りより家族狩りってタイトルが凄いインパクト。 児童相談所勤務の女性、美術教師、登校拒否生徒、擬似家族を持つ刑事の4人を軸に家族皆殺し事件と絡めて「家族」を問うた作品。
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ドラマと設定が違うところがいくつかある。多分ドラマ版はこの原作5部作が10年ほど前に刊行されたから時代も変化したのでそれを考慮して設定を変えたのかも。大きく違うのは美術教師の行動。事件発覚の仕方が原作とドラマでは異なる。現在は他人にあまり深入りしたくないということかな。
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第一部と書いてあるのにラストの方になって「あれ、話が全く終わりそうにない」と思ってしまって・・・ 全部で五部もあるんですね。 私が購入したのはタイトルが「家族狩り」となっている黒と青の色使いに羽のある「テレビドラマ化」と書いてあるものでした。 なので、タイトルのイメージからは家族が殺される、みたいなミステリーを想像してしまったため、若干物足りないというか、根本のテーマがずれたまま読み始めてしまいました。 内容は興味深く続きが気になるので、ぜひ五部とも読んでみたいです。
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ドラマを見て気になり、遅ればせながら読み始めました。 誰もが人生の中で度々躓くであろう【家族】を題材にした長編第一部。 相違点も多々ありますが謎解きも含めてドラマと並行して楽しめそう。
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