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国盗り物語(三) の商品レビュー

4.1

110件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    50

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

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2017/03/25
  • ネタバレ

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道三編から引き続き。 道三が死んでしまうところ、1巻からずっと彼の活躍を追ってきた身としては、かなり感慨が深かった。 そして死を悟ったとき、自分が認めた二人の男に後を託す…… すなわち、信長と光秀。 途中で主人公が変わるという展開は私、小説でも漫画でも大好きなので、最高でした。 信長の美濃・稲葉山城攻略と、光秀の就職活動。 信長と光秀、両者の視点から、二人が出会うまでを描く第3巻。 野望、自信という点では似てるけど、そのベクトルがまったく違うこの二人。 こんなのがどうやったら交わるんだ、とわくわくさせる展開が素晴らしかったです。

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2017/02/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第3巻。時代は道三の死~信長の美濃取りまでを描いている。信長のマネジメントや光秀、藤吉郎の躍進に向かう思考は、司馬節炸裂でマネジメント本を読んでいるようだ。現代人目線で描いているとは言え、今も昔も組織のあり方は共通する部分があるなーと。司馬小説の人気の理由。さあ、こっから信長が如何に天下を盗るか4巻が見物。

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2016/05/22

織田信長〈前編〉読了。 道三が亡くなり、物語は台頭著しい革命児・信長と、流浪を余儀なくされた文武両道の秀才・光秀がメインになって描かれています。 この二人が出会う直前という美味しいところで、この巻は終了。 続きが楽しみ・・というか、史実である程度不幸な運命がわかっているだけに、...

織田信長〈前編〉読了。 道三が亡くなり、物語は台頭著しい革命児・信長と、流浪を余儀なくされた文武両道の秀才・光秀がメインになって描かれています。 この二人が出会う直前という美味しいところで、この巻は終了。 続きが楽しみ・・というか、史実である程度不幸な運命がわかっているだけに、ドキドキします。 因みに、超能力主義で、大概の牢人が「織田家(への仕官は)ちょっと・・」としり込みする、すさまじい信長の人事方針に、“小者のときから耐えぬき、耐えぬくだけでなく信長の方針に適うみごとな模範として頭角をぬきん出てきたのが木下藤吉郎秀吉である”という箇所が、秀吉という人のすごさをわかりやすく表していると思います。

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2020/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 信長には、稀有な性格がある。人間を機能としてしか見ないことだ。織田軍団を強化し、他国を掠め、ついには天下を取る、という利ぎすました剣の尖のようにするどいこの「目的」のためにかれは親類縁者、家来のすべてを凝集しようとしていた。かれら――といっても、彼等の肉体を信長は凝集しようとしているのではない。かれらの門地でもない。かれらの血統でもない。かれらの父の名声でもない。信長にとってはそういう「属性」はなんの意味もなかった。  機能である。  その男は何が出来るか、どれほど出来るか、という能力だけで部下を使い、抜擢し、ときには除外し、ひどいばあいは追放したり殺したりした。すさまじい人事である。

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2016/01/03

秀吉は、遠くから眺めていたいタイプ。(関係者になりたくないなぁ、と思う。) (でもきっと、実際にそばにいたら、その危険さもにおわせずに仲良くしてしまうんだろう。) 【読了メモ】(160103 8:57)司馬遼太郎『国盗り物語』第三巻 織田信長編 前編/新潮文庫/1971 Dec ...

秀吉は、遠くから眺めていたいタイプ。(関係者になりたくないなぁ、と思う。) (でもきっと、実際にそばにいたら、その危険さもにおわせずに仲良くしてしまうんだろう。) 【読了メモ】(160103 8:57)司馬遼太郎『国盗り物語』第三巻 織田信長編 前編/新潮文庫/1971 Dec 20th/九十四刷 2008 May 30th/義輝…( ;ω; ` )

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2015/11/26

第三巻は織田信長前編というタイトルだが、前半は亡くなるまでの道三と信長のそれぞれの話で、後半はほとんど明智光秀の話だった。斎藤道三も最後は血はつながっていないが、息子として育ててきた斎藤義竜にやられてしまう。ってもうすごい年だったけど。道三的には義竜はぼんくら的な扱いだったけど、...

第三巻は織田信長前編というタイトルだが、前半は亡くなるまでの道三と信長のそれぞれの話で、後半はほとんど明智光秀の話だった。斎藤道三も最後は血はつながっていないが、息子として育ててきた斎藤義竜にやられてしまう。ってもうすごい年だったけど。道三的には義竜はぼんくら的な扱いだったけど、結果強い感じだった。というか自分が築き上げてきた城や人と戦うハメになり、あの道三が作り上げてきた城や人だから美濃の国はいつの間にか道三抜きでも相当強い国になっていた。道三の人生って自分で鉄壁な城や有能な人材を築きあげてきたのに、最後はそれと戦わなければならないなんて、自分の人生を最後に全部否定するような行為に見えて少しおもしろかった笑 信長も周りからたわけ者とか言われてて、道三と信長の父だけは認めていたけど、信長の合理主義的な行動が凡人から見ると外れた行動に見えたんだろうな。それにしてもめっちゃ大群の今川義元を織田信長が倒した桶狭間の戦いは奇跡的だし、かといって美濃の国には義竜が死ぬまで全く勝つことはできなく、信長そんなすごくないんじゃないかと思えた笑 最終的には秀吉だったり竹中半兵衛という優秀な部下がいて、美濃の国を倒すことができたので、後篇の信長の活躍に期待。 それにしても明智光秀と織田信長は斎藤道三が認める若き二人だったけど、織田信長は一国の主として若い頃から名を馳せることができたのに対して、明智光秀はすごく能力者なのに、美濃の国から逃げなければならなく、身一つで何も権力がないあたりすごく大変だなと思った。光秀は将軍の力を復興しようと考えていたけど、やはり乱世ゆえ、どの国も京に行って将軍を立てて武力を展開するということはできなかった。京に行くことはできないが、遠い地から将軍のことを思っている由緒正しい大名たちは、凡庸な奴らが多いんだけど、血縁主義的な風習はこういった乱世な時代でもあったんだなと思った。 というか今でも天皇のこと考えると日本てある意味すごいよな。 あと、戦国時代なだけあって、徳川家康とか上杉謙信とか武田信玄の名前もちらほら出てきて、この時代って優秀な人間が全国的にすごく多そうだなと思った。 後篇は、信長と光秀がどう絡んでいくのかに期待。

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2015/10/08
  • ネタバレ

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この巻では濃姫が輿入れし、道三は滅び、たわけと呼ばれた信長は名をあげ始め、光秀は諸国を流浪し辛酸をなめつつ志を胸に時機を待つ。まさに激動の3巻である。 信長編とは言いながら、その半分は光秀の物語だ。 ともに道三が目をかけた、才能のかたまりのような両者が、まだ互いに接触する前から鮮明に対比されている。 光秀については、日本史上最大のヒーローである信長の、脇役(悪役)くらいの認識しかなかった。だがその光秀が、その前半生で何を思い、何を成そうと奔走していたのかが丹念に描かれ、その繊細な心の機微が、ずっと先の本能寺への伏線となっていく。 光秀はたびたび胸の裡で「場合によっては自分が結婚するかも知れなかった信長の正室」濃姫を思い浮かべる。ここであくまでも男として、人物として、何一つ信長に劣るわけではないのだ、という自負が生々しく浮き彫りにされている。 眉目秀麗な優等生の光秀は血筋や伝統や、文芸を重んじ、周囲を唖然とさせ続けるたわけの信長もまた、独自の価値観によって台風の目のように周囲の人間たちを巻き込み、破壊し成長していく。 すぐに続きを読みたくなる3巻である。

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2015/09/15

出てくる人たちがみんな変わり者で、おもしろい。  光秀には、もっと陰険なイメージがあったので、爽やかで文武両道、というのは新鮮だった。 最終巻も楽しみ。

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2015/08/15

斎藤道三ついに。。。 主人公は織田信長に移り、 明智光秀とのダブル主人公状態で展開されていく。 文章の書き方がすごい惹かれるからあっという間に読み終わった。 最終巻が楽しみ。

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2015/06/08

司馬遼太郎さんはむくつけき男たちに「可憐」という形容詞を使いすぎる。面白くて毎回楽しみにしてます。この巻では光秀さんと、あと松永さんの唇が可憐と形容されていましたね。

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